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原発事故は終わっていない!

生業裁判の集団訴訟裁判がいよいよ最高裁判所で始まった。国の責任を問う判決は6月!原発事故で失った人生!この苦しみはコロナ禍の中、学校生活がまともにできない子供たちや、普通の生活ができないでストレスを感じている世界中の人々と少しは共通しているところがある。

コロナ禍で大学生活や高校生活がまともにできなかった失われた3年間・・・これ以上の苦しみを3.11以来、強いられている福島県民。

生業裁判の原告団長の以下の言葉がささる・・・
「国は全く反省をしていないから、たとえばトリチウム汚染水の海洋放出の方針でもわかるように、被害を繰り返す。断罪されないと、これからもやるだろう」
以下はYahooニュースからの転載記事。

東京電力福島第一原発事故当時、福島県内や隣県に住んでいた住民らが、国や東京電力に対し、損害賠償や原状回復を求める集団訴訟「地域を返せ、生業を返せ!福島原発訴訟(生業訴訟)」の弁論が4月25日、最高裁第二小法廷で開かれた。

東電の責任をめぐっては2022年3月、最高裁第二小法廷がすでに東電の上告を退けているため、残されている争点は国の責任のみとなっている。

国の責任については、最高裁に係属中の同種の集団訴訟において判断がわかれている。生業訴訟については、2審・仙台高裁が「対策を講じていれば事故は防げた」として国の責任を認めた。

原告側は、国の機関が地震に関して警告を発していたとされる「長期評価」の信頼性に言及。2002年の時点で「津波が来る」という警告があったにもかかわらず、原子力保安院(国)と東京電力は津波対策を取らなかったとして、規制権限を持つ国に責任があると訴えた。

一方、国側は、「(国が出した)長期評価には信頼性が低く、対策を指示しても事故を防げなかった」と主張。原告側の請求を棄却するよう求め、結審した。

生業訴訟の原告団長をつとめる中島孝さんは、弁論期日後に開かれた会見で、「国は全く反省をしていないから、たとえばトリチウム汚染水の海洋放出の方針でもわかるように、被害を繰り返す。断罪されないと、これからもやるだろう」と国の姿勢を厳しく批判した。(ライター・吉田千亜)

●「私たちは人生を変えられてしまった」
弁論期日には、福島県からは県内の地域ごとに浜通りの相双発、福島(県北)発、郡山(県中)発、白河(県南)発、農民運動全国連合会(福島)の5台のバスが最高裁へと向かい、福島県内外から約350人が集まり、最高裁前では多くののぼりや横断幕が掲げられた。

この日、当日朝6時に福島市のバスで出発したという原告の女性は最高裁前の沿道で、「原発事故当時、小学生の子どもが2人いて、放射能の心配から、マラソン大会など、外で行われる行事に参加させなかったんです」と胸の内を語った。

原発事故によって生活環境の放射線量が高くなり、子どもたちを被ばくさせないために、できるだけ屋外活動をやめさせる判断をした保護者も多かった。

「今になると、みんなと同じ思い出がなく、かわいそうなことをしてしまったとも思うんです。あの時、子どもたちは何も言わなかったけれど、最近になって、『みんなとやりたかったよ』と言われました。私たちは人生を変えられてしまった。国に責任がないなんていうことはありません。元通りの暮らしを返してほしいです」(原告女性)

また、隣にいた原告の別の女性も、「被害を受けた一人ひとりに話を聞いたら、みんなに原発事故の物語があるのよ」と言葉を添えた。

●原発事故後「11年間で11回の引っ越し」
この日、弁論に立ったのは、福島県富岡町に住んでいた深谷敬子さん。記者会見では、「この11年の間に11回の引っ越しをしたんです。どれだけ大変な思いをしてきたか。そのことを裁判長にわかってほしかった」と話した。

深谷さんは、子育てをしながら美容師として浪江町や富岡町の店舗で40年間働いたあと、60歳の時に自宅に美容室を開いた。地域の客を迎え、自家菜園の野菜を一緒に食べ、楽しくおしゃべりをすることが生きがいだった。

原発事故が起きた時は仕事中で、ほとんど何も持たずに避難。その後、11回の引っ越しをしたが、どこに行っても気の休まる時はなかったという。避難中に70歳を迎え、新しい土地で家や店を作る気力もなかった。

「原発事故が奪っていった私の人生そのものを返してもらいたい。それが無理なら、事故がどうして起きたのか、誰の責任なのかをはっきりさせてもらいたいから、裁判に加わりました」(深谷さん)

3年前の控訴審では、仙台高裁の裁判官が、深谷さんの自宅や店を見にきた。その裁判官は、東電の過失だけではなく、国の責任を認める控訴審判決を出している。

●「裁判は大きな足掛かりだが、これで終わりではない」
この日の弁論で、原告側は、国の機関が地震に関して警告を発していたとされる「長期評価」の信頼性について言及した。

2002年の時点で「津波が来る」という警告があり、無視できるものではなかったにもかかわらず、原子力保安院(国)と東電は津波対策を取らなかったことについて、規制権限を持つ国に責任があると主張した。

原告団の代理人を務める馬奈木厳太郎弁護士は「人々の命や健康に関わる甚大な被害が起こりうることから、万が一にも事故は起きてはならないと、国に規制権限を委ねているのだから、適切に行使しなかった国には責任がある」と話す。

一方、国側は、「(国が出した)長期評価には信頼性が低く、対策を指示しても事故を防げなかった」と主張している。

原告団長の中島さんは、弁論期日後の会見で、「国は全く反省をしていないから、たとえばトリチウム汚染水の海洋放出の方針でもわかるように、被害を繰り返す。断罪されないと、これからもやるだろう」と責任を認めない国の姿勢を批判した。

「私たちの裁判が国の違法性を認めることと同時に、原告にとどまらない国民世論で、国の姿勢を改めさせていくことが求められていると思います。裁判は大きな足掛かりだけど、それだけでは終わらないだろうと思っています」(中島さん)

生業訴訟のほか、千葉・群馬・愛媛の3件が最高裁で争われている。最高裁での弁論は生業訴訟が3件目。6月に迎える判決の前に、5月16日の愛媛原発訴訟の弁論期日が控えている。

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磐梯山と桜

磐梯山と桜。2022年4月25日撮影。
この位置から見る磐梯山が最も壮大で綺麗・・・・

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観音寺川の桜回廊

2022年4月25日撮影。
福島県猪苗代町にある観音寺川沿いの約1キロの桜回廊。種類はソメイヨシノ、シダレザクラで桜並木のトンネル。桜祭り開催中の七色ライトアップされた夜桜も絶景。
朝早く着いたので、観光客はまばら。前日の日曜日は大変な混雑だったと・・・
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国連科学委員会からの回答

4月23日深夜に、国連科学委員会(UNSCEAR)事務局長から、以下のメールが送られてきた。何度も督促していた結果だ。

その回答の要旨が以下。

1.   小生の個々の質問の回答を準備中で近々回答する。
(こう言い続けて、すでに4か月も経過している。(笑))

