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原発事故の反省と教訓は活かされたのか??

以下を福島県に提出した。3週間後(今年中に届くか??)に届く回答が、どこまで検証され、現在、その反省と教訓がどこまで活かされているのか、はなはだ疑わしいが、とにかく回答を待ってみよう。

福島県・広聴室殿

日頃のご尽力に感謝申し上げます。

原発事故から10年以上経過し、いまだに高線量で帰還できない住民も存在する一方で、福島県や国は自主避難住民を切り捨て初めています。
また、甲状腺がんの患者も増え続けているにも関わらず、福島県もや国は甲状腺がんは放射能の影響は考えにくいとして、甲状腺がんの患者を切り捨てようとしています。
更にF1の汚染水もたまる一方で、住民の反対にもかかわらず、代替案を検討もせず、結論ありきで海洋放出を決定しています。福島県は何らの見解も出していないありさまです。

更に『伝承館は、未曽有の複合災害の記録及び教訓、そして復興のあゆみを着実に進める過程を収集保存及び研究し、決して風化させることなく後世に引き継ぎ、国内外と共有するとともに、福島イノベーション・コースト構想の推進及び本県の復興の加速化に寄与することを目的とした施設です。』といった、本来の事故の悲惨さ、事故原因や当時の対応への反省点を伝えるべき伝承館の目的とは逸脱した目的となっている事は非常に残念です。是非、広島の平和記念館を見習ってほしいと思っています。

そこで教訓を伝える為には何が問題だったのか?当時の混乱の中でも、福島県の対応に間違いや不作為は無かったのか等の問題点を検証し
記録すべきです。そしてこれを伝承館で伝える事によって、全国の自治体でのガイドラインやマニアル化、法制化に活かすべきです。それが福島県としての重大な責務であろうと考えます。

そこで以下の質問について、福島県の立場として反省点を検証した結果をご回答いただきたくお願いいたします。

1. なぜ原発事故は発生したのか?なぜ防げなかったのか?
① 福島県としてやるべき事は無かったのか?
② 福島県の政策や、国や東電を監視・チェックする体制に問題は無かったのか?
③ 津波の予測高さについて県は知らされていたのか?この時どう対応したのか?
④ 多くの裁判で国と東電を糾弾していますが、福島県としてどう捉えているか?(福島県としてやるべき事がなされていたか?反省は無いか?)
⑤ 原発事故を防げなかった事の福島県の反省と教訓として、福島県は何が変わったか?

2.なぜヨウ素剤が配布されなかったのか?
①原子力規制庁(当時は文科省?)から送信されたヨウ素剤の住民配布に関するFAXがなぜ置き去りにされたのか?鈴木元氏が複数回FAXしたがが届かなかったという情報もあるが、届かなかった原因は何か?そして、そのまま放置された原因は何か?
②ヨウ素摂取の基準は県独自になかったのか?訓練はされていたのか?
③ 県と市町村の連絡体制や事前の訓練に問題は無かったのか?
④ この事実を反省し、県民に謝罪したのか?
⑤ 甲状腺がんが多発している原因の一はこの事が原因であると考えるが、福島県はどう認識しているか?
⑥ 反省と教訓を福島県はどう活かし、現在はどう変わったのか?

3.なぜ県に送信されたSPEEDIのデータは市町村や住民に伝わらなかったのか?
① 原因は何か?どこの責任か?緊急時の福島県の体制に問題は無かったのか?
② 通信手段や国との連絡体制に問題は無かったのか?
③ 担当部署の連絡体制(国⇔県⇔市町村)に問題は無かったのか?
④ この事実を反省し、県民に謝罪したのか?
⑤ 甲状腺がんが多発している原因の一つは、この事が原因であると考えるが、福島県はどう認識しているか?
⑥ その問題と教訓を活かし、福島県はどう変わったのか?

4. なぜ双葉厚生病院に入院中の患者の多くが、亡くなったのか?(注1参照)
① 患者の緊急搬送は正しかった判断だったのか?
② 双葉厚生病院が原発から4km程度と近い位置にあった事は正しかったのか?(建設当時に事故は想定されていなかったのか?)
③ 事故時の緊急対応の訓練はされていたのか?
④ 建設や訓練に関し、県の関与はどこまでしていたのか?
⑤ 病院関係者や患者はヨウ素剤は接種したのか?もし摂取していないとすれば、摂取できなかった原因は何か?(2に関連)

