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過剰診断ではない

【過剰診断ではない】 

甲状腺がん執刀医の福島医大・鈴木眞一氏の論文概要が以下。

 『過剰診断はしていない。過剰診断を防ぐ準備の上で 検診。発見治療された甲状腺癌は,スクリーニング効果からハイリスクは少なく,非手術的経過観察の対象となる様な被胞型乳頭がんは認められず,微小癌症例でも全例浸潤型でリン パ節転移や甲状腺被膜外浸潤を伴っていた。

したがって,一次検査の判定基準,二次検査での精査基準
さらに手術適応に関する基準などから,超音波検診による不利益は極めて少ないものと思われた。一方 で発見甲状腺癌は過剰診断ではないのであれば,放射線の影響による甲状腺癌の増加ではと危惧される が,現時点ではその影響を示唆する様な事象は得られていない。

以上より,放射線被曝という特殊状況下で検診を余儀なくされたにも関わらず,厳格な基準を設定し これを遵守しながら実施することによって,過剰診断という不利益を極力回避できていることがわかっ た。』 

以下が鈴木眞一氏の論文
https://www.jstage.jst.go.jp/.../35/2/35_70/_pdf/-char/ja

『過剰診断』の定義について、鈴木眞一氏らがまとめた論文が以下。
https://www.jstage.jst.go.jp/.../38/4/38_265/_pdf/-char/ja

月刊誌『科学』の4月号がI『特集】『原発事故と小児甲状腺がん』を企画した。https://www.iwanami.co.jp/book/b604590.html

【特集】原発事故と小児甲状腺がん
福島原発事故と小児甲状腺がんとの因果関係について……津田敏秀
福島県における甲状腺検査の諸問題III……濱岡 豊
症例把握なき過剰診断論――現実から乖離した甲状腺検査の評価……白石 草

安定ヨウ素剤投与指標策定の欺瞞……井戸謙一
これは「復興」ですか?61 小児甲状腺がん多発の責任……豊田直巳
福島県における甲状腺がん多発に関するいくつかの指摘――
「三県調査」は福島県の甲状腺がんについていかなる主張もできない……黒川眞一

 300名もの甲状腺患者に寄りそう事が国や福島県の責務。
環境省役人や福島県、そして県民健康調査検討委員会、そして甲状腺検査評価部会の委員、更に間違った解釈をしている国会議員や県会議員には、是非この『科学』を読んで欲しい。

 


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