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なぜ、福島は分断するのか

脳神経科学者の視点から月刊誌『政経東北』に論考が掲載された
『なぜ、福島は分断するのか(第2回)』を読んだ。
この論考は3月号から6月号の4回にわけて掲載された。

この論考では『一般人(市民・被害者)』と『政府系科学者』という対極の見方をしている。
政府(加害者)⇒正義で、反政府(善良な市民・被害者と書くべき!)⇒悪と
いったイメージで使っている一部の科学者がいるが、
この確証バイアスに陥ってしまった一部の科学者が科学者全体の信頼を失わせている。
残念ながら、『確証バイアス』に陥ってしまった一部の科学者はこの論考をじっくり
読んでいただき、自ら『確証バイアス』に陥っていないか、見つめなおす事をお勧めしたい。
『過剰に見られがちだった不安(情動反応)には、生物学的な合理性があることが
明らかになってきている』し、

『つまり原発事故の損害を、いまよりはるかに正当に評価できる可能性が見えてきた』

『科学者に理解できなかった不安の内実を正当に評価できるようになれば、原発事故で

被災者が失った価値を言葉にしやすくなる』

是非、確証バイアスに陥って科学者には理解を深めて欲しいとせつに希望する。

 以下はこの論考で気になった部分(重要と思われる部分)を書きだしてみた。

『科学は公平中立という幻想』
『科学と価値観の混同』
『放射線の健康影響をめぐる言葉は自分の価値観を相手に押し付ける為の権威づけの
道具として使われてきた』

『科学者でさえ科学に対する認識はは特定の偏たりがある』
『専門家でさえバイアスから逃れられない』
『確証バイアスとは自分に都合のいい情報は受け入れやすく、そうでない情報は受け入れ
にくい傾向を示す』

『誰もが(高等教育を受けた人や人生経験豊富な人も)自分の主張に反する意見や証拠を
無視し、自分の主張に確証を与えるてくれそうな証拠を探そうとする』
『バイアスを避けれない私たちは後付で、もっともらしいストーリーをでっちあげてしまう』
『不確実性が高くなると、なおさらバイアスがかかりやすくなる』

『自分の置かれた立場が不安定だと、自分の立場を無意識うちに守ろうとして、なおさら
扁桃体が活発化しやすくなり、強烈なバイアスがかかってしまう』
『原発事故のような不確実性が高い健康リスクの問題を議論する祭、科学と価値が混同され、
出口なき感情的対立に陥ってしまう原因だろう』

『一般の人たちは「政府系科学者」のアバウトな感覚を理解した上で・・・・もう少し自分達と
科学者では「バイアスのかかり方が違うんだ」という事を強く認識する必要があるだろう』
『脳科学の進歩で、過剰に見られがちだった不安(情動反応)には、生物学的な合理性が
あることが明らかになってきている』

『つまり原発事故の損害を、いまよりはるかに正当に評価できる可能性が見えてきた』
『科学者に理解できなかった不安の内実を正当に評価できるようになれば、原発事故で
被災者が失った価値を言葉にしやすくなる』

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http://www.seikeitohoku.com/back/201904.html














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