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BCGが新型コロナウイルスを撃退する?

以下はたんぽぽ舎のメルマガの一部を転載

★結核の予防ワクチンBCGが新型コロナウイルスを撃退する?

BCGというのは、結核の予防ワクチンで、日本では剣山のような器具を使って、はんこのように皮膚に注射する方法が独自に開発されて使用されています。その目的は小児の結核の予防のためで、0歳のうちに接種することが公費接種として、原則全てのお子さんに行われているのです。

ただ、BCGワクチンの免疫は、大人の結核予防には不十分なため、海外ではあまり接種はされていないワクチンでした。ところが、最近このBCGが世界的に注目を集めています。実はBCGワクチンには結核ばかりではなく、他の多くの感染症を予防するような働きがあり、それが今流行している新型コロナウイルス感染症に対しても、有効なのではないかといわれているのです。

病原体から体を守る機能を免疫といいますが、免疫には自然免疫といって、相手にかかわらず敵を攻撃するような仕組みと、獲得免疫といって、一度感染した病原体に対して、体が後からつくる仕組みがあります。

2018年の「セル」という一流の科学誌に掲載された論文によると、BCGを接種することにより、自然免疫が鍛えられて活性化することが示されたのです。この結果を受けて今ヨーロッパでは、医療従事者にBCGを打って、新型コロナウイルス感染の発症や重症化の予防が可能かの、臨床試験が開始されています。BCGが新型コロナウイルスの救世主になるかもしれません。
       (4月5日「日刊ゲンダイ・ヘルスケア」より)

詳細は以下ご覧ください。
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/271217



★結核予防のBCGワクチンは様々なウィルス等に効く汎用的な抗体=自然抗体もつくるらしい
     ××××(信州大学工学部元講師)

最近、結核の予防で接種するBCGワクチンが新型コロナウィルス感染症に効くと言われはじめている。ふつう、体内ではひとつのウィルス等に効くひとつの抗体しかできないが、BCGワクチンは様々なウィルス等に効く汎用的な抗体=自然抗体もつくるらしい。とはいえ、自然抗体の効き目は弱い。自然抗体は、感染症が悪化するまでの時間を稼ぐ抗体である。人体は、自然抗体が時間稼ぎしてくれる間に、その感染症に対する専用の抗体を十分つくることができる。

アメリカやヨーロッパでは、ポルトガルや一部の例外を除き、30年以上前にBCGワクチンの予防接種を止めた。だが、日本は今もBCGワクチンの予防接種を続けている。日本の新型コロナウィルス感染症の死者数が少ないのはそのためである、と言う人もいる。有難いことだ。
 
BCGワクチンの効果が切れた新型コロナウィルス感染症患者には、はじめにBCGワクチンを再接種し、その後アビガンやフサンを投与
すればよい。だが、問題はその先にある。

産婦人科医や小児科医が高価な最新医療設備を使用し、また高価な薬品を患者に投与する場面は稀である。すなわち、産婦人科や小児科
は、あまり儲からない。総合病院は、赤字経営をどうこう言われると、あまり儲からない産婦人科や小児科を縮小、あるいは廃止してしまうのかもしれない。

13万病床削減政策の下で、総合病院の産婦人科や小児科の数が減少している。そのため、日本でもBCGワクチンの予防接種がなくなるかも
しれない。日本では、小児科医が新生児の発育を観察しながら10種類以上のワクチンを予防接種する。BCGワクチンはそのひとつであるが、おそらく、アメリカやヨーロッパが廃止しているため、必ず接種しなければならないワクチンに含まれていないようである。
現実に、僕は小児科がBCGワクチンの予防接種をしない総合病院をひとつ知っている。その総合病院に婦人科はあるが、産婦人科はない。

政治家は、日本の製薬会社がアビガンやフサンを製造販売している、日本国民全員がBCGワクチンを予防接種している、なんてことを言って世界に自慢するな。製薬会社は、政治家に言われてアビガンやフサンを研究開発したわけではない。しかも、政治家のせいで、BCGワクチンの予防接種がなくなりつつある。

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