2.   今までのQAは準UNSCEARへの質問の詳細は以下ご覧ください。

但し、数週間以内に国連科学委員会(UNSCEAR)のHPで公開する。
(これも実際の公開まで信用できない)

3.   electronic attachmentsは4つを除き公開した。残りは5月上旬に公開予定。
(これも公開予定が数か月間も遅れている)

準備中の回答内容はどんなものになるのかわからないが、今までの主張(2020レポート)を単に繰り返す説明になるのだろうか?より矛盾点が明らかになれば、国連科学委員会を更に追及する為にも再々質問の必要性がある。

前半部分:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2022-01-20
後半部分:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2022-01-20-1

以下はみなさんへの協力依頼です。

疑問UNSCEAR、原子力規制庁、放射線審議会、放医研、鈴木元氏らに直接質問しましょう
声を出さないと、どんな場合(事故)でも、被ばくは無かった事にさせられてしま
今後の3.11甲状腺こども被ばく裁判等で被害者が有利に闘える環境作り非常に大事是非、みんなで声をぶつけましょう!

 ーー回答の原文が以下ーー

Dear Mr T,

Thank you very much for the continued interest in the UNSCEAR work.

The secretariat is working on a detailed response to your questions shortly. Also please note that the questions and answers have been prepared for upload on our new website scheduled to be online in a few weeks.

Meanwhile, you are advised to visit the supporting material to the UNSCEAR 2020/2021 report (electronic attachments, all except 4) - https://www.unscear.org/unscear/en/publications/2020_2021_2_Attachments.html.
The remaining are also being finalized for publication in early May 2022.
I hope that you find this information useful.

With best wishes,   

Borislava

ーー小生からの質問ーー

Dear Ms. Borislava Batandjieva-Metcalf,

Thank you for your efforts and response.
It's already been three weeks since I sent the question email on March 21st. I  also submitted  additional questions on April 3rd.

I would be grateful if you could give me your views and explanations on this matter within 2 weeks.

In addition, I have requested that the Q & A of the questions and answers so far be posted on the UNSCEAR website,but it has not been realized yet.

By all means, I would like you to realize it, and I will request it again.Will the outreach plan in Japan scheduled for June be held as planned?

The first question submitted in late September last year, especially questions 1 to 18, has not yet been answered in a satisfactory manner.

Please answer these questions item by item as well soon.
UNSCEAR is obliged to give sincere and satisfying answers to my questions.

I hope you can do that.

     Best regards,
        ××× ××× in Fukushima


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喜多方市・日中線しだれ桜並木

喜多方駅と熱塩駅を結んでいた旧日中線跡地の一部を遊歩道とし、約3kmにわたって約1000本のしだれ桜が咲き誇る。
道のり中間点付近にはSLが展示されており、しだれ桜とのコラボレーションや、桜のトンネルは絶好の撮影スポット。
福島県でも他にない壮大なスケールの桜並木が楽しめる。今回、初めて行ってみた。

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米沢城址の桜

福島県中通り地方の桜は葉桜になった為に、桜を追いかけ山形県・米沢市へ行ってみた。米沢城址の桜は老木となり、幹は切られて昔の勢いはなく、こぶりになっていた。
ただ、米沢藩を救った上杉鷹山と山形大学工学部にある『青春』の歌碑は健在だった。

上杉鷹山の

『なせば成る
なさねば成らぬ何事も
成さぬは人の
なさぬなりけり』
に励まされ・・・

山形大学工学部にある『青春』の詩

『人は信念とともに若く、疑惑と共に老いる
人は自身と共に若く、恐怖と共に老いる
希望のある限り若く、失望と共に老い朽ちる。』
に若さと、元気をもらう



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岳温泉の桜

例年だと二本松市街地の満開時期とは2週間程度遅れて咲く岳温泉の桜も、今年は暑さの為に5日程度の遅れで満開となった。
安達太良山と鏡が池、そして満開の桜が『ほんとの空』に映える。
2022年4月17日撮影。

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3.11いわき伝承ロード

いわき市にある、3.11震災伝承施設を巡ってきた。いわき市ライブいわきミューじあむ、いわき市災害伝承未来館(閉館後に到着)、塩屋崎灯台下の美空ひばりの記念碑(永遠のひばり像)、薄磯防災緑地、未来への希望『記憶石』等を夕方の短時間で巡った。
                                         塩屋崎灯台下の『未来への希望・記憶石』には『ここ塩屋崎灯台を臨む豊間、薄磯、沼ノ内の三地区では8.5mを超える津波で、200名以上の尊い命が奪われた。人々は祈り、花を手向け続けます』とある。
                                        『いわき市震災みらい伝承館』では17名の語り部が地震、津波、原発事故、避難等の当時の悲惨さを後世に語りつないでいる。嘘磯地区住民は新しく造成した高台に移転していた。
                                         美空ひばりの記念碑は、周辺は8m以上の津波があったにもかかわらず、突出している塩屋崎灯台の地形によって、津波が二つに割れ、幸運にも被害は小さく健在だったようだ。


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安達が原ふるさと村の桜

福島県二本松市にある安達が原ふるさと村の桜。
2022年4月13日撮影。

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日本原電社長への手紙

東海海村にある日本原電発電所(日本原電)の地域共生部部長に短時間ではあったが意見交換を実施した。数日後に以下のメールを出したところ、簡単なメールが届いた。

以下は原電へのメールを記憶と記録の為に公開する。ほぼ同じメールを東海村・原子力安全対策課にも提出している。
 
 
日本原子力発電株式会社
 地域共生部
  部長××××さま
     cc原電社長殿、
 
先日はお忙しい中、ご対応頂きありがとうございました。
東海村の避難計画書に、以下の問題点がある事を東海村に指摘しておきました。ご参考として転送いたします。今後の御社の業務や原発の(再稼働の)在り方、そして経営方針について、ご参考としていただければ幸甚です。
 
1. 住民全員の避難は何時間を想定していますか?
2. バスの確保は300台も可能でしょうか?数時間以内での確保は可能でしょうか?(他の周辺市町村もバスの確保をします。取り合いになりませんか?)
 
3. 自家用車で避難する場合、村内からは何台想定していますか?この場合2つのインターに集中しますが、何時間で住民全員が避難できますか?
 
4. 他の周辺市町村住民の避難は考慮されいてますか?他の周辺住民も2つのインターにも集中します。
※事故が起こった時に住民は、政府や県、市町村の言う事は信用していませんから5Km圏外の住民も我先に逃げますので、周辺道路は大渋滞してしまい、東海村住民は逃げられません。

5. プルームの監視はどのような手段で実施しますか?(雨の日は雪の日は想定していますか?プルームが沈着したかどうかの判断はどうされますか
 
6. 放射性物質が入りにくい措置を行った施設とは、具体的にはどこの施設ですか?住民には告知していますか?
 
