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原子炉倒壊に関する東電からの回答

東電に対し、福島第一・1号機原子炉の倒壊の可能性について質問していたところ、回答が届いた。

『国際廃炉研究開発機構(IRID)が事故後に評価を行っており、ペデスタルが一部欠損していたとしても、RPVを支持する機能が維持される旨の確認を行っております。』との回答には驚いた。

IRIDのデータは耐震シミュレーションを偽装し安全だとしている。そのIRIDのデータをもって安全だとする事自体、東電の安全に対する対応が、3.11以前の体質と何ら変わっていない事が明らかとなった。

そこで以下の再質問をした。

東京電力エナジーパートナー株式会社
お客さま相談室御中

福島第一原発・1号機原子炉倒壊の可能性に関するご回答ありがとうございます。以下再質問いたします。緊急事案でもありますので、今週中にもご回答頂きたくお願いいたします。

1.『国際廃炉研究開発機構(IRID)が事故後に評価を行っており、ペデスタルが一部欠損していたとしても、RPVを支持する機能が維持される旨の確認を行っております。』に対する実際のシミュレーション条件とその結果データの開示

2.『仮にペデスタルの支持機能が低下した場合であっても、周辺の公衆に対し、著しい放射線被ばくのリスクを与えることはないと考えております。』とする根拠と科学的なデータの開示

3.『PCV内部調査を慎重に継続し、新たな知見の拡充、評価を実施するとともに、着実かつ安全な廃炉作業を進めてまいりたいと考えております。』の具体的な調査手法と日程の開示

4.規制庁や経産省に対してはどのような説明しているのか、上記と同じ説明をしているとすればとても受け入れられるものでは無いと考えます。3.11の原発事故が起きた状況と同じような危機意識の無さ、無責任さが感じられます。規制庁や経産省への説明をどのようなしているのかも開示ください。

5.IRIDの評価は鹿島建設の耐震シミュレーションの偽装が明らかになっています。(詳細下記)偽装した結果を安全だとする事にはなりません。以下に対する科学的な説明をお願いします。(以下はある技術からの情報です)

『IRIDが鹿島建設に発注し炉心溶融後の東京電力㈱福島第一原子力発電所1号機において、圧力容器及び格納容器の耐震評価についてネットで成果報告している。その成果報告書のNo40に②ペデスタル部の耐震性・影響評価手法の開発 3次元弾塑性FEM解析による評価の記載がある。3次元弾塑性FEM解析結果は要素ごとにせん断、曲げ、主応力が出力される。

評価結果はせん断のみを抜き出し健全であるとしている。せん断のみの評価は不適切であり耐震尤度を誤らせる耐震偽装が発見された。その偽装により原子炉の転倒対策を行うことが出来ず、震度5強クラスの地震で原子炉が転倒し、放射能災害を引き起こす可能性が高い。その偽装は四つの知見,論文及び工認資料で立証される。

原子炉基礎であるペデスタルに対する地震時の破壊形態はせん断ではなく曲げ(転倒)が優勢である。このペデスタルは全般的にせん断より曲げが優勢であった。したがってこのペデスタルは耐震上、曲げによって評価されるべきである。しかし、IRIDの報告書では、せん断のみで評価を行っている事から耐震偽装と言わざるを得ない。』

 ーーーーー東電からの回答ーーーーーー

×× ×様

私どもの福島第一原子力発電所の事故により、今なお、福島の方々をはじめ、広く社会の皆さまに、多大なるご負担とご心配をおかけしていることを、心より深くお詫び申し上げます。

このたび、お問合せいただきました件につきまして、主管部門に確認した結果を以下のとおりご回答申し上げます。

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 1号機の原子炉圧力容器(RPV)および原子炉格納容器(PCV)の耐震性については、国際廃炉研究開発機構(IRID)が事故後に評価を行っており、ペデスタルが一部欠損していたとしても、RPVを支持する機能が維持される旨の確認を行っております。この評価を踏まえれば、地震等によりRPVおよびPCVの大規模な損壊に至ることは無いと推定しており、仮にペデスタルの支持機能が低下した場合であっても、周辺の公衆に対し、著しい放射線被ばくのリスクを与えることはないと考えております。

引き続き、PCV内部調査を慎重に継続し、新たな知見の拡充、評価を実施するとともに、着実かつ安全な廃炉作業を進めてまいりたいと考えております。

以上

ーーー東電への質問は以下ーーー

ご意見:【福島第一・1号機の原子炉倒壊の危機】に関し緊急対応をお願いいたします。

元三菱重工技術者のMさんの当初(8月頃)の想定では震度6強(440ガル)での倒壊予測だったものが、建築学会の協力で再検証した結果、震度5強・震度6弱(200ガル)でも倒壊してしまうとの危機的な報告がありました。

この震度程度の地震なら頻繁にあるし、昨年の春、今年の春の福島県沖の地震では震度6弱?(200ガル以上)です。これは危機的状況。東電はようやく(予定より早めて?)原子炉内部のロボっトでの再調査をするとアナウンスをしたが、緊急対策が必要です。>原発回帰の議論よりも、デプリ取り出しよりも、最優先して取り組む緊急かつ最重要課題です!

『東工大瀧口教授の論文により、ペデスタルの熱膨張によりペデスタル外側の鉄筋が切断していることが判明。ペデスタルの縦筋全てが無効となり起き上がりこぼし状態です。計算すると200ガルでも倒壊します。昨年、今年と200ガルを超える地震が来襲していますが倒壊していません。辛うじて本来の耐震構造でない原子炉周りの配管が防いでいるだけです。この配管も地震のたびに損傷しますので、やがて200ガルでも倒壊します。』

倒壊すれば東日本が壊滅します。詳細は以下のブログと「福島事故対策検討会」をご覧ください。(Mさんの承諾済)

https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2022-12-16

https://www.facebook.com/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E4%BA%8B%E6%95%85%E5%AF%BE%E7%AD%96%E6%A4%9C%E8%A8%8E%E4%BC%9A-507003732770888/?notif_id=1671325861099391&notif_t=top_fans_fan&ref=notif

 

 


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