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科学者の責任放棄

【科学者の責任放棄】

甲状腺検査評価部会は甲状腺がんは放射能の影響は無かった?
との結論を6月3日に福島市で開催される評価部会で公表するとの事。

以下の疑問があり、多くの国民や県民は受け入れられないだろう
これこそ、科学者の責任放棄であり、科学者の政治への忖度であろう



以下の公開質問状を6月3日の評価部会のメンバー全員に渡してきた。


    【公開質問状】


甲状腺検査評価部会長殿


~甲状腺がんが放射線の影響ではないとする見解への疑問~

 今回の結論に多くの国民と県民は納得していない。
その理由として以下の疑問を国民と県民は抱いている。
その疑問に答えて欲しい。

1.今回の結論に至るに、すべての委員が納得したか?納得しない委員はいたか?その場合はどのような反論があったか?全ての委員は科学者としての責任全うしたと自信をもって言えるか?将来に放射線の影響だった事が判明した場合には、その責任を取る覚悟はあるか?

2.大平論文では地域差がないというが、大平論文の解析は放射能の影響が出にくい1巡目の解析結果によるもの。放射線量の比較的高いいわき市+新地町と会津地域を同じエリア(Cエリア)にした事によって、その影響が出にくくなっていないか?客観的な基準(行政区分ではなくヨウ素の131の線量によって区分すべき)に欠けた恣意的論文とは言えないか?なぜ、いわき市+新地町と会津地域を同一エリア(D)としたのか?

他の学者が大平論文のデータを会津といわき市を分けた分析した場合、甲状腺がんの影響が出にくい時期の1巡目でさえも、会津地域と比較し中通りやいわき市では約50%程度 発見率がアップしている。このような分類での分析は行っていないか?していない場合でも、この論文に対する見解は?(大平氏は反論しているが)

3.2巡目以降のデータでは明らかに地域差がでている。中通り(南部除く)、避難地域、いわきや中通り南部や猪苗代町等、そして会津地域に分類した場合の2巡目の発見率は中通り地域(南部除く)は会津地域の約2倍の発症率(発見率)になっているとの論文も出ている。この結果をどのように説明するか??この事からも今後3巡目以降は地域差が出てくるのではないか?今後AIを使うなどの解析が必要ではないか?

4.甲状腺がんの最大の要因はヨウ素131による初期被曝。東大の森口教授らの調査研究では、ヨウ素は必ずしもセシウムの量と比例しないとしている。場所によってはヨウ素131がセシウムの30倍もあったエリアも発見されている。福島医大の大平論文はその事を考慮していない。ヨウ素131の線量評価はセシウム137を使って評価したとすれば、放射線(ヨウ素の初期被曝)の影響は考えにくいとする結論にはなり得ない・・?地域差が無いと結論づけているが、必ずしもヨウ素131の強度の差、すなわち放射線の影響がないとは言えきれない?その事が丁寧に議論され、国民や県民に説明していない。

5.東大の森口教授らの検証・研究結果の今回の甲状腺が放射線の影響ではないとする結果を導き出す為にはどのような検討を加えたのか?
又実際のヨウ素のプル―ムの線量値に比較し甲状腺に摂取した量はチェルノブイリの1/10程度と小さいとしているが、森口教授らの研究結果は反映されたのか?
当日の個人の行動によって必ずしもチェルノブイリの1/10一般論として切り捨てはできないのではないか?

6.甲状腺がんの原因は外部被ばくよりもヨウ素136の吸引等による影響が大きい。当時高校受験の合格発表があり、子ども達は合格発表を見に、外に長時間滞在して被ばくしている可能性が大きい。水を得る為に外で長時間滞在した子どももいる。この影響を大平論文や評価部会ではどのように検証・評価したのか?セシウムの外部被ばくよりもヨウ素による初期内部被ばくの影響が大きい。個々人のヨウ素の初期内部被ばくをどのように検証・評価したのか?その検証もしないで地域差だけで結論を出した理由は何か?

7.放射線の影響ではないとすれば、全国に約1.5万人の子ども達が甲状腺がんに罹患していると推定できる。もし今回甲状腺がんと発見された子ども達はスクリーニングよるものだとすれば、何故手術までしなければならなかったか?手術が必要だった理由を教えて欲しい。手術が正当な行為とすれば、全国に手術を必要な子ども達が1.5万人程度存在する事になる。この子ども達を放置して置く事は倫理上許されるのか?すぐにでも全国の子ども達の甲状腺検査しなければ子どもの命が救えない事になるが??全国の子ども達のケア(検査等)はどのように考えているのか?放置しておいても良いのか?

8.地域差がないからと理由だけでは、甲状腺に罹患した子ども達全員が放射線の影響ではないとする理由にはなり得ない。1巡目に発見された子ども達の殆どは放射線の影響が出にくい時期にスクリーニングで発見された可能性が大きいとしても、2巡目以降に発見された子ども達は明らかに地域性がでている。その全員が放射線の影響でないとする論理的・科学的説明が無い。全員とは言えないがある程度(2の結果から判断しても半数程度?)の子ども達は放射線の影響があると見るのが妥当ではないか?

9.2020年には東京オリンピックが開催され、福島市でも野球やソフトボールの予選が開催される。事故から8年で、甲状腺がんの影響は放射線の影響とは考えにくいと結論を出したタイミングは、東京オリンピックを意識したものではないか?アベ晋三が、『過去も現在も未来も放射線の健康影響はない』と言い切った事に対する、科学者の忖度や政府からの圧力は無かったと自信をもって国民の前で言えるか?

10.生態学研究には限界があり、もっとも大事な事は疾患と地域との関連性を個人に当てはめる事はできないという事。セシウムの放射線外部被ばく量(ヨウ素の内部被ばくではない)との関連性が無かったとしても、個人一人一人に当てはめる事はできないのではないか?






























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