7. プルームによる屋内退避効果はどれぐらいあると想定されていますか?それは何時間期待されますか?古い木造家屋の場合には、屋内退避効果はほとんど無いとみるべきでしょう。
8. 村民(避難困難)とは自力で避難困難という意味ですね?(自力避難困難)とすべきでは?
 
9. 一時集合場所に自力で集まる事になっていますが、この間に吸入による内部被ばくの可能性に対しどのような対応をしていますか?
 
10.PAZはUPZよりも先行避難するとありますが、UPZの住民も一斉に避難する事は想定していませんか?UPZの住民の行動によっては、どのような事が発生するのか検討していませんか?
 
11.『道路、橋梁、路線、岸壁等の障害が発生し、正常な避難ができない事を想定』とありますが、具体的に行政としてはどのような対策をしていますか?停電で信号機は機能していませんから、交差点の混乱や交通事故も想定されます。夜なら停電で真っ暗、台風、大雨、防風、大雪等も想定されます。
※道路も各地が寸断され、倒木や土砂崩れ等も考慮する必要があるでしょう。
 
12.津波到達まで何時間を想定していますか?津波が避難を妨げる事は考慮していますか?
 
13.住民に住んでいる地域や避難経路に関する津波の到達予測マップ(標高等)を説明していますか?ハザードマップは作成していますか?
 
14.避難経路を地図上で分かりやすく書いてありますか?
 
15.更に、津波は1時間以内に来る可能性がありますが、高台避難して住民が放射能被ばくも考えられますはが津波が来る中で被ばくを最小限に抑えながら、どう避難するのでしょうか?
 
16.希望者へのヨウ素剤配布はどのような手段を実施しますか?ベント等する24時間前には配布が必要です。このような事が果たしてできますか?いち早く住民は避難します。ヨウ素も欲しい。さあどうしましか?
 
17.避難先の取手市、つくばみらい市、守屋市は東海第2原発からも近く、放射能のプルーム流れて行くことは十分想定されます。距離の離れた市町村か、方向の違うもう1か所を避難場所にする事は必須です。この3市自身が被災している可能性もあります。
                                         18.3市の70施設で分散して避難するにしても、1施設平均が500~600人になります。プライシー問題水やトイレ、食料の確保等、長期避難には無理があります。子どもや高齢者は避難に耐えれる為の十分のスペースや個室等が必須ですが、どのような環境を考えていますか。日本の避難所は後進国よりも悲惨です。被災した3市が地元住民の対応を優先させなければならない中で、東海村からの避難者の寒さ対策、医療、食料、水等の確保が十分できますか?
                                                19.高齢者施設の高齢者を受け入れてくれる余裕は3市には無いと考えますが、どのような対策を考えていますか?
他にも考慮すべき問題・事項が更にありそうですが、まずはここまでにします。
                                            住民の避難を安全に行う為には,避難道路(自動車道)の確保が大前提です。100万人を数時間内に避難させるには、避難道路や受け入れ側の体制が重要ですがこれを実行する事は当面(30年以上?)不可能でしょう。
首都圏や南東北等の約5000万人の命と健康、生活を脅かしています。以上を考慮すれば、100年経過しても安全な避難計画など完成させる事は不可能です。
                                         しかしながら御社は再稼働にむけ安全対策として2300億円も投資しています。残念ながら、人口密集地で、たった1基(110万kW)の原発を稼働させる事のメリットは日本国内、東京電力及び東北電力管内にとって見当たりません。
                                         事故時の避難の困難さ、政府への不信感、耐用年数が過ぎた東海第二原発の安全性、福島の惨状や以下のような今後の新たな技術革新やインフラ整備によって、大局的に見れば、『東海第二原発』の再稼働はあってはならない(不要)と思うのは、小生だけではないはずです。稼働のメリットよりも、リスクの方が桁違いに大きすぎます。
                                         原発の再稼働前にやるべき事は東西の連結系のパイプを太くする事です。更に、最先端の予測技術を活用した高度なデマンドレスポンスなどによって、柔軟性の高いエネルギー管理が可能になり、需給ひっ迫の解決につながります。原発を東西で10~20基以上の原発を減らせます。
                                         結論として、住民の命と健康、生活を守る為には、東海第二原発は『廃炉』しかないものと考えます。詳細は以下をご覧ください。
電力ひっ迫は東電と国の怠慢が要因
                                          ★原発再稼働よりもこれが先。原発事故後、計画停電防止の電力インフラ強化は11年後も脆弱のまま。東西日本の連系線が弱すぎる周波数の壁。東電と中部電間の東西連系線は、2011年以降容量は120万kwから昨年3月に210万kwに拡大されただけ。今後300万キロワットまで増強計画だが運用開始は2027年度
                                         ★東西で300万キロワット増強に約1800億円。原発再稼働の安全対策費が、電力11社で5兆7000億円以上。5兆円以上で、日本列島を縦断する高圧直流送電技術適用で送電網の改革が可能。2000km以上離れた地点に1000万kw程度の大電力が送電できれば、東西日本で原発20基程度が不要に。原発はいらない。
                                         【フランスの原発事情】
★フランスの電気料金はドイツの約1.3倍。この冬フランスでは原発の稼働率が通常の80%から69%に低下。理由はコロナ感染拡大で、メンテナンスと10年毎の定期点検日程が遅れた事。第2は5基の原子炉で緊急制御回路の溶接部分近くに欠陥が見つかり、一時運転停止になった事。原発は高コストで不安定。
                                         以下の情報を併せて送付します。
今後の行政に役立てて頂ければ幸甚です。
東海第2発電所は安全か?
                                         国会エネルギー調査会
                                         福島原発は今後100年間手が付けられない
国連科学委員会(UNSCEAR)2020レポートへの公開質問と回答(前半)
国連科学委員会(UNSCEAR)2020レポートへの公開質問と回答(後半)

苦言になってしまいました事ご容赦ください。大局的なご判断が重要です。ご意見賜れば幸甚です。

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二本松城址の桜

二本松城址の桜・・・散り始め
2022年4月13日撮影。

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ダーチャ村と小浜城址の桜

福島県二本松市・岩代地区にあるダーチャ村と小浜城址の桜。
ダーチャ村は株分けしたヒアシンスと桜の苗木が大きく育ってきた。
5、6年もすると桃源郷?なる事を期待したい。
2022年4月13日午後撮影。
               【ダーチャ村】
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【小浜城址】散り始め・・・
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【小浜城址から安達太良山を望む】
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ひたちなか海浜公園

