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最優先事項はUNSCEARレポートを潰す事

最優先事項はUNSCEARレポートを潰す事】
 ~西尾氏の主張は正しいのか?~ 

福島で発症している甲状腺がんに関して、いわゆる過剰診断説を主張する北海道がんセンターの元院長である西尾さんと、地元郡山市の開業医の種市さんとの『福島小児甲状腺がん多発問題』の公開討論会にZoomで参加した。

この時の主催者のねらいと問題提起は以下。

1.きょうのねらい
• 福島原発事故後,福島県民健康調査などによって,現在,およそ300の小児・若年性甲状腺がんがみつかっています。事故がもたらした環境・人体の放射能汚染が原因だと示唆する疫学研究があるのにたいし,被曝量が少ないなどとして被曝起因を否定したり,過剰診断だとし県民健康調査甲状腺検査を縮小しようとしたりする動きも生じています。

• 症状がでる前に病気をみつけようとする検診においては,過剰診断に配慮するのは当然です。しかし,被曝による多発が生じているのに検査が縮小されてしまうと,発見が遅れ,早期発見・早期治療の効果が失われてしまいます。

• 福島県内で甲状腺検査にかかわるとともに,この議論を継続的に検討されているお二人の医師による討論によって,この重要問題をめぐる議論を整理し,問題解決の道を探るのがねらいです

2.問題提起
• 小児甲状腺がんは放射線被曝起因性をもち,かつ,最初期に敏感に発生する性質があると知られています。
• 小児甲状腺がんの多発は,ほかの被曝被害への対策もまた必要であるのを意味します。
• したがって,福島県民健康調査甲状腺検査にかかわる甲状腺がん多発の被曝起因性を認めるかどうか,証拠にもとづく議論が注目されています。


この公開討論会に参加した後に主催者に送付したコメントが以下。

◆西尾さんの間違った主張(誤解)を覆す努力も大事ですが、それよりも大事な事はUNSCEAR(国連科学委員会)2020レポイートの多くの問題点(吸入摂取や経口摂取被ばくの矮小化等)指摘しQ&AをUNSCEARのHP上に公開させたり、レポート内容を修正させる事によって、県民健康調査検討委員会の『被ばくの矮小』『地域差なし』を改めさせ、『過剰診断』や『甲状腺がん検査の縮小』を止めさせる事にもっと注力すべきであろうと考えます。

UNSCEAR 2020レポートは規制庁はじめ放射線審議会や各省庁、そして福島県の政策の根拠として悪用される事の方が市民(福島県民や被災者)にとっては重大問題です。避難した住民の裁判にも大きな影響を与えてしまう事も危惧されます。
今回のような議論をより深め、みなさまが共有認識を持たれる事によって、UNSCRAR2020レポートの被ばく矮小化が明らかとなるきっかけになれば、大きな成果であったとは思います。

今後はUNSCEARへの公開質問や県民健康調査委員会(委員へのアプローチも)や福島県への要請、更に学会等でのUNSCEAR 2020レポート批判や過剰診断説批判等に力点を移すような活動も期待しております。西尾さんの誤解を解いたところで、過剰診断説等が大きく変わるわけではありませんので・・・


◆今回の話題からは若干外れますが、
事故後に福島から北海道に避難した子供たちのWBC測定を北海道がんセンターが拒否したと聞いています。WBC測定に圧力や横やりがあったというツイッターもあります(以下)。
https://twitter.com/KamiMasahiro/status/129025897356472321

WBC測定を北海道がんセンターまで拒否したのは、この横やりを受けたからなのでしょうか?どこら「横やり」(圧力)があったのかを明確にする事も重要です。この「横やり」とは何だったのでしょうか?
 (⇒×さん:西尾さんに是非確認お願いします。あるいは他の医療関係者にも確認できませんか)
     
2011年7年月以降は北海道がんセンターでもWBC測定を対応していました。当時、お子さんのことを心配する親御さんの間ではどこでWBC検査できるかの情報が行き交っていましたので、この測定を開始するという情報も取り上げられていました(必死に関係する情報収集)。
この時のお母さんやお子さんの無念さは語られないままとなっています。(詳細はよく知りませんが・・)

以下はご参考
http://www.com-info.org/medical.php?ima_20210914_nishio

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