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カリウムとセシウムの被ばくは違う!

自然放射線Kと人工放射線セシウムによる
被ばくの影響はまったく別の作用。

『トータルの線量だけで被曝のリスクを語れると思ったら大間違い』と・・
琉球大学の矢ヶ崎克馬名誉教授から入手した情報を公開・・・
但し一般科学的な考察。
(ご本人の承諾を得て公開) 
                   

 <自然放射線のカリウム40等 ・・・>
 放射性カリウムは太古より人類の生命組織の中に入り込み、これを除外して生きることができないものである。人間が「健康である」状態でいつでも体内に存在するのであるから、諸細胞の機能もこれに対応しており、生命機能が順応しているのである。カリウムの害がどれほどであるかカリウムを除外して確かめることができないのである。生命機能がカリウム4000ベクレル程度と平衡を保っているとみるべきであろう。人工の放射性物質が入ると生命機構の修復作用能力を超えることになり、放射線リスクが出現する。
しかし「専門家ら」は被曝をどのように見るかという「科学の視点」は科学になっていない。被曝という事柄の具体性について何の概念も持たずに、ICRPの教えるママの非科学的なレベルに留まっている。具体的な被曝の現場:事実自体を見ないがゆえに生命を抱える人間にたいする誠実な対応となっていないように思う。以下に被曝を考察する必要な事柄を述べる。①被曝の総量、②電離:分子切断の密度、③臓器への蓄積等々の考察である。

1. (個別被曝の実態)被曝を評価するうえで、カリウム40とほかの放射性原子からの被曝の比較の仕方が現実に立脚していない。しばしば「カリウム40は4000ベクレルあるのに対しセシウム137は高々200ベクレルであるのでセシウムによる被曝は問題にならないほど低い」などとする専門家の論を聞く。被曝の現場を語る具体性がないからこのような見方が出てくる。カリウムはいつでも存在するのだから、(カリウム)対(セシウム)という比較は架空のものであり、(カリウム)対(カリウム+セシウム)の被曝量を比較すべきである。加え合わさることによりリスクが相乗効果となる。人口放射能が入ることによりカリウム40の放射線と修復作用がバランスを保っている状態に新たな人工放射能が入りバランスを崩すのである。

2. (放射性原子が集団をなすかなさないか)カリウム40だけが集合したり微粒子になることはない。カリウムの1万分の1程度がカリウム40であり、自然のカリウムは高温になり微粒子となることはないからである。それに対して原爆あるいは原子炉から放出された放射性物質は高温になるプロセスを経ているので微粒子を形成する。多くの場合微粒子は不溶性である(七條和子氏オートグラフィー写真、フクシマ放出の微粒子解析)。不溶性の場合は体内でも微粒子のままでいる。海水中のウランの場合もウランが集合して微粒子をなすことはない。これに対して劣化ウラン弾によるエアロゾールは明確にウラン酸化物の微粒子となる。この存在形態の違いがリスクの違いを裏付ける。

3. (カリウム単独の場合、それぞれの放射線飛跡が重なることはほとんどない)カリウムのベータ線の飛程はおよそ3ミリメートル程度で1本のベータ線で3万件ほどの電離が体内で生じています。非常に流動性の良いカリウムは特定の臓器に蓄積集中することなく体内に均一に分布する仮定が成り立つ。体内で4000ベクレルあってもベータ線の飛跡が重なり合うことはほとんどない。ベータ線の電離の間隔はアルファ線の500倍から1000倍あるので、1本1本のベータ線が離れているところで発射されると電離:分子切断が1カ所の周囲に密集することはない。言い換えるとカリウム40だけの場合は、切断場所が1個1個孤立している状態で分子切断がなされる。このことが核分裂によってまき散らされた放射性物質が体内に入った場合と異なる被曝状態なのである。

4. (放射性微粒子の場合はその周囲に分子切断の密度の高い領域を形成する)
微粒子の周囲には電離の集中した領域が形成される。

5. (臓器に蓄積されるかどうか)カリウム40は臓器には蓄積されない。それに対し、セシウムはまんべんなく臓器に蓄積される(バンダジェフスキー)。ストロンチウムは骨に親和性があり骨に蓄積される。プルトニウムやウランも同様であり、特定の生命機能に対するリスクが集中する。臓器に蓄積されるのは、放射線がその臓器に打撃を集中するので、臓器の機能障害を疾患として発病させる可能性を高める。

以上のような総合的な電離の場所や分布状況を考慮することが被曝のリスクを語る上で重要である。トータルの線量だけで被曝のリスクを語れると思ったら大間違いである。




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