茨城県・ひたちなか海浜公園のネモフィラは5~6部咲き。
色とりどりの水仙は満開だった。    

2022年4月12日撮影。

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日向の人待ち地蔵桜

日向の人待ち地蔵桜】
福島県二本松市・岩代地区
2022年4月13日午後撮影
 
駐車場も新たに完成し、首都圏や宮城県、外人さんも訪れていた。

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横浜・里山ガーデン

横浜市フラワーガーデンが市内各地で開催された。
横浜公園、山下公園、大通り公園、里山ガーデン等・・・
ズーラシアに近い里山ガーデンを訪れた・・・
久しぶりの外出・・
桜の花も残っており、素晴らしい天候とグラデーションで、
身も心もリフレッシュできた。
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東海第二原発は廃炉が妥当

茨城県東海村には日本原子力発電の東海第2原発がある。東海村の原子力安全対策課と短時間であったが、避難計画について説明を受け、意見交換を実施してきた。その後以下のメールを送付した。一刻も早く危険な東海第2発電の廃炉になるきっかけになる事を期待したい。記録と記憶の為に貼り付けておく。
 
東海村
 原子力安全対策課
  田村主任殿
    (村長、部長、課長にも回覧ください)
 
一昨日はお忙しい中ありがとうございました。
避難計画書を読んでいて、以下の疑問が出てきました。ご回答いただければ幸甚です。
 
1. 住民全員の避難は何時間を想定していますか?
2. バスの確保は300台も可能でしょうか?数時間以内での確保は可能でしょうか?(他の周辺市町村もバスの確保をします。取り合いになりませんか?)
3. 自家用車で避難する場合、村内からは何台想定していますか?この場合2つのインターに集中しますが、何時間で住民全員が避難できますか?
 
4. 他の周辺市町村住民の避難は考慮されいてますか?他の周辺住民も2つのインターにも集中します。
※事故が起こった時に住民は、政府や県、市町村の言う事は信用していませんから、5Km圏外の住民も我先に逃げますので、周辺道路は大渋滞してしまい、東海村住民は逃げられません。
 
5. プルームの監視はどのような手段で実施しますか?(雨の日は雪の日は想定していますか?プルームが沈着したかどうかの判断はどうされますか
6. 放射性物質が入りにくい措置を行った施設とは、具体的にはどこの施設ですか?住民には告知していますか?
7. プルームによる屋内退避効果はどれぐらいあると想定されていますか?それは何時間期待されますか?古い木造家屋の場合には、屋内退避効果はほとんど無いとみるべきでしょう。
 
8. 村民(避難困難)とは自力で避難困難という意味ですね?(自力避難困難)とすべきでは
9. 一時集合場所に自力で集まる事になっていますが、この間に吸入による内部被ばくの可能性に対しどのような対応をしていますか?
10.PAZはUPZよりも先行避難するとありますが、UPZの住民も一斉に避難する事は想定していませんか?UPZの住民の行動によっては、どのような事が発生するのか検討していませんか?
 
10.『道路、橋梁、路線、岸壁等の障害が発生し、正常な避難ができない事を想定』とありますが 具体的に行政としてはどのような対策をしていますか?
※道路も各地が寸断され、倒木や土砂崩れ等も考慮する必要があるでしょう。停電で信号機は機能していませんから、交差点の混乱や交通事故も想定されます。夜なら停電で真っ暗、台風、大雨、防風、大雪等も想定されます。
 
11.津波到達まで何時間を想定していますか?津波が避難を妨げる事は考慮していますか?
12.住民に住んでいる地域や避難経路に関する津波の到達予測マップ(標高等)を説明していますか?ハザードマップは作成していますか?
13.避難経路を地図上で分かりやすく書いてありますか?
 
14.更に、津波は1時間以内に来る可能性がありますが、高台避難して住民が放射能被ばくも考えられますはが津波が来る中で被ばくを最小限に抑えながら、どう避難するのでしょうか?
15.希望者へのヨウ素剤配布はどのような手段を実施しますか?ベント等する24時間前には配布が必要です。
このような事が果たしてできますか?いち早く住民は避難します。ヨウ素も欲しい。さあどうしましか?
 
16.避難先の取手市、つくばみらい市、守屋市は東海第2原発からも近く、放射能のプルーム流れて行くことは十分想定されます。距離の離れた市町村か、方向の違うもう1か所を避難場所にする事は必須です。この3市自身が被災している可能性もあります。
 
17.3市の70施設で分散して避難するにしても、1施設平均が500~600人になります。プライシー問題水やトイレ、食料の確保等、長期避難には無理があります。子どもや高齢者は避難に耐えれる為の十分のスペースや個室等が必須ですが、どのような環境を考えていますか。日本の避難所は後進国よりも悲惨です。被災した3市が地元住民の対応を優先させなければならない中で、東海村からの避難者の寒さ対策、医療、食料、水等の確保が十分できますか?
 
18.高齢者施設の高齢者を受け入れてくれる余裕は3市には無いと考えますが、どのような対策を考えていますか?
 
他にも考慮すべき問題・事項が更にありそうですが、まずはここまでにします。
 
住民の避難を安全に行う為には,避難道路(自動車道)の確保が大前提です。100万人を数時間内に避難させるには、避難道路や受け入れ側の体制が重要ですがこれを実行する事は当面(30年以上?)不可能でしょう。
 
首都圏や南東北等の約5000万人の命と健康、生活を脅かしています。以上を考慮すれば、100年経過しても安全な避難計画など完成するはずはありません。
 
結論として、住民の命と健康、生活を守る為には『廃炉』しかありません。今後は日本原電、政府、県と『廃炉』に向けた協議をすべきかと思います。
 
原発の稼働前にやるべき事は東西の連結系のパイプを太くする事です。詳細は以下をご覧ください。
【電力ひっ迫は東電と国の怠慢が要因】
 
★原発再稼働よりもこれが先。原発事故後、計画停電防止の電力インフラ強化は11年後も脆弱のまま。東西日本の連系線が弱すぎる周波数の壁。東電と中部電間の東西連系線は、2011年以降容量は120万kwから昨年3月に210万kwに拡大されただけ。今後300万キロワットまで増強計画だが運用開始は2027年度
 
★東西で300万キロワット増強に約1800億円。原発再稼働の安全対策費が、電力11社で5兆7000億円以上。5兆円以上で、日本列島を縦断する高圧直流送電技術適用で送電網の改革が可能。2000km以上離れた地点に1000万kw程度の大電力が送電できれば、東西日本で原発20基程度が不要に。原発はいらない。
 
以下の情報を併せて送付します。
今後の行政に役立てて頂ければ幸甚です。
 
東海第2発電所は安全か?
 
