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環境創造センターへの要請

福島県環境創造センターは原発事故後に、主に県内の子ども達に見学してもらう事を目的に、2年前に造られたが、その展示方法には問題が多い当初より問題点を指摘し改善を要求していたが、未だに改善はされていなかった。そこで改めて以下をメールで要請した。


福島県環境創造センター
  所長殿
  総務企画部長殿


先日環境創造センターを1年ぶりに訪問しました。
当初の企画部長とも何度か展示方法について意見交換し改善をお願いしましたが、1年ぶりに2日のシンポジウム(パネル展示)に行って確認したところ、残念な事に展示方法は何ら改善されていなく、大変失望するものでした。

以下今までのコメントや要望事項を再度まとめましたので、是非、見直しの実施をお願いいたします。検討結果について2か月を目途にご報告いただきたくお願いいたします。

1.名前からしておかしい。環境再生(または回復)・創造センターならわかる。再生や回復を置き去りにして、何を創造するというのか?”放射能”環境創造センターならわかるが、放射能の言葉もないし、創造だけで過去の
反省もない・・・

2.広島の原爆平和祈念館のように風化を防ぎ、人間の犯した過ちの反省を前面に出したもっとリアルな展示をすべきだ。国や東電、原子力マフィアの意図に添った、極めて恣意的・意図的、風化センターといった感がする。

3.何を子ども達に伝えたいのか?原発事故を起こした過去の反省がまったく無い。反省があっての未来であり創造だが、ここではいきなり創造なのだ。

4.展示物の説明文も小さく、子ども達が短時間で理解できる内容のものでは無い。子ども達に伝えるべき事は以下の二つではないか・・・

①原発事故の過酷さを直視(写真や映像中心に)させ、原発の恐ろしさを伝え、二度とこのような原発事故を起こさない為に原発に頼らない福島県・日本を作る為にどうあるべきかを学ばせる事。

②放射能汚染された福島県で生活する為にはどのような事に気を付けるべきかを学ばせる事。その為に政府や県、市町村がどう取り組んできたか(しているか)を教える事のはずだが・・・

①については責任論も反省もなく、できるだけ被害を小さく見せたいとの意図が働いているように感じる。これでは子ども達に過酷事故(人災であること)の真実が伝わらず、原発に頼らない社会のあり方が理解できない。

②については、すっぽり抜けて十分とは言えない。

5.避難者の数や放射線被ばく(原発事故後4か月間)に関する数値も曲解されるような(情報操作!)数値で真実を発信しているとは言えない。展示物の数字の出し方にも、安全だと錯覚させるような表現方法が多い。
福島県自ら、原発事故の風化を加速させている・・・『福島県原発事故風化センター』ではないかと思うほどだ・・・

6.放射線はもともと自然界にもあり、ここ福島は放射線量が下がり、もう福島は大丈夫ととれるメッセージが多い。被ばくの数値はバックグラウンド値を差し引いた”追加被ばく線量”と明記すべきだし、4か月間で1mSv以下として いかにもICRPのいう年間1mSv以下だったという誤解を生じさせる表現方法。4か月間で1mSv以下が何%あったという表現ではなく、1年間で1mSv以上、あるいは×mSv以上が何%もあったという表現の方が妥当であろう・・

7.避難者の数は43,038人となっていた。福島県避難者支援課に問い合わせところ、この数値は各自治体への登録者の人数を集計しているだけという・・原発事故当初の避難者数は16万人だったはず。今元の住所の戻った人は1~2万人だろう。その差14~15万人から4.3万人を差し引いた約10~11万人はどこに消えたのか?
その実態を福島県は掴んでいなかった。移住したのか?定住先を見つけたのか?福島県を信頼できずに、自ら生き抜く事を決断し登録する事を止めたのか?!登録する事にメリットが無ければ登録を止める事になろう・・
統計から漏れた避難者を福島県はどうやって支援するのるだろうか?切り捨てられる避難民は多い・・・福島県の人口は原発事故以来約15万人は減少している・・・会津若松市と喜多方市が消えた勘定だ・・

環境創造センターの説明員はこの数値(43,038人)は福島県から入手した数字だから正しいと強調する・・何の疑問を持たない説明員には呆れるばかり・・・これが福島県(環境想像センター)の実態だ!


問題点について指摘した内容については以下のブログをご覧ください。

【環境創造センターの欺瞞】
https://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2016-08-03

【原発事故風化促進センター】
https://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2016-11-30-1

【環境創造センターシンポジウム】
後半部分に展示の批判記事が書いてあります。
https://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2018-12-05-1

【環境創造センター研究成果】
https://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2017-04-19


二本松市 ×× ×







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