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規制庁への原子炉倒壊緊急対応要請

【緊急対応のお願い】                                                                                       
                                                                          2022年9月12日

 
原子力規制庁殿
cc経産省・資源エネルギー庁・事故収束対応室殿

      経産省・大臣官房 福島復興推進グループ殿
      IRID調査評価技術グループ殿、広報グループ殿
      福島県・原子力安全対策課殿                 

     【福島第一原発・1号機倒壊の危機に対する緊急対応のお願い】

日頃のご尽力に感謝いたします。

 今年5月、福島第一原発1号機の内部調査がされ、格納容器内のペデスタル壁は、縦筋と床から立ち上がったL型筋と重ねあわせ部分のコンクリ-トが溶け、鉄筋がむき出しになっている事が明らかとなりました。

これだけ破壊されていれば、建築構造物の全壊と認定されるようです。通常ならコンクリートを介して壁の地震力を床に分散させる荷重伝達機構が完全に喪失しており、震度6強(440ガル)で倒壊の可能性があるとの専門家(注)から指摘されています。

特に以下の解説動画をご覧ください。
           https://youtu.be/cqRRKX0X9As

 鉄筋がコンクリートから抜けるのは6300TM(0.44G)で、震度6強の地震で転倒するという事です。耐震評価はH28年の内部調査前であり、前提条件が明確ではありません。鹿島(IRID?)の耐震評価には高さが高い原子炉(高さ:10m、直径7mφで約1500t)の曲げ対する評価結果が開示されていないようです。

(6月20日に開催された、第100回原子力施設監視・評価検討会で東電から説明のあった資料3『原子炉格納容器内部調査状況』のシミュレーション結果ででは、“曲げ”に関するデータが開示されていないようです。

(“せん断”と同時には自動的に“曲げ”に関するシミュレーション結果も出るはずで、データ開示がなく隠蔽されている?)

 近い将来に日本海溝付近(アウターライズ地震)で、3.11東日本大震災並み、あるいはそれ以上の大きな地震や津波の発生が想定されています。

東北の沿岸部や東北から関東の沖合にかけての「日本海溝」の周辺では、震災の前の平均的な地震の回数と比べると多い状態が続いているようです。政府の地震調査委員会は、東日本大震災の発生から10年間の東北沖の地震活動を分析し、「今後も長期間にわたって規模の大きな地震が発生する可能性があり、注意が必要だ」とする評価をまとめています。

原子炉が倒壊すれば、3.11以上の被害が想定され、東京を含めた東日本壊滅(日本壊滅もあり得る)の危機であるにもかかわらず、経産省もIRIDも東電も真剣に取り組もうとしない現状に大きな不安を持っています。この状態はまさに3.11以前と同じような原発の安全神話が繰り返させているようにも見受けられます。一刻も早く原子炉の耐震強化が必須で、想定外は許されるものではありません。

ALPS処理水やデプリ取り出しの前に、最優先して原子炉の耐震強化をする必要があるのではないかと考えます。この倒壊のリスクを全く無視し、住民帰還を進めていいものなのでしょうか?

そこで、緊急に以下の対応を要請いたします。

1. 一刻も早くペデスタル内部調査を実施する事。

2. 5月の内部調査結果を踏まえ、東電やIRID、日立や鹿島だけではなく、あらゆる専門家(注) の意見を聞きながら、現在知られている状況と、最悪の状況を想定したシミュレーションを実施する事。

3. 今後想定される地震に対する耐震の目標値(ガル、震度等)を設定する事。

4. 同時に耐震強化施策を検討し実施する事。

5. 他のALPS処理水やデプリ取り出しや新増設原子炉の研究よりも最優先で検証し、耐震対策を実施する事。

6. 今年中にペデスタル内部状況の検証結果と耐震性、および耐震強化策等の対策案を記者会見等で公表する事。

7. 福島県との連携を密に、情報提供の実施と共有化を図る事。
(浜通りの自治体や東電、経産省、専門家で構成されている『廃炉に関する安全確保県民会議』での説明・意見交換等)

尚、この倒壊の議論は風評被害だといって封印するなら、津波の議論を避けた結果に原発事故を起きてしまった二の舞になります。

  注:この情報は元三菱重工 伊方3号機建設機器班長の森重 晴雄氏からの警鐘・報告(※)をもとにしています。

 ※報告概要

今年5月に、1号機内部調査がされ、6月東京電力、鹿島建設、IRID から福島第一原発の耐震評価が出されました。しかし、その耐震評価に対して、耐震構造開発者でもある森重晴雄氏から以下のような疑義がだされた。

・330ガル(震度6弱程度)で、汚染水タンク滑落
   ・440ガル(震度6強程度)で、原子炉倒壊

★森重氏による(8月14日)の学習会の動画は以下↓ 
1. https://youtu.be/1pupJTV9Kiw
2. https://youtu.be/cqRRKX0X9As

 

 ★本件に関する詳細な情報は『福島事故対策検討会』の以下のサイトをご覧くださいhttps://www.facebook.com/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E4%BA%8B%E6%95%85%E5%AF%BE%E7%AD%96%E6%A4%9C%E8%A8%8E%E4%BC%9A-507003732770888

★“激しい損傷” 新たな「内部映像」公開
   https://youtu.be/mTiEMPtMsFs

 ★東京新聞記事
https://www.tokyo-np.co.jp/article/179502?fbclid=IwAR3DhckT-pye7bNiNYMZS5rmjBGYOEDceT1HMwPuh_mkt40YAoN6uSFCLyw

 ★詳細は以下のブログをご覧ください。
  【原子炉倒壊の危機】
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2022-09-04

原子炉倒壊によって東京を含めた東日本壊滅も危惧されます。明日にも大地震が来るかもしれません。一刻も早い対応(緊急!!)が東日本壊滅から救う事ができます。緊急アクションをお願いいたします。


 

   

 


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