国会エネルギー調査会
 
福島原発は今後100年間手が付けられない
 
国連科学委員会(UNSCEAR)2020レポートへの公開質問と回答(前半)
 
国連科学委員会(UNSCEAR)2020レポートへの公開質問と回答(後半)

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東海第二原発は安全か

茨城県にある東海第二原子力発電所は都心から150km、半径50km圏内には水戸市や日立市があり人口は90万人を超える。このような原発は他には無い。再稼働差し止め訴訟で、水戸地裁は原告の要求を認め、原発差し止めの判決を出した。

その理由は
1.原発事故の被害の甚大性
2.原発事故収束の困難性
3.原発事故の要因となる自然災害等の予測は不確実
4.原発の安全性確保の為には、深層防護(第1層から第5層)が有効とされる。

5.第1層から第5の防護レベルのいずれかの欠落又は不十分な場合は安全であるとは言えず、周辺住民の生命、身体が害される具体的危険があるというべきである。
6.第5層達成の為には実現可能な避難計画の策定及び実行し得る体制の整備が必要。実現可能な避難計画や体制整備がなされているというには程遠い状態。第5層が欠けている。

以下は新聞記事の要旨を転載。
日本原子力発電は再稼働に必要な工事の完了時期を変更し、年内から再来年9月に先延ばしすると発表。首都圏唯一の原発、茨城県東海村にある東海第二原発は、4年前に再稼働の前提となる審査に合格し、日本原電は現在、津波などの災害や重大事故への対策工事を進めている。
工事の完了時期について、日本原電はこれまで、ことし2021年12月としていたが、2023年9月に先延ばしすると発表。

また、設置が義務づけられているテロ対策に必要な施設も、同じ時期に工事を完了するとした。

日本原電は先延ばしの理由について、原子炉を覆う格納容器の圧力が高まった際に内部の気体を外に出す装置「フィルター付きベント」を本体施設とテロ対策施設で共用化するほか、炉心で発生した熱を空気で冷やす設備を独自に設置するなど、工事内容の見直しを挙げている。

事故が起きた際の避難計画が多くの市町村でまとまっていないほか、地元の了解も得られておらず、具体的な時期は見通せない状況。
政府内閣府の避難計画やヨウ素剤配布計画の説明もあいまいであり、最悪の条件(通信網、交通網の遮断や渋滞、夜間や雨天時、そして大きな津波等)を考慮に入れていない杜撰なもの。

以下はたんぽぽ舎のメルマガの一部の要点を転載。

東海第二原発が危機に瀕している」  廃炉を迫っていこう
4/6(水)第45回原電前抗議行動報告 (その1)とめよう!東海第二原発首都圏連絡会

◎開会のあいさつ(要旨) 


日本原電は追いつめられている。原電が1年9か月再稼働工事の終了期限を延期すると発表した。理由は 、安全 対策工事が遅れていると言われている。防潮堤の工事も進んでいない。控訴審もこれから始まるが避難計画もまだできていない。このままいけば控訴審でも敗北は必至。また、財政的にも破綻している。まさに原発は核と同じ、我々の存在を脅かしている。

◎主催者スピーチ(要旨)

日本原子力発電に経理的基礎がない。この日本原電は原発を2つしか持っていない。1つがこの東海第二原発、もう1つが福井の敦賀2号機。


今でも東電から2200億円も借りている。東海第二と敦賀2号、この2つの原発で維持費用が年間1千億、で、東海第二は東京電力と東北電力がお金を出している。敦賀2号は関西電力、中部電力、北陸電力、これがお金を出している。もしどちらかの原発が廃炉になれば、つまり敦賀2号が下に活断層があるので、ここが廃炉になれば日本原電はただ一つの原発だけになってしまう。


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国会エネルギー調査会

3月23日、原発ゼロ・再エネ100の会の国会エネルギー調査会(準備会)が開催された。主催は立憲民主党の阿部知子議員。記憶と記録の為に掲載する。

阿部とも子議員(立憲民主)主催の、「国会エネ調(準備会)避難計画は子どもたちを守れるか?」の会合で、環境省・内閣府・規制庁からの説明を聞いて、原発事故時のヨウ素剤の配布計画、避難計画に至っては、まともに検討されていない事が明らかとなった。

福島事故当時の反省を活かせず、SPEEDIもない状態でモニタリングポストの線量を見てヨウ素剤の配布を決定し、集団避難で集まった住民に配布するとの発言。さらにはプルームが収まって、放射性物質が沈着してから配布するとう発言には驚いた。

モニタリングポストで放射性物質が空気中に舞っているか沈着したかの判断は付かない。福島県以外はモニタリングポスト数は極端に少ない。 現場を知らない官僚の無責任と無能さに呆れた。10年間何をしていたのか?こんな状況で原発の再稼働など認められない。

又、UNSCEAR2020レポートの日本語のプレスは、はなはだ誤解を生ずる内容で、未だに環境省はUNSCEAR2020レポートの全文を読んでいず、日本語のプレスだけで判断している事が明らかとなった。これが日本の官僚(政府)たち。実にお粗末。国に国民の命をゆだねる事はできない。

嘉田由紀子議員から小生のFBに以下のコメントを頂いた。

『××さん、私も同じ研究会に参加をしていて、ヨウ素剤配布方法など作文を読んでいるだけ、現場がどうなるのか、全く想像力がない。あきれました。小児甲状腺がんの多発は原発事故とは関係ない、とひたすら環境省が主張する根拠であるUNSCEAR2020レポートも、××さんのご指摘どおり、全文をよまず、プレスリリースのところのつまみぐいですましているということもわかりました。災害対策委員会の次の会議で、さらに追及します。』

以下はある方のMLの一部を修正し転載。

避難計画は子どもたちを守れるか~1F事故の教訓から~がオンラインで開催された。http://blog.livedoor.jp/gempatsu0/archives/28427156.html

甲状腺がんの「過剰診断」論に関する質問に対し、環境省・放射線健康管理担当審議官室で甲状腺がんを担当する青木文子氏は過剰医療を否定した。
https://www.youtube.com/watch?v=dXXSdVmbNLg#t=1h17m 

嘉田由紀子議員(元滋賀県知事)が 福島の甲状腺がんは過剰診断で、原発事故が原因ではないのか?と質問。
https://www.youtube.com/watch?v=dXXSdVmbNLg#t=1h21m6s

青木文子(環境省):検討委員会、UNSCEARなど専門家会議で「現時点では放射線の影響とは考えにくい」と評価されていると承知している。


崎山さん:過剰診断は科学的な根拠がない。2巡目でも増えてきた頃から過剰診断が言われるようになった。
嘉田議員:これは過剰医療ですか? 
https://www.youtube.com/watch?v=dXXSdVmbNLg#t=1h24m22s

青木氏:過剰診断については明確な定義がされていない。甲状腺がんは一般的に進行が遅く、甲状腺検査によって、将来的に障害や死亡を引き起こさないがんを診断して治療してしまう可能性がある、という指摘がある。

一方で、甲状腺検査によって発見された甲状腺がんについては、学会のガイドライン等を踏まえて必要性を適切に判断した上で、医療の中で治療が行われているものと承知している。 

阿部知子議員:そうすると、過剰医療ではないんですね。
青木氏:過剰医療についても正確な定義を把握しておりませんが、

阿部議員:必要な医療と認めておられますか?

