国連科学委員会レポートは砂上のガラクタ
科学的リテラシーはまったくなく、単に権威者(放医研の明石真言やUNSCEAR、県民健康調査検討会、環境省等)の報告内容を広報しているに過ぎず、検証力やジャーナリストとしては程遠い無批判の記事がネット上で反乱している。それを受け入れ、信じる日本人の多い事に失望する。
まずは『明らかにする会』の国連科学委員会(UNSCEAR)2020レポート批判記事をご覧ください。http://fukushimakyoto.namaste.jp/akiraka/20220429NO2.html
UNSCEAR 2020レポートは、放医研の明石真言と鈴木元の思惑通りに、非常に偏った(経口摂取と吸入摂取の内部被ばくの矮小化)内容であり、間違いだらけの『砂上のガラクタ』といったもの。
小生からのUNSCEARに対し、多くの質問を提出しているが、一部の質問には回答してくれたが、ほとんどはattachmentを見ろというもので、そのattachmentが誤りだらけ、偏見だらけ。回答は以下ご覧ください。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2022-05-22-1
権威ある?UNSCEAR 2020レポートに書いてあるからと言って、無批判にメデイア、政府、福島県(県民健康調査検討委員会)、原子力ムラ達が受け入れている。その事によってTBSの報道特集へのパッシングが酷くなっている。
放医研を中心で構成された『日本人作業グループ』※のメンバーを見れば、偏向されている可能性大である事は想像される。いずれUNSCEAR 2020レポートは破たんする。
※メンバー:明石真言、赤羽恵一、青野辰雄(以上放医研)、茅野(JAEA)、小笹(放影研)
甲状腺がん患者を、風評加害者として叩く日本人の冷徹さには、本当に悲しくなる。
以下は小生のツイッターより
★『甲状腺がん多発・被ばく原因はもはや隠せない】
内部被ばくを1/4に矮小化しているUNSCEAR 2020レポートなど信用できない!小生の質問にUNSCEARは苦し紛れの非科学的回答。いずれUNSCEARレポートは破たんする。ジャーナリズムを貫いた報道特集。以下を読んで自ら検証能力付けてほしい。
http://fukushimakyoto.namaste.jp/akiraka/20220429NO2.html?fbclid=IwAR39vN_1cyQs5Qgp0JrR0e3DFRSHL4aPdyImsD8c2nXJnmhgwclVmxdOK1g
http://fukushimakyoto.namaste.jp/akiraka/20220429NO2.html
新緑のあだたら渓谷
春から夏へ向かう安達太良山
報道特集の姿勢こそ真のジャーナリズム
津田教授と井戸弁護士のコメントがすべて!デマを発信しているのは政府や福島県、そして国連科学委員会等である事が明確!『甲状腺がん多発・被ばく原因はもはや隠せない』
今年7月19~22日にかけてUNSCEARは日本でアウトリーチ(説明会)を開催するとしているが、UNSCEAR2020レポートのデタラメを追求していきたい。
今後は過剰診断論者の圧力に屈する事なく、事実をこれからも伝えてほしい。それがジャーナリストとしての在り方で、他のメデイアの手本。これからあらゆる手段で政府や自民党、原子力ムラからの圧力がかっかってくるはず。是非科学的議論に基づいて、堂々と公開の場で議論してほしい。
これを仕切る環境省役人がUNSCEAR2020レポート全文を読んでいず、間違ったメッセージを誘導する日本語のプレスリリースだけしか読んでいない事が明らかとなった。政府を筆頭に自民党や原子力ムラ、県民健康調査検討委員会メンバーらはレポート全文を読んでいない。UNSCEARレポートでは必ずしも『放射能の影響を完全否定はしていない』。また被ばくの矮小化と結論ありきである事がわかる。
UNSCEAR批判の冊子は以下よりご欄ください。(購入要)
国連科学委員会からの回答
線量を評価するにあたっては、線量の決定に影響をおよぼす多くのパラメータ(食物中のヨウ素の量、甲状腺への取り込み、建物による遮蔽(注:原文はshielding and filtration 遮蔽と濾過ですが、遮蔽とだけ訳す)、ライフスタイル、食事習慣)における違いと不確定性が考慮されています。線量を評価するときに影響を及ぼすそれぞれのパラメータに与えられた平均値と分布の選択についての詳細は、attachments、UNSCEAR 2020/2021報告 annex BとReportそのものに示されています。
それにもかかわらず、委員会は報告書に示されている線量の範囲は実際に人々が受けた量を十分カバーしており、外部被曝および内部被曝について利用可能な個人に関する測定データと一致すると結論しています。あなたがmailの中で指摘した全部とはいえないが、ほとんどの問題点(食べ物中のヨウ素量、屋内にいることによる遮蔽)、特に、それぞれのパラメータの平均や分布を定める根拠となるデータや情報についてはattachmentsで取り上げられています。
日本のことなる年齢グループのCs-137 とCs-134の摂取のモデルを用いて評価された実効線量が、2011年に行われた専門家による数多くの全身測定(注:whole body measurementの訳)から評価された実効線量と、とてもよく合うことは重要である。Attachment A-3にこのモデルと、二つの方法の比較が示されている。
国連科学委員会からの連絡
国連科学委員会(UNSCEAR)事務局長より、日本でのアウトリーチ(説明会)の開催日は、7月19日~22日の4日間になったと連絡があった。アウトリーチの開催は当初昨年12月、そして今年3月に2度延期している。その理由はコロナの感染拡大としているが・・・?
