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大人の甲状腺がんが増えていた!

以下はたんぽぽ舎のメルマガを一部転載
一方で長崎大学の高村教授らは
これ以上甲状腺がんが増える事は無い
といった論文を出している。


  ----以下転載ーーー


福島第一原発事故のあと 大人の甲状腺がんが増えていた

                   明石昇二郎 (ルポライター)

福島県で増えているのは「小児甲状腺がん」だけではなかった。国の「全国がん登録」データを検証したところ、新事実が次々と判明。福島県当局による早急な実態調査が望まれる

きっかけは、小児甲状腺がんの娘を持つ福島県中通り地方在住の女性の証言だった。(中略)
甲状腺がんは、子どもに限った病気ではない。ついに福島県の大人たちの間でも、甲状腺がんの兆しが現れたのかー。

以前は大変少なかった

若年層での甲状腺がんの増加は、症状が何も出ていない人にまで範囲を広げて甲状腺検診を行うことによって、がんの発見率が高まる「スクリーニング効果」によるものだと、これまで説明されてきた。
しかし、甲状腺検診の対象外である20歳以上の年齢階級でも甲状腺がんが増加しているとなると、「スクリーニング効果」では説明がつかない。さらに検証を進めることにした。(中略)

ここから明らかになるのは、福島県はもともと、全国平均と比べて甲状腺がんの罹患率が大変低い県だったーという事実だ。それが福島第一原発事故の翌年に、一足飛びに全国平均に近づいていた。福島県の女性に至っては、わずかではあるものの、すでに全国平均を上回ってしまっている。(中略)

福島県は自ら検証を

今回の検証結果は、疫学と因果推論などが専門の津田敏秀・岡山大学大学院教授にも見てもらった。(中略)
 「…チェルノブイリ原発事故でも、事故翌年の1987年から、スクリーニングをしていないのに大人の甲状腺がんが増加しているのです。その過剰発生数から考えるとむしろ、子どもより大人の甲状腺がんのアウトブレイク(大流行)を警戒すべきなのです」

福島県は国頼みにせず、自ら検証するよう要請したい。
それができるのは福島県だけなのだから。   (「週刊金曜日」2016.7.22 1097号より抜粋)


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taro-u

まじめな福島県民の行政がどうして原発事故の後の確かな検証をしないのか不思議。もう5年の月日が流れましたが現実はこれから何十年も続くでしょうから決して遅くないでしょう。現実を直視することは行政の基本では?良い悪いは後世の世代の判断することでは?物事をちゃんと検証しないのは、敗戦後の日本政府が戦争責任をしっかり検証しなかったことと同じ。行政官たちが自分たちの行政責任をうやむやにしてしまう事実。
by taro-u (2016-08-06 05:42) 

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