青木氏:甲状腺検査によって発見された甲状腺がんについては、学会のガイドライン等をふまえて、必要性を適切に判断した上で治療されていると承知しております。

 (以下、詳細は添付ファイルに)

崎山さん資料「政府が因果関係を認めない甲状腺がんについて」
大河陽子弁護士資料「東海第二原発運転差止判決の意義」https://drive.google.com/file/d/1T7uE5aDcqnkXIhdFdiVueBgq1M9qdxk4/view

大河弁護士によると、東海原発判決は「5層の壁」を逆手にとって、5層の壁が全て機能しないと安全は確保されないので、ハード面で例え完璧でも避難できなければダメという画期的判決。

 

 

 

 


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鼻血論争に関する放医研からの回答

福島原発事故当時に多くの住民が鼻血が出た事実に関し、放医研のHPに記載していた内容が実態に即しているのか等、エビデンスも含め質問していたところ回答が届いた。その一部を転記する。

この回答から、放医研自体がデータを保有していない事が分かった。又原発事故当時に多くの住民の鼻血の原因は放射能の影響では無いと断定できるほどの、回答にはなっていない事が明らかとなった。

なぜ政府や自民党はメディアを使ってまで放射能でないと断定的に否定したのか?政府にとって鼻血はそれほどまでに都合が悪かったのか?漫画『美味しんぼう』を徹底的に叩いた。政府が言う『科学的知見』ほど非科学的であり、あった事実を無かった事にしようとする、事故原因者側の思惑が透けて見える。

なぜこの時『美味しんぼう』側が政府に対し、断定的に否定するほどの科学的エビデンスを要求しなかったのか?民間企業の弱みに付け込んだ政府の横暴に負けてしまったという事。

これは広島・長崎での残量放射能を測定している米軍技師に上官が『 君たちの任務は放射能の無い事を証明する事だ』『報告者に関する文書やデータは廃棄し、すべて忘れろ』と命じられた。福島でも同じ事が繰り返されている。

又、それは福島の子ども達に発生している甲状腺がん論争にも該当する。5人の元総理に対する攻撃もまったく構図は同じ。科学的根拠を示さず、徹底的につぶしにかかる。

以下にまとめた内容も含め、実際に鼻血を出した住民は何が原因と想定されるかも含め更なる再質問をしてみたい。
質問内容は以下をご覧ください。
【放医研への公開質問】
【再び鼻血論争】
   ーーー以下放医研からの回答ーーー

【鼻血の HP 記載に関連しての質問に対する回答 】 放射線医学研究所

1.1%の方に皮膚障害の軽い症状である発赤が現れるしきい線量は、3 から 6 グレイで あり、出血が起きる可能性がある放射線熱傷と呼ばれるやけどのような症状は、5 から 10 グレイとされていますとありますが、 その根拠となる実際の論文や論考・データがあれば開示ください。

(回答)
しきい線量より低い線量でも細胞レベルでは損傷を生じえますが、一部の細胞が損なわれても基本的 には周囲の細胞が増殖してこれを補うため、出血などの症状が発現しうるにはある程度の線量や障害さ れた面積が必要です。動物実験ではマウス皮膚で 20-50 Gy、ラット皮膚で 40 Gy の放射線を照射す ると下の図のように血管新生が不能な潰瘍が観察されます(1)。

またブタに対する放射線単回照射実験 において、50%の確率で皮膚潰瘍(湿性落屑)を生じる線量は 27.76±0.91 Gy だったという報告が あります(2)。これらの報告は上記の皮膚障害に至るには、ある程度の線量が必要であることを示してい ます。

ヒトに関する影響について、放医研 HP の記載は ICRP Publication 103 Table A.3.4 に基づい ています。この表自体は ICRP Publication 41 と UNSCEAR 1988 report を元に作成されていま す。しきい値に関する他の報告としては Wagner と Archer の 1998 年の報告がありますが、この報告 では紅斑のしきい線量が 6 Gy、皮膚潰瘍に相当する乾性落屑(放射線熱傷と同義と考えます)が 14 Gy とされています(3)。

ICRP が発表した皮膚線量効果は、照射の種類や時間経過を補正されていな いため限定的という批判がありますが、これらの批判を吟味しつつ Balter らは放射線治療により皮膚障 害を生じる患者さんについて、上記の表のようにしきい値を示しました。

臨床的には放射線治療を受けた 患者さんで数 Gy を超えるピーク線量でおよそ 1 ヶ月後に顕著な皮膚変化が観察され、紅斑は 2Gy か ら生じ、創傷処置を有する皮膚潰瘍は 10Gy から生じるとされています。(4)

これらを総合して、放射線被ばく後早期の症状として、皮膚に発赤が現れるしきい線量 3-6 Gy、やけど のような症状(皮膚潰瘍に相当する)が現れるしきい線量 5-10 Gy というのは十分に妥当だと考えられま す。

参考文献
1. von Essen CF. Radiation Tolerance of the Skin. Acta Radiologica: Therapy, Physics, Biology. 1969;8(4):311-30.
2. van den Aardweg GJ, Hopewell JW, Simmonds RH. Repair and recovery in the epithelial and vascular connective tissues of pig skin after irradiation. Radiother Oncol. 1988;11(1):73-82.

3. Wagner LK, Archer BR. Minimizing Risks from Fluoroscopic X Rays: Bioeffects, Instrumentation, and Examination: R.M. Partnership; 1998.
4. Balter S, Hopewell JW, Miller DL, Wagner LK, Zelefsky MJ. Fluoroscopically guided interventional procedures: a review of radiation effects on patients' skin and hair. Radiology. 2010;254(2):326-41.

2.上記は皮膚障害の軽い症状である発赤が出る線量であり、もっとも敏感な鼻の粘膜にあ てはめられるかどうか? 上記で当てはめた根拠は何でしょうか?是非その根拠を示してください。 更に鼻の粘膜での実証試験をした結果があれば、そのエビデンスを開示ください。 鼻の粘膜なら、更に1/10程度になる可能性はありませんか?

回答)
皮膚障害は体表面影響として出しましたが、ひっかきなどの力学的な物理作用とは違って、 ここでは粘膜細胞の放射線感受性の話となると考えます。皮膚も細胞再生系といって新し い細胞が生まれる場所ですが、体表面の鼻の粘膜もそういう場所です。鼻の粘膜に特化した 研究は存じ上げませんが、放射線治療でも放射線被ばくにより特筆して粘膜が弱いという 報告は見出せず、鼻の粘膜が特段感受性の高い部位としては考えにくいようです。

3.上記は1%の人の皮膚に障害が出る線量としています。 1000人に1人程度(0.1%)に鼻血(障害)が出る場合はいくらぐらいいとみるべき でしょうか。その見解に対するエビデンスがあれば開示ください。 1%程度の障害発生時の1/10程度の線量になるのではないかと想定しますが如何でしょ うか?

