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福島県への原子炉倒壊対応の緊急要請

 福島第一原発・第一号機が震度6強の地震で原子炉が倒壊する可能性が専門家から出ている。そこで規制庁に緊急要請を提出するとともに福島県にも以下の要請を提出した。

規制庁への緊急要請は以下をご覧ください。

 

福島県・原子力安全対策課                          2022年9月15日
      伊藤課長殿 
       水口主幹殿
   cc福島県内堀知事殿

 【福島第一原発・1号機倒壊の危機に対する緊急対応のお願い】

日頃のご尽力に感謝いたします。

今年5月1号機内部調査がされ、福島第一原発の1号機格納容器内のペデスタル壁は、縦筋と床から立ち上がったL型筋と重ねあわせ部分のコンクリ-トが溶け、鉄筋がむき出しになっている事が明らかとなりました。

これだけ破壊されていれば、建築構造物の全壊と認定されるようです。通常ならコンクリートを介して壁の地震力を床に分散させる荷重伝達機構が完全に喪失しており、震度6強(440ガル)で倒壊の可能性があると専門家が指摘しています。

鉄筋がコンクリートから抜けるのは6300TM(0.44G)で、震度6強の地震で転倒するという事です。耐震評価はH28年の内部調査前であり、前提条件が明確ではありません。鹿島(IRID?)の耐震評価には高さが高い原子炉(高さ:10m、直径7mφで約1500t)の“曲げ”対する評価結果が開示されていないようです。

(コンピュータでのシミュレーションで“せん断”と同時には自動的に“曲げ”に関するシミュレーション結果も出るはずで、データ開示がなく隠蔽されていると考えられる。東北電力の評価では開示されている。)

この倒壊のリスクを全く無視し、住民帰還を進めていいものなのでしょうか?

近い将来に日本海溝付近(アウター)で東日本大震災並み、あるいはそれ以上の大きな地震や津波の発生が想定されています。

原子炉が倒壊すれば、3.11以上の被害も想定され、日本崩壊の危機であるにもかかわらず、経産省もIRIDも東電も真剣に取り組もうとしない現状に大きな不安を持っています。この状態はまさに3.11以前と同じような原発の安全神話が繰り返させているようにも見受けられます。

一刻も早く原子炉の耐震強化が必須で、想定外は許されるものではありません。

ALPS処理水やデプリ取り出しの前に、最優先して原子炉の耐震強化をする必要があるのではないかと考えます。

そこで、緊急に以下の対応を要請いたします。

1. 専門家19名で構成されている『廃炉安全監視協議会』を緊急に開催する事。

(情報提供者の森重晴雄氏を参考人として参加依頼する)

2.経産省、原子力規制庁、東電に検討結果を緊急に提出するよう要請する事。

3.浜通りの自治体や東電や経産省、専門家で構成されている『廃炉に関する安全確保県民会議』で東電と経産省からの現状と対策についての説明してもらう事。

4.福島県が原発事故後に採用した(これは小生の提案によるもの)原子力対策監(月6日勤務:1名)、専門委員(月15日勤務:3名)の有効活用(勤務時間の見直し等)や補強。

このリスクに関する議論もされず、ALPS汚染水の処理やデプリ取り出しだけが廃炉として議論されているようですが、この倒壊の議論は風評被害だといって封印するなら、津波の議論を避けた結果に原発事故を起きてしまった二の舞にならないのか危惧するものです。

尚、9月2日に開催された『廃炉に関する安全確保県民会議』の東電の資料中に、廃炉の定義を以下のようなあいまいな表現にしている。

https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/530305.pdf (注)

注:廃炉とは:

『地域のみなさまや作業員の方々、周辺環境の安全確保を最優先に福島第一原子力発電所の放射性物質のリスクを継続的に低減していく作業』としている。

廃炉とは建屋を壊し、放射性物質を完全に取り除き、更地に戻す事では無かったのか?

福島県・原子力安全対策課は本件どのように判断しているのかについても、福島県の考えをお聞かせください。また『廃炉に関する安全確保県民会議』で、廃炉の定義についてどのように議論されているかについても開示ください。

  
          【以下はご参考】

この情報は『東京電力(株)福島第一原発 現状把握と対策案』が 元三菱重工 伊方3号機建設機器班長の森重晴雄氏が警鐘・報告会から得たものです。

概要
今年5月に、1号機内部調査がされ、6月東京電力、鹿島建設、IRID等から福島第一原発の耐震評価が出された。しかし、その耐震評価に対して、耐震構造開発者でもある森重晴雄氏から疑義がだされた。

・330ガル(震度6弱程度)で、汚染水タンク滑落
・440ガル(震度6強程度)で、原子炉倒壊

★本件に関する詳細な情報は『福島事故対策検討会』の以下のサイトをご覧くださいhttps://www.facebook.com/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E4%BA%8B%E6%95%85%E5%AF%BE%E7%AD%96%E6%A4%9C%E8%A8%8E%E4%BC%9A-507003732770888

★前回(8月14日)の学習会の動画は以下↓ 
1. https://youtu.be/1pupJTV9Kiw
2. https://youtu.be/cqRRKX0X9As

★“激しい損傷” 新たな「内部映像」公開
     https://youtu.be/mTiEMPtMsFs

★東京新聞記事
https://www.tokyo-np.co.jp/article/179502?fbclid=IwAR3DhckT-pye7bNiNYMZS5rmjBGYOEDceT1HMwPuh_mkt40YAoN6uSFCLyw

【小生のツイッター】

★1号機格納容器内のペデスタル壁の縦筋と床から立ち上がったL型筋と、重ねあわせ部分のコンクリ-トが溶け鉄筋がむき出し。これだけで建築構造物の全壊と認定。コンクリートを介して壁の地震力を床に分散させる荷重伝達機構が喪失。震度6強(440ガル)で倒壊の可能性?住民帰還を進めていいのか!

★地震毎にペデスタル壁のコンクリートや鉄筋が劣化し、地下水が建屋下に溜まり、地盤が緩んでインナースカートの役割(強度)が弱くなって、440ガル(震度6強)以下でも格納容器や圧力容器の倒壊の可能性も。福二も東海第二も女川も、柏崎も避難地域となり、次々制御不能に。東日本は壊滅状態に。

詳細は以下の『原子炉倒壊の危機?』をご覧ください。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2022-09-04

以上緊急にご対応いただき、その結果についてご回答頂きたくお願いいたします。

 

 

 

 

 


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