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福島第一原発は倒壊する!?

以下はある大学名誉教授のフェースブックから転載(許可済)
怖ろしい事態にならない事を祈るしかないが、この警鐘を原子力規制庁や東電、経産相に伝えて事前に対策を検討してもらうしかない。永久凍土化等の対策も必要かもしれない。

   ーーー以下転載ーーー

【福島第一原子力発電所の原子炉は倒壊しやすい】

福島第一原子力発電所の所在地は、〒979-1392福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22番地です。
  https://www.tokyo-np.co.jp/article/92694

この敷地はもともと高台でしたが、海水を取り込むために「海抜 12メートル」まで削って造成しました。低い土地にした理由は、原子炉はタービンの冷却水として一基あたり「 1秒間に約 70トンの海水」が必要であるからです。したがって、この敷地は地下水脈も浅く、液状化して沼地になりやすい土地です。大地震で原子炉が、いつ沼地に浮く状態となってもおかしくありません。

原子炉が倒壊すると原子炉下部に溶け落ちたデブリが環境にそのまま出て来る恐れがあります。それは首都圏から北海道まで東日本の国土が広範囲にわたって壊滅する時でしょう。

東京新聞は 3月20日の記事で大地震に対して福島第一原子力発電所のもつ建屋の劣化、ずれるタンクなどについていくつか指摘しているようです。
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/92694

しかし、福島第一原子力発電所の真の脅威は、そのようなことより、敷地が沼地化し、原子炉が倒壊して「恐怖の大気開放炉」となりかねないことでしょう。

そのことは、すでに 2013年8月7日に、欧州放射線リスク委員会のクリス・バズビー(Christopher Busby)がRTの記事で、「彼らにできることは、溶け落ちたデブリが核分裂の速度を上げないように、海水を注入し続けることだ。そして祈るしかない。しかし、やがて水は池を埋め尽くし、その水は湿地帯を作り、原子炉建屋の基礎を不安定にし、崩壊して冷却ができなくなる。そして「恐怖の大気開放炉」。このようなことは十分に予見できる」と指摘しています。
 https://www.rt.com/.../tepco-fukushima-sea-water-reactor.../

メルトダウンしたデブリは、高温高熱で厚さ 25センチの鋼鉄製の圧力容器の底を溶かし、格納容器の底に落下しました(メルト・スルー)。格納容器は厚さ 2.5センチしかなく、デブリは格納容器の底を高熱で突き破っている恐れがあります。格納容器の下は数メートルのコンクリート基盤です。

福島第一原子力発電所の敷地は沼地化しやすく、大地震で重量 20万トンの原子炉建屋の全体が「 1°」傾いただけでも、デブリは格納容器とコンクリート基盤の隙間から環境と通じるでしょう。それが、 2013年8月7日に欧州放射線リスク委員会のクリス・バズビーが RTの記事で指摘した「恐怖の大気開放炉」です。


1号機~ 3号機は、その中に合計 280トンのデブリが溶け落ちています。デブリがどこにどのように溶け落ちているかは誰にもわかりません。ただ、1号機~ 3号機は事故直前まで稼働していましたので、およそ半量の 140トンが未反応であろうと考えられます。その 140トンの未反応のデブリは、濃度と形状によっては、あるとき周囲の水を中性子減速剤として核分裂連鎖反応を起こし得ます。

すると熱エネルギーと同時に広島原爆約 7,000発分の放射性物質(セシウム 137換算)が生成される可能性があります。その可能性はこれから 100万年間続くでしょう。デブリの残り 140トンは使用済みであり、広島原爆約 7,000発分(セシウム137換算)の放射性物質をすでにもっています。

核燃料は、本来ならば圧力容器の中にあるべきものですが、メルトスルー(炉心貫通)によって図のように圧力容器の底を突き破って大半が格納容器の底に落ちているものと思われます。

格納容器は厚さ1インチの鋼板ですが、メルトスルーのときに壊れたことが分かっています。デブリ(核燃料がジルコニウムケースなどと一緒に溶け落ちたもの)は格納容器の底を突き破っている恐れもあります。格納容器の下は数メートルのコンクリート基盤です。格納容器が倒壊すると、デブリが環境に出てしまう恐れがあります。デブリは、10メートルの至近距離に10秒間近づくと人は死ぬでしょう。

また、デブリは周囲に水があると、その形状によっては連鎖反応を起こさないとも限りません。連鎖反応を起こすと、原子爆弾ほどではありませんが、風向きによっては東日本の国土の広範囲に飛び散る恐れがあります。

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