回答)
何人に一人はすべての人がその線量を浴びた仮定の上の数値でもあるので今回その ような想定を当てはめるのは困難です。皮膚障害は症状の観察されているものとして挙げ ていますが、上記のようにこれまでの調査で出されている被ばく線量が鼻出血の原因につ ながることはなかなか想定できません。これまで症状が観察されていない線量域における 確率の推定はできません。

4. 放射性物質が含まれる空気を鼻から吸入する場合に、鼻の粘膜に付着する放射性物質の割 会は何%と考えるか?更に、その見解に対するエビデンスがあれば開示ください。

(回答)
鼻の粘膜に何%ということを推定するには、様々な条件が入ると考えられるので回答は困 難ですが、ICRP66 には粒子径に応じて鼻部に残る量について示されています (Table28)。放射性物質を扱う作業者想定で多くても 30-40%程度のようです。そして残 りの大部分は胸部等に残ります(Fig42,43)。

HP にも記載ありますが、高い線量をもたら すものが吸引されていれば、他の部位の観察でもある程度出るはずと思われますが、現在 までの線量推計でのデータに示唆するものはなく、細胞を損傷する放射能が鼻腔にあった ことを想定するのは困難です












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政府の科学的知見ほど非科学的

最近の小生のツイッターを転載する

★『政府の科学的知見ほど非科学的』甲状腺評価部会で4地域の放射能の解析手法を変えた理由を、部会長の鈴木元氏は「福島の被ばく線量はチェルノブイリと比べはるかに低く、地域差が出てくるはずがない。にもかかわらずどんな調整を行っても地域差が出てしまう」為、手法を変えたと説明。どこが科学的知見なのか?

★広島・長崎の残量放射線を測定していたアメリカ軍技術者は、上官から『君たちの任務は放射能の無い事を証明する事だ』『放射能の高くない事を証明せよ』『報告書に関する文書やデータは廃棄し、すべて忘れろ』と命じられた。福島でも同じような事が繰り返されている。

★アメリカでは『無知学』と呼ばれる、ずるい手法が使われている事がある。『無知学』とは当局が望まない情報の拡大を、何らかの手段で阻止する事。まさに日本政府や福島県(福島医大)、国連科学委員会、そしてそれをバックで支援する一部の御用学者達がそれに該当する。

★UNSCEAR2020レポートは、日本人は昆布摂取しているとの理由で甲状腺への取り込み率を西洋人の1/2に、日本の木造家屋では殆ど期待できない屋内退避効果を1/2にし、汚染された野菜を食べた可能性のある住民の経口摂取の初期内部被ばくを情報無いとして無視。更にすべて平均値で評価。

★甲状腺がん執刀医の福島医大・鈴木眞一氏の論文。過剰診断はしていない。過剰診断を防ぐ準備の上で 検診。発見した甲状腺癌はスクリーニング効果からハイリスクは少なく,非手術的経過観察の対象となる様な被胞型乳頭がんは認められず,微小癌症例でも全例浸潤型でリン パ節転移や甲状腺被膜外浸潤を伴っていた。


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鈴木元氏からの回答届く

鈴木元氏にUNSCEAR 2020レポートの内部被ばくの矮小化について質問していたところ、以下の回答が届いた。忙しい中遅れての回答ではあったが、内容はともかく、個人の質問に対して回答頂いた事には感謝したい。

川俣町や飯館村での甲状腺検査測定の妥当性(時間経過していた為の測定誤差等)や、どのような(年齢・性別等)住民を対象にしたのか、高線量地域の浪江町津島地域住民や双葉町、大熊町住民は対象にしていない等、都合のよいデータだけを取り出して回答しているように思える。

 甲状腺への取り込み率の1/2についても、こちらの問題には直接答えてきませんし、屋内退避効果の1/2等についても更なる吟味が必要。質問には直球では答えずに、都合の良い部分だけ切り取って答えていると印象。鈴木氏から送って戴いた論文も読み、更なる検証を実施する。

 ーー鈴木元氏からの回答ーー

  ××様

 個人の質問に答えていけるほど、暇ではないです。

福島県民の放射線リスクを推計する場合、線量の平均値が重要です。例外的に高い被ばく線量の方がいても、平均値を大幅に上げない限り、リスクに関係してきません。UNSCEARが平均値にこだわり、その不確実性の幅を議論するのは、妥当だと思います。

 経口被ばくに関して、汚染野菜や汚染牛乳を摂取した人がいると思いますが、その割合が重要です。例えば、川俣町の甲状腺測定者は対象者約1900人の約3割の631名いました。その中に100mSvを超す甲状腺被ばく線量の方は含まれておりませんでした。また、飯舘村では対象者の約800名中約4割の315名が甲状腺測定を受け、100mSvを超す甲状腺被ばく線量の方は含まれておりませんでした。

仮に1900人の川俣の15歳以下の子供の10%(190名)ないし5%(95名)が汚染野菜や汚染牛乳を摂取していたとすると、その人たちが全員甲状腺測定された3割の子供に含まれない確率は、概算0.7190乗ないし0.795乗と極めて低い確率です。飯舘は対象者の約800名の4割の315名が甲状腺測定を受けていたと思います。同じように計算すると、800名中10(80名)の子供が315名の測定者に含まれない確率は,0.680乗とやはり極めて低い事になります。

 甲状腺ヨウ素取り込みにに関しては、UNSCEAR0.5を採用した理由はUNSCEARに直接聞くべきです。私が答えるものではないと思います。東大の楠原先生のグループの論文Kudo論文およびプロシーディングをお知らせしたと思います。

Kudo論文は、ヨウ素代謝に関わる主要なパラメータを被験者のデータから確率密度関数として求め、モンテカルロシミュレーション法という統計解析手法をつかってヨウ素取り込み率の分布を推計した論文で、甲状腺ヨウ素取り込み率を18.6±6.0%と推計していました。薬学の薬物代謝で一般に行われている確立した手法です。

屋内退避効果は、JAEAHirouchi氏らの東北地方の様々な建造年代の建物で実測した換気率をもとにした論文をベースにしていると思います。英文の論文を添付します。

   ーーここまでーーー

鈴木元氏への質問は以下をご覧ください。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2022-03-31

 岩波『科学』4月号の白石草さんの論考に以下(ツイッターで短くまとめ)があった。公式の場の発言とすれば、鈴木元氏は国民や福島県民を欺いている事になる。彼には科学者としての倫理観はまったくないし、政府からの要請?によって科学を捻じ曲げている危険人物という事になる。彼の甲状腺検査評価部会長辞任こそが、まっとうな科学になるはずです。

彼を評価部会長にしているのは、やはり影の環境省→福島県(医大も)への強い要請によるものであろうか?部会長選任の仕方が非民主的(民主的手法に見せかけ)である事からその可能性は大きいと言える。福島県は共犯者と言える。この部会長提案(説明もなく研究手法を変えた事)に対し、委員の成井香苗氏や富田哲(福島大)からは、異論や疑問が出されている。

