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国連科学委員会・国内対応委員会は公正・中立か?

国立研究開発法人・量子科学技術研究開発機構(量研・放医研)に情報公開請求(約230ページ)で得た、国連科学委員会(UNSCEAR)・国内対応委員会の議事録の要約(福島事故関連のみ)の中間報告です。(まだ読み切れていない部分もあり)
注:本件は国民にとっては重大事項であり、メンバーは公人(放医研や大学に所属)である事により実名で公表した。
 
国内対応委員会は量研のメンバーが中心に構成されている。いわゆる御用学者で構成されている。中には広島や長崎の原爆による被ばく者の実態の掩蔽に加担してきた、放影研のメンバーも加わっている。更に、福島原発事故時に避難者のスクリーニングの基準を1.3万cpmから10万cpmに上げ、スクリーニングをたった1200人で切り上げてしまった放医研の明石氏らが、この国内対応委員会の主メンバーである事は如何なものであろうか?
 
本件についてもUNSCEARに対する公開質問を実施している。
 
 
1. 第27回国内対応委員会(2019年11月13日開催)
1) 明石代表より、福島報告書の改訂版について説明(内容は黒塗り)
2) UNSCEAR 66回会合(2019年6月)のアジェンダ
3) UNSCEAR66回報告書
 ・以下の福島フォローアッププロジェクト(FFUP)が立ち上げられた
① 膨大な科学的文献を体系的にレビューする第1段階
② それらの情報にもとずき2013年報告書を適切な時期にアップデートする第2段階
・2018年の65回年次会合で第1段階から第2段階への移行するためのFFUPの活動計画が承認され、2020年報告書の作成を目的とするFFUPの活動が開始された。
 
2. 第28回国内対応委員会(2020年5月4日~6月19日)メール審議
1) UNSCERAR67回会合ドラフト(日本代表案に対する)に対する委員からのコメントをとりまとめて、6月22日にUNSCEAR事務局に送付
 
3. 第29回国内対応委員会(2020年10月12日)
1) 福島報告書の改定について事務局より説明(内容黒塗り)
 以下は【別紙資料から】
・2019年までの受理された論文等にもつづき、レビューが行われており、(67回)本会合にて承認を目指す予定
・福島フォローアッププロジェクトのSenior technical advisorは明石前代表、放影研から1名、量研から3名がメンバー
・量研から1名UNSCEAR 事務局に派遣
・新しい報告書では、改定された放出量のデータ、個人線量や空間線量のデータを使用。日本人のヨウ素吸着率や屋内における空気中放射性核種のフィルター効果などを考慮し、より現実的な線量推定実施。
  ⇒これらの考慮の結果、外部被ばく線量は若干上昇。摂取による内部被ばく線量は劇的に減少。
   健康影響については2013年報告書の見解は引き続き有効であるとした。
 
・14か国から723件のコメントがあり、63件のコメントをについて技術的検討が行われ、クリティカルなコメントは無かった。
 
2) UNSCEAR 67回会合の審査予定のドラフトに対するコメントを10月16日まで提出するよう委員に依頼
3) アウトリーチ活動が2021年5月に予定(実際は延期差2022年2月頃に延期か?)
4) 国連総会議長への説明(2020年10月に予定)
5) 各国代表への説明(2020年12月に予定)
 
4. UNSCEAR 67回会合(2020年11月2日~6日)オンラインにて実施(詳細は第30回国内対応委員会で報告:下記)
 
5. 第30回国内対応委員会(2021年3月3日)オンラインにて実施
1) 第68回UNSCEAR会合が2021年6月21日~25日に開催予定
2) 第67回UNSCEAR会合が2020年11月に開催された報告書から
・2013年報告書の仮定や結論に関して、大きな影響を与える研究は無かった。
・ソースタームの情報が更新されており、2013報告書作成時に情報不足の為に保守的に仮定した評価に対する情報の蓄積が確認され為に再評価を行い報告書の改定が検討された課題であり、64回会合で、事務局、日本、ドイツから提案され、65回会合で詳細な作業計画が紹介され以下の条件で承認された。
1) 一般公衆や政策決定者の関心が高いと思われる特定の課題のみに絞る
2) 事務局において本プロジェクトに携わる専門員(アウトリーチ、編集等含む)の確保
 
・1600以上の文献から500件程度が検討された。
・改定されたリースターム(JAEA→この論文を根拠に鈴木元の論文がまとめられた)、土壌サンプリングデータ(特にヨウ素)、モニタリングデータ(楢葉町と南相馬市)や沈着量のデータ、個人線量や空間線量データ、日本人のヨウ素吸収率や屋内における空気中放射線核種のフィルター効果等を考慮し
 ⇒・外部被ばく線量は若干上昇、摂取による内部被ばくは劇的に減少。
  ・健康影響については2013年報告の見解は引き続き有効であるとした。
・会合で報告され、2020報告書として公表する事になった。
  
 
尚、67回会合には日本からは、中野隆史(量研)、明石真言、放影研1名(たぶん小笹晃太郎)神田玲子(量研)、他に量研から4名、広島大から1名の計9名参加。
 
また、日本代表団(8名)の構成は以下。それぞれ担当分野(専門分野)を分担。福島事故関連は明石と量研の2名が担当。(明石が仕切っていたはずなので、彼の思惑でどうにでもなりそう・・・?)
 
日本ワーキンググループメンバーは以下
QST :明石、赤羽、青野辰雄(福島再生支援研究所:福島医大内にあり)JAEA:茅野(理事)、放影研:小笹晃太郎
 
青野辰雄氏とは今月の20日に福島県環境創造センターで会って若干話している。楢葉町と南相馬市の個人線量測定データはこの2市町だけがデータ提出に応じたとの事。
 
以下の写真は情報公開請求した国内対応委員会議事録(230ページ程度)の一部を掲載。黒塗りがいかに多いか(怒)。情報公開してはまずい内容が含まれているという事は、如何にこの委員会が公正・中立でない組織である事を表している。

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