SSブログ

福島第一原発とチェルノブイリの現在と今後

以下はある元大学教授のFBからの転載

【福島第一原発とチェルノブイリの現在と今後】
  
福島第一原子力発電所から飛散したセシウム137の「広島原爆168発分」とは
2011年8月26日に日本政府がIAEAに報告した量。
イギリスの科学雑誌『ネイチャー』によると
広島原爆の「384個分」(Nature 第478巻 435-436頁, 2011年)。

現在までに環境に放出されたセシウム137の総量は、
壊れた原子炉建屋などに存在しているもの、
その後地下から汚染水としてくみ出されたもの、
格納容器から昼夜環境に放出され続けているもの、
海洋に流れ出ているものなどを合わせると、
広島原爆「1,000個分」の程度であろうと私は考えています。

チェルノブイリで今後発生し得る熱・爆風の「広島原爆の270発分」とは
(それにともなって広島原爆3,100発分の放射性物質が飛散するので)
「欧州全域で人が住めなくなる量」(ソ連核ミサイル開発者 V. ネステレンコ)です。

チェルノブイリの石棺は老朽化したので、
現在はとりあえず二重化していますね。
さらに三重化が必要となるでしょう。...


画像

        

上記について小生がその根拠等について質問したところ以下の回答をくださった。
若干説明不足(理解できない)のところもあるが、記録と記憶の為に
そのまま転載しておく・・・・


核燃料棒にはウラン235が約 4パーセント含まれていますね。残りはウラン238です。
したがって、1トンの核燃料棒にはウラン235が約 40キログラム含まれています。

広島上空で爆発した「リトルボーイ」はウラン235で 800グラムでした。
したがって、1トンの核燃料棒は使用済みになると
広島原爆 50発分の放射性物質(セシウム137換算)が生成されています。

1号機~ 3号機は、その中に合計 276トンのデブリが溶け落ちています。
デブリがどこにどのように溶け落ちているかは誰にもわかりません。
ただ、1号機~ 3号機は事故直前まで稼働していましたので、
およそ半量の 138トンが未反応であろうと考えられます。

その 138トンの未反応のデブリは、濃度と形状によっては、
あるとき周囲の水を中性子減速剤として核分裂連鎖反応を起こし得ます。
すると熱エネルギーと同時に広島原爆約 7,000発分の放射性物質
(セシウム137換算)が生成される可能性があります。
デブリの残り 138トンは使用済みであり、
広島原爆約 7,000発分(セシウム137換算)の放射性物質をすでにもっています。
1号機~ 3号機の各建屋のプールには合計 1,573体の使用済み燃料棒があり、
そこには広島原爆約 16,000発分(セシウム137換算)の放射性物質が沈められていると考えられます。

このまま水冷を100年、200年と続けることによって
未反応の7,000発分が核分裂連鎖反応を起こさないとしても、
1号機~ 3号機の原子炉の中と各建屋のプールに
合計23,000発分の放射性物質が存在していると考えられます。

現場では汚染した地下水を汲み上げていますね。
ALPSという装置でゼオライトという粘土に放射性物質を吸着させています。
トリチウムだけは素通りしています。
放射性物質を吸着したゼオライトはとてつもない放射線量の核生成廃棄物ですが、
すでに環境の中に存在しています。
それをどこへどう保管しているのかについて報道がありません。

私は、大まかに、最初に広島原爆約 600発分の放射性物質が大気中に拡散し、
その後、大気中と地下水中、海中に、前記ゼオライト吸着分を含めて、
環境に広島原爆で50発程度ずつ出てきているのではないかと考えています。










nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:地域