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原子力災害伝承館はこれで良いのか(3)

以下福島県・県民広聴室に意見・提言(質問)を提出した。2週間以内に回答が届く予定。


福島県 県民広聴室

11月3日に原子力災害伝承館宛に展示に関する提案・意見(下記)を提出していますが、以下の意見・提案に対する福島県からの正式なご見解・ご回答を頂きたくお願いいたします。

尚、以下の2つのブログの内容(問題提起)についても併せてご見解頂きたくお願いいたします。
『原子力災害伝承館はこれでいいのか』
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2020-09-30
『原子力災害伝承館はこれでいいのか(その2)』
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2020-12-25

また、高村館長は放射線被ばくや甲状腺がんについて、間違ったメッセージを公の場で発信している事は非常に問題であるとも考えています。
被ばくは無かった事にしたい御用学者である高村氏を館長としている事は、公平・中立であるべき伝承館としての信頼性を損なう事にもなり、福島県民への裏切り、冒涜ではないかと考えます。

本件に対する福島県の見解をお聞かせください。
館長としての採用基準があれば合わせて開示願います。高村氏を館長とした理由についてもお聞かせください。


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原子力災害伝承館企画部長
×××さま
 cc高村館長

先日はお付き合いいただきありがとうございます。
10月25日に伝承館を訪問し、意見交換させていただきましたTです。

伝承館を見学した印象や改善依頼については当日述べさせていただきましたが、伝承館の役割は復興の姿を後世に伝えるものではありません。
伝承館の役割は原発事故を科学的に検証し、反省や問題点を後世に伝え、同じ過ちを繰り返さないように政府や東電、そして福島県にとって不都合な真実をありのままに後世に伝える事です。
現在展示されている内容は一言で言うなら『間違ってはいないが正しくはない』という事です。広島市平和記念資料館の理念をもっと参考に取り入れるべきです。

伝承館の役割は原発事故に関して、以下の事象についての科学的検証結果を後世に伝える事です。
① なぜ原発事故は発生したのか?防げなかったのか?
② なぜヨウ素剤が配布されなかったのか?送信されたFAXがなぜ置き去りにされたのか?
③ なぜ県に送信されたSPEEDIのデータは市町村や住民やに伝わらなかったのか?
④ なぜ初期被ばくによって甲状腺がんが多発しているのか?
⑤ なぜ入院中の患者が置き去りにされ亡くなったのか?
⑥ なぜ住民の初期被ばく(経口摂取と吸入摂取等)は防げなかったのか?
といった内容を検証し・伝える事で後世が学び新たな対策を打てる事になります。現在の伝承館の展示内容で後世には何を伝えようとしているのでしょうか?
現在の福島県内の線量が世界の都市と変わらないといったメッセージを出すことは世界中の人々に都合の良いデータだけを発信し、都合の悪いデータを隠せば、福島の実態とはかけ離れた現実を発信する事となり、世界中の人々を騙していることになりませんか?

以下伝承館の展示情報発信の問題点・矛盾を昨年ブログにまとめています。
『原子力災害伝承館はこれでいいのか』
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2020-09-30
『原子力災害伝承館はこれでいいのか(その2)』
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2020-12-25

『東電と国は信頼できるのか』
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2021-04-21

以下はご参考です。
2日間にわたり、浪江町の請戸小学校の震災遺構、請戸漁港、復興記念公園(工事中)、原子力災害伝承館、東電廃炉資料館、Jビレッジ、リプルンふくしま、ふたばいんふぉ、夜ノ森、富岡アーカイブ・ミュージアムと多くの施設を見てくることができました。

大熊町や双葉町、富岡町の一部(夜ノ森)、浪江・津島地区の壊れたままの住居を見てまだまだ復興には遠く、溶け落ちたデプリの取り出し方法も実現にはほど遠く、廃炉(更地)などは100年以上かかるだろうと思っています。
原発事故後10年経過しても、いまだに線量が高い地域が存在し今なお自宅に帰れない住民や、飯館の住民が甲状腺がんで亡くなったという情報に触れに原発事故の悲惨さ、東電と国の責任の重大さと怒りを強く感じてきました。

廃炉についても、汚染水対策(トリチウム汚染水海洋放出等)、賠償問題、裁判での対応、情報隠蔽等の無責任な対応に怒りを通り越して呆れるばかりです。

今回の浪江町⇔楢葉町の2日間にわたる原発震災遺構を巡る旅は以下のブログにアップしました。まだ続きます・・・
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2021-10-27
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2021-10-31
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2021-11-01

以上、伝承館の展示内容に対する問題提起や改善要求に関し、コメント等頂ければ幸甚です。

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