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科学者の責務

【科学者の責務】

甲状腺がんの発症原因や汚染水問題等加害者にとって不都合な真実は少なくとも
東京五輪が終了するまで、あるいはアベ晋三が退陣するまでは、政府と東京電力は
『アグノトロジー』の手法でなんとか逃げ切ろうとするだろう。
しかし、その事を許してはならない。それに答えるのが科学者の責務。

藤岡 毅氏の以下の論考をご覧ください。

『低線量被ばく問題とアグノトロジー(2019)』
大阪経済法科大・21世紀社会総合研究センターの紀要第10号

https://researchmap.jp/?action=cv_download_main&upload_id=254959&fbclid=IwAR26Yy9MJ7vb3WQxf-Um77bopbWY-Fs_HdmYRywOg073u7uT_UaTG5ekiyE


以下がこの論考の結論

『低線量被ばくの健康影響問題を科学論者が「科学の不確実性」の枠組みで捉えること
は、特に現在の日本においては問題がある。低線量被ばくの健康リスクに関する最新の
科学的知見がアグノトロジーの手法で見えなくされているからである。
加害の側の「科学」が本当の科学の結論を曖昧にし、対策を遅らせ、被害が拡大してきた
例は枚挙にいとまがない。

科学は何のためにあるのか。形式的中立が科学性を担保するわけではない。
低線量被ばく問題においてはむしろ被災者の立場こそ科学性を担保すると筆者は考える。
なぜなら、被災者はリスクが低いことを望んでいるが、リスクが高いならば、それに対処す
るために事実を知ろうとするだろう。

被災者こそが真実が明かされることに最大の利害を持つのであり、それに答えることが
科学者の責務である。』











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