以下は小生のツイッターから

★甲状腺評価部会で4地域の解析手法を変えた理由を、部会長の鈴木元氏は「福島の被ばく線量はチェルノブイリと比べはるかに低く、地域差が出てくるはずがない。にもかかわらずどんな調整を行っても地域差が出てしまう」為、手法に変えたと説明。どこが科学的知見なのか?政府の科学的知見ほど非科学

 鈴木元氏の論文は間違いなく、このスタンスで捏造(歪められて)されている。彼の論文がUNSCEAR2020レポートの根幹となっている。UNSCEAR2020レポートのスタンスは鈴木元氏や明石真言氏と同じで歪められている事になる。

 

 


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甲状腺がん多発は放射能の影響

原発事故後に甲状腺がんに罹患した6名が東電相手に訴訟を起こした。たんぽぽ舎のメルマガから、本件に関する記事を掲載する。

◆甲状腺がん裁判勝利のために
                   小児科医 山田 真

2022年1月27日は歴史的な日であった。福島県に住み、福島東京電力原発事故以後に甲状腺がんになった若者(2011年当時18歳以下) 6人が、東京電力に賠償責任を求めて提訴したのだ。
わたしは2011年以来、こうした「健康被害に対して国や東京電力に責任を取らせるための裁判」を心待ちにしてきた。
しかしこれまで数々の医療裁判にかかわってきた私は医療裁判のむつかしさを身に染みて知っているだけに、健康被害を受けた人たちには裁判することを勧められないでいた。

だが今回勇気ある若者たちが提訴してくれたおかげで原発事故以後東京電力と国が犯した罪を明らかにできる端緒が得られたというべきで、わたしたちは全力で応援しなければならない。何としても勝たねばならない裁判なのだ。
そこで今、医療裁判はなぜむずかしいのかを説明しておこう。この国の医療裁判では一般に原告側が因果関係の証明をしなければならないことが多い。最近わたしが相談を受けた一例を挙げよう。

昨年11月に4か月の赤ちゃんが亡くなった。前日に4種類の予防接種を受けており、翌朝お母さんが目を覚ました時、赤ちゃんは亡くなっていた。解剖の結果、赤ちゃんのからだになんの異常も見られなかった。
解剖した医師は「突然死」だと言う。このケースで両親が予防接種事故として裁判を起こした場合、両親の側は赤ちゃんの死亡の原因が突然死ではなく予防接種であることを証明することを求められる。それは簡単そうに見えるが実は容易ではない。というよりむしろ無理なことなのだ。

脳研究者である池谷裕二氏は著書の中で次のように書いている。「私がとくに強調したいことは、サイエンス、とくに実験科学が証明できることは『相関関係』だけだと言うことです。因果関係は絶対に証明できません。『いやいや、私は因果関係も証明できるぞ』という立場の人いますか?もしいたら徹底的に私と議論しましょう」
  (「単純な脳、複雑な『私』」) (講談社ブルーバックス)

今回の甲状腺がん被害者裁判では、福島の若者での甲状腺がん多発と放射線との因果関係を証明することが必要になるように思われるが、東京電力側は放射線以外の原因をいろいろ挙げて対抗してくるだろう。

その時原告側が放射線との因果関係を高度の蓋然性で証明する事は思いのほか難しいのである。本来は東京電力の側が原告の甲状腺がんが放射線と関係ないことを高度の蓋然性で証明しなければならないはずで、それが立証できなければ放射線と関係ありと認めることになるが、この国の司法は加害者側に立つことが多いのでこの形を取ったとしても予断を許さない。

ところで現在、私たちが全力で応援して勝たねばならない原発による医療被害を裁くもう一つの裁判が進行中である。「あらかぶさん裁判」という。あらかぶさんは42才の男性で、2011年当時、北九州市で鍛治工として働いていたが、福島原発事故を知り、10月に福島へボランティア的におもむいた。

そして福島第二原発の収束作業に従事し、その後2013年12月までの2年間、玄海原発、福島第一原発で働いた。そして2014年1月急性骨髄性白血病と診断される。
この発病は「福島原発でのずさんな被ばく管理のもとで事故収束作業に従事したため」として労災申請したところ、2015年10月に労災認定された。労災認定されたということは放射線により白血病になったという関連性が明確になったわけで加害者である東京電力、九州電力の責任を問う裁判を始めたわけだ。

しかし驚くべきことに、東電、九電の側は「労災が認められたといって放射線との因果関係が証明されたわけではない」とし、あらかぶさんの記録された被曝線量が100ミリシーベルト以下なので白血病にはならないなどとエビデンスなど全くない論説で反論している。

さらに放射線の発がんリスクは100ミリシーベルトから200ミリシーベルトをあびた時、あびない人の1.08倍であるのに対し、野菜不足の発癌リスクは1.06倍、大量飲酒の発がんリスクは1.4倍であるとして、あらかぶさんの白血病発病の原因はむしろ飲酒、野菜不足と考える方がよいなどと言っている。(ここでふれておくが現在学校で行われているがん教育では、「がんは一種の生活習慣病」という扱いになっていて、肥満、やせすぎ、飲酒、野菜不足、運動不足などが挙げられ、アスベストや放射線など環境因子にはふれられていない。子どもたちがこのようながん教育を受けていることもこの際知っておいてほしい。)

白血病の患者さんを前にして「あなたの白血病の原因は野菜不足だ」などと言う医者はいないと思うが、裁判でこんなひどい主張がされ、わたしの個人的な経験ではこうした主張がしばしば認められてしまうのがこの国の裁判の現状である。

今回の甲状腺がん裁判でも、国が「福島原発事故では健康被害はなかった」と最初から予断を持った宣伝をし事実を隠すために健康調査をほとんど行わなかったことを利用して東電側がひどい論理で甲状腺がんと放射線の因果関係を否定してくることが考えられる。
わたしたち市民は裁判所、東電の動向を監視しつつ応援に立ち上がる必要がある。今回、立ち上がった6人を全力で支えることが私たちの義務と言うべきだ。

わたしは1月27日にこの裁判を応援する応援医師団を立ち上げた。今、あちこちで応援の声が大きな声で発言され、この裁判の勝利のため全力で支えることを市民のみなさんに呼びかける。
(『救援』第635号2022年3月10日「救援連絡センター」発行より転載)


◆「甲状腺がん多発は原発事故が原因。因果関係は立証されている」
  津田敏秀教授インタビュー 聞き手:本田雅和
中見出し・小見出しの紹介
 ◎「病気の多発が因果関係そのもの」
  ・「直ちに影響はない」?
  ・「放射線は発がん物質」
 
 ◎「著しい倍率上昇は認めながら因果関係には否定的」
  ・「暴露なし集団との比較」
  ・「恣意的な情報開示」
 
 ◎「内部被曝量が大きな影響を与えたことが判明」
  ・「補正でチェルノブイリに酷似」
  ・「過剰診断なら医療過誤」
     (『週間金曜日』2022.3.25「15から21頁」より抜粋)

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