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保健物理学会への問題提起

原発事故10年目を迎えるにあたり、
保健物理学会に3つの問題提起についての検証をお願いした。
 
(個人名は公開されているの、そのまま記載します)
保健物理学会
  甲斐倫明会長殿
  cc事務局殿、飯本武志副会長殿
 
 
日頃からの御学会のご尽力に敬意を表します。
 
福島原発事故から3月で10年が経過いたします。しかしながら、未だに全国に避難している福島県民が7万人程度もいます。(国や県の発表する人数は実態を表していない過小数)
また全国で起こされている原発訴訟は、いまだ係争中であり、福島県民の闘いと苦悩は今も続いています。
 
甲状腺がん患者も増大しており、「地域差は無い」とする福島医大の大平論文に対し異論を
唱える専門家も多く出ており、大平論文撤回の運動も加速しつつあります。
 
こんな中、「ふくしまを忘れない」為にも、改めて以下の3つの課題・疑問・問題点を検証し真実を明らかにする事が御学会に求められるものと考えております。
 
10年目の節目に新たな検証委員会(常設委員会でも可能)を立ち上げて頂き、以下の3つの問題提起について、是非検証頂きたくお願い申し上げます。
 
この事が被災した福島県民に対するアカデミズム(保健物理学会)の責務であり、又今後同じような事故を起こさない為にも、真実を明らかにする事は重要であろうと思います。原発事故を無かった事にしてはなりません。
 
 
【検証依頼事項】

①甲状腺がんの地域性線量評価
福島医大の大平論文(甲状腺がんに地域差は無く、肥満が原因だとするもの)に対する反論が多くの学者から出ています。地域差があることは明白です。(以下ご欄ください)
 
京都の学者らで構成されている『甲状腺被ばくの真相を明らかにする会』が大平論文を検証した結果、真逆の結論を出しております。この問題を多くの学者、メデイア・ジャーナリスト、市民に告知する為に、2月23日、13:30~『甲状腺被ばくの真相を明らかにする会』主催のシンポジウムを全国展開で開催予定です。(詳細決定しだいHP等で告知予定です)https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2021-01-15
 
この問題について常設委員会で検証できませんでしょうか?

対応不可能の場合は新たに検証委員会を設立して頂ければと思います。

②個人線量測定の問題点
二本松市で実証試験を実施した結果、実際に福島県内で実施されているガラスバッジ等に
よる個人線量測定の問題点(過大のバックグラウンド値の引きすぎ)について問題点を以下
まとめましたのでご覧ください。
 
【個人線量測定の問題提起】(ワードも添付しました)
 
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2018-07-17
【個人線量測定方法を見直し、過去の線量値を修正せよ】
 
本件については一度、御学会からご回答を頂いておりますが、的を得ておりません。
 
そこで以下再質問しておりますが、未回答のまま本日に至っております。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2019-01-07
 
新たな検証委員会を立ち上げて検証し、新しい個人線量測定について、ご提言いただきたく
お願いいたします。本件はICRPのパブリックコメントでも数名の方から問題提起されております。
 
常設委員会で個人線量測定に関する問題は検討可能でしょうか?
 
③田中俊一氏の保健物理学会誌(2018年秋)の巻頭言の検証
このような間違った事を影響力のある人が発言する事で、規制庁はじめ政府やメデイア、
そして市民等に伝わっている事が問題なのです。このまま放置する事は保健物理学会のリテラシーが疑われます。
 
問題提起については以下のブログをご覧ください(ワードも添付しました)
【田中俊一の詭弁・妄想】
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2019-02-06
 
上記巻頭言に関する問題点の検証は編集委員会でしょうか?
http://www.jhps.or.jp/cgi-bin/info/page.cgi?id=12
あるいはコミュニケーション委員会でしょうか?
 
ご多忙とは存じますが、以上ご検証いただき3月末までにご回答頂ければ幸甚です。
 
 
 

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