5. なぜ初期被ばくによって甲状腺がんが多発(地域差は明らかに存在)しているのか?(注2参照)
① 福島県としてどう捉えているか?
② UNSCEAR 2020レポートをどう捉えているか?
③ 甲状腺がん患者に福島県としてどのようなサポートをしているのか?
④ 広島原爆による『黒い雨』裁判で内部被ばくを国は認めたが、福島原発事故での内部被ばくについて福島県はどう捉えているか?
⑤ 県立高校の発表を見に行った当時の中学3年生や家族が吸入摂取による内部被ばくをしていると考えるが、この事を防げなかった原因は福島県にあると考えるが、どう捉えているか?
尚、16日は1Fの主に南方(いわき方面)に、事故後最大のヨウ素131のプルームが×10¹⁶Bq/h、そして、セシウム137のプルームは5×10¹⁴Bq/hが放出されていた事が東電から発表されている。

a. 発表当日の3月16日は上記のごとく事故後最大のプルームが福島市、郡山市、いわき市(特に南方へ)等県内各地に降りそそいでいた。予定通り高校の屋外で合格発表すれば、受験生や家族が被ばく(特に内部被ばくし甲状腺がんになる)する。
プルームが流れている事は福島県は知っていた。(教育委員会が知っていたかは不明)このような状況下では、子供の健康を守る教育委員会の立場からは、合格発表を延期(入学式も延期?)するか、以下のツイッターにもあるような、あらゆる施策を取るべきだったのではないか?

b.このようなプルームが飛散している中で、16日に予定通り合格発表をしてしまった判断は間違っていなかったか?どのような(科学的な)判断で、16日の合格発表を実施したのか?その事は間違いだったと認めるか?

c.この環境下で4時間(発表前後含め)屋外に滞在したとすれば、内部被ばくはいくらになるか?市町村毎に算出してください。
d.この子供たちの内部被ばくについて、UNSCEAR 2020レポートではどのように評価しているか?

e.300人以上の子供たちが甲状腺がんに罹患している。当時中学3年生の甲状腺がんの罹患者は他の年代(年齢)よりも多いという事実はないか?この年代(現在26歳?)の甲状腺がんの発症が高くないか?データでお示すください。

f.この年代の甲状腺がんの検査と調査をフォロー検証する予定はないか?今後20年間、この年代の甲状腺がんの発症を調査する事は考えていないか?
g.合格発表が甲状腺がんや内部被ばくの増加をもたらしたすれば、福島県からの反省と謝罪は有ったのか?もしも無かったなら、今後謝罪する予定は無いか?

h.教育委員会にプルームの情報が届いていなかったとするなら、それは福島県の組織や情報共有化ができていなかったからと考えられるが、その誤りは何に起因していたと考えるか?
J.同じ過ちを繰り返さない為に、県の組織の緊急時の情報共有化の改善はされたのか?それは具体的にどのようは方策か?


詳細は以下ご覧ください。
https://togetter.com/li/643149
詳細は以下ご覧ください。
https://togetter.com/li/643149

6.なぜ住民の初期被ばく(経口摂取と吸入摂取等)は防げなかったのか?(注2参照)
①住民への放射線量(経口摂取と吸入摂取による内部被ばく量等)の情報提供や伝達方法に問題は無かったのか?
②野菜や原乳等の放射線量は測定していたが、県独自に出荷制限や摂取制限を実施する事はできなかったのか?
③野菜や原乳等の出荷制限や摂取制限の基準はいくらか?(県独自に判断はできなかったのか?)
④出荷制限(3月23日)や摂取制限の時期をもっと早められなかったのは何が原因か?

7.オフサイトのロケーションや耐震性、気密性や指示体制や情報共有化等に問題は無かったのか?
8.当時のモニタリング体制やオフサイトセンターの引き上げのタイミングに問題は無かったのか?

注1:
https://futabafuture.com/2021/03/30/shigetomi/
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/32106
https://www.tokyo-np.co.jp/article/17078
https://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2012/02/post_3206.html
https://togetter.com/li/112903
https://doi.org/10.14879/nnigss.60.0.21.0
https://doi.org/10.2169/naika.103.1210

注2:未公開福島県中央卸市場データ(3月19日)
福島市のアサツキ   ・I-131  48,000Bq/kg ・I-132  76,000Bq/kg
※出荷制限なし(注1)  ・Cs-134 64,000Bq/kg ・Cs-137 64,000Bq/kg
★大玉村のホウレンソウ ・I-131  43,000Bq/kg ・I-132 73,000Bq/kg
※3月23日まで流通  ・Cs-134 90,000Bq/kg ・Cs-137 89,000Bq/kg
 福島県内各地で10,000Bq/kg以上の野菜が3月22日まで出荷されていた。
(詳細は以下OurPlanetTVのURL)
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2597

出荷制限の3月23日まで大玉村のホウレンソウ―★と同等レベルの汚染された野菜を1日200g(大人は400g)摂取すれば、13日(爆発は12日)から23日までの11日間のI-131の平均汚染度は19日(8日目)日の約1.1~1.15倍程度とすれば
例1:幼児が1日200gを摂取した場合の甲状腺等価線量は 43,000×0.2×12日×1.15=118,680Bq
118,680×2.1E-06 Sv/Bq=249mSv ( 注:摂取量が400gになれば498mSv)
例2:大人が1日400gを摂取した場合の甲状腺等価線量は 43,000×0.4×12日×1.15=237,360Bq
237,360×4.3E-07=102mSv(注:摂取量が800gになれば204mSv)     
 いずれも甲状腺等価線量は100mSvを超える 


以上について、どのように福島県として当時を検証・反省し、その教訓を記録に残したのか?その事を県民や国民に対し、どのように今後伝承していくのかについてもご回答をお願いいたします。

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