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NHKクローズアップ現代~原発は安全か~

NHKクローズアップ現代で『原発の安全性』について有識者10名に聞く特集を組んでいる。 有識者のうち、原発推進派はほとんどが経済中心のコメントで、期間延長含めた原発の劣化による危険性、放射性廃棄物、原発事故の避難計画、福島事故の反省の欠片も無い人達ばかり。原子力ムラの連中は12年前から進化していない化石人ばかり。

詳細は以下をご覧ください。https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pwWWpqLKMw/

以下は原発推進には慎重派の意見を転載してみた。至極真っ当な意見だ。

鈴木達治郎さん 長崎大学核兵器廃絶研究センター教授:
政府が前面に立って原発の再稼働を進めるといっても、どれだけ実効性があるか不明確。安全審査に通ったとしても避難計画を含めた地元の同意が必要だが、いまのように交付金をばらまく政策では信頼がますます落ちるのではないか。

また、いま審査に合格している原発は、ほとんどが電力の余っている西の地域にあり、再稼働加速といっても首都圏の短期的な電力不足の解消に役立つかはっきりしない。なぜ原発の再稼働が役立つのか、ほかの電源に比べた経済性やリスクの議論もしてから、政策転換をすべき。



大島堅一さん 龍谷大学政策学部教授 (専門は、環境経済学/環境エネルギー政策論):
電力会社は原発の再稼働を前提に供給計画を立てているので、全く不要かというとシミュレーションしてみないと分からない。ただ、予備電力は確保されているので、審査に合格していて再稼働できていない7基の原発が動かなくても特に問題ないのではないか。

電気料金についても、いまは燃料費が高いので原発を動かした方が安くなるが、燃料価格はその時々で変わるので、価格だけをみて長期的なことは決められないし、原発は維持費が高いという側面もある。
更田豊志さん 原子力規制委員会 前委員長:
そもそも原発は、いったん動かして、長期間止めて、再び動かすことが建設や設計の段階で想定されているものではない。設計当初には考えなかったような腐食の問題が生じる可能性はあり、想像を働かせて細部まできちんとチェックしないと、どうしても不具合は起きると思う。

ある意味長期間停止した原発の立ち上げは誰も経験していないので、新設の原発を初めて動かすときと同様か、それ以上の注意深さが求められる。おそらく細かいトラブルは起きるので、そのときの対処や情報の発信も電力会社にとっては非常に大事になる。



松久保肇さん 原子力資料情報室事務局長:
運転期間の延長には反対だ。原発には、交換して新しくなるパーツもあれば交換できないパーツもある。特に原子炉はそう。もともと40年くらいの運転を設計段階では想定している。経産省や電力会社は、劣化の状況を調べるために原子炉に入っている試験片を確認することで、長期運転による原子炉の脆化(状態)を測るとしているが、想定がもともと40年なので40年分のものしかない。

試験片をリサイクルして再度原子炉に入れるという話もあるが、リサイクルはできるかもしれないが、それは計測方法として正しいのか? 政府は非常に無理な説明をしていると感じるところがある。









 

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