場所、時間、進め方、質問への対応、事前質問の受付可否等は今後発表するようだが、この期間にUNSCEAR 2020レポートの内部被ばく線量の矮小化や欺瞞を明らかにさせ、レポートを見直しさせる必要がある。
(UNSCEARは見直しはしないと言っているが・・・)
【国連科学委員会への公開質問と回答(前半)】
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2022-01-20
【国連科学委員会への公開質問と回答(後半)】
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2022-01-20-1
そして、メデイアや日本政府、県民健康調査検討委員会にも、その事を知ってもらう事が必要。この事が3.11子ども甲状腺がん裁判を支援する事に繋がる。アウトリーチに向けた組織的な対応する為に準備する必要がある
――以下UNSCEAR事務局長からの返信―――
Dear Mr T
Thank you very much for your email and I trust that this email finds you well.
The agenda for the UNSCEAR outreach activities is being finalized for the 19-22 July 2022 in Japan and further information will be available on our website www.unscear.org.
With best wishes,
Borislava Batandjieva-Metcalf
国連科学委員会批判の冊子
食料安全保障を考える
吾妻山に咲くヤマツツジの群生
最後の3枚は土湯温泉での写真と近くのビッキ沼の写真。
県民健康調査検討委員会は機能不全!
5月13日に久ぶりに開催された県民健康調査検討委員会の機能不全ぶりには、いら立ちと失望。以下小生のFBから転載。
【県民健康調査検討委員会は機能不全!】
問題は国連科学委員会(UNSCEAR)2020レポートの概要を説明した元放医研(UNSCERA日本代表)の明石真言の一方的で偏った(不都合な事には一切ふれず、正しくない)説明に、他の委員からのまともな質問もなく、受け入れてしまった事。
ほとんどの委員はUNSCEAR2020レポートを読んでいず、UNSCEARが言っているから検討委員会はどのような立場にあるべきかと、ある委員が質問するといったお粗末・無能ぶりには呆れる。それなら検討委員会はいらない。
明石真言の応援団長が鈴木元で、副団長が座長になった高村といった構図で、その他の委員は無能者?ばかり。明石真言氏の説明の中で『日本固有の情報を考慮し、より現実的※』に、他の委員会からの質問にも具体的説明もしないありさま。彼の説明は抽象的で具体性がなく何を言っているのかまたく理解不能だ!不都合な真実※は隠したまま、誠意がまったく感じられない態度!
(※内部被ばくを、日本人は昆布を食べているから甲状腺への取り込みは西洋人の1/2に、そして屋内退避効果として、すべての住民の内部被ばくを1/2に。科学的根拠を無視し、2013レポートの約1/4に矮小化)
【国連科学委員会2020レポートの内部被ばく矮小化を問う】
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2022-03-25
検証委員は、このような矮小化に関する問題も追求せず、明石真言と鈴木元、そして座長となった高村の思惑通りに進行し、検証委員会の存在そのものが機能不全。もう10年以上開催しているが、まっとうな科学的・疫学的な検証などされていない。福島医大と鈴木元とそれに与する座長と福島県の思惑通り。そして更に新任の福島県の担当課長や司会進行役の説明や振る舞いも大いに問題。
機能不全(無能な)検討委員にUNSCEAR2020レポートの問題点(内部被ばくの矮小化)を知ってもらう方法はないのか?
国連科学委員会2020レポートを全面否定
『甲状腺がんは放射線との関係は考えられない』とする、国連科学委員会(UNSCEAR)2020レポートを全面否定する『個人線量と甲状腺がんの発生割合とが相関がある』とする論論文が公開された。
Individual Dose Response and Radiation Origin of Childhood and Adolescent Thyroid Cancer in Fukushima, Japan
福島県における小児・思春期甲状腺がんの個人線量依存性と放射線被ばく起因性
DOI: 10.31487/j.COR.2022.02.02
論文は以下ご覧ください(日本語でも見れます)
https://www.sciencerepository.org/individual-dose-response-and-radiation_COR-2022-2-102
昨日、UNSCEARにこの論文を送付し、見解を求めた。UNSCEAR2020レポートの根幹にかかわる内容なので、すぐの回答は無いはず。
数年後のレポート見直しまで(今後の見直しは無いと福島医大の国際シンポジウムで議長が強気の発言をしていましたが・・)は、内容が覆される事はないだろう・・・
但し、UNSCEARのHP上で公開されるはずのQ&Aに、掲載すべき事を再三に渡って今後も要請していく。更に日本で6月~7月に開催予定のアウトリーチについても、以下質問しているが、今のところ回答はない。
- 開催日時
- 開催場所
- 開催方式(リアル+リモート?)
- 内容、特に質問(Q&A)の形式
- 事前質問の受付の可否
- 当日のUNSCEAR側の出席者、特に日本人
日本でのアウトリーチで質問攻めにあい、UNSCEARの信頼失墜(隠蔽がばれる?)を恐れて、アウトリーチを開催しない事を危惧。また、アウトリートに向け、日本側市民の組織的な準備が必要だろう
低線量域での強い線量依存性(例えば1-2mSv、2mSv 以上の線量群の相対リスクは非 被曝の群の3-4 倍)その結果としての高いERR/mSv は、「これまでの疫学研究で100mSv 以下の線量では有意な健康 影響はないとされてきたため、これまでに推定された放射線量は健康に悪影響を与える可能性は低い」というFHMS の 7 結論と矛盾する[1, 2]。
このFHMSの意見に基づき、日本政府は年間20mSv未満の汚染地域への住民の帰還を推進していることは極めて危険であることを示している。 個人線量群の甲状腺癌の相対リスクは換算甲状腺線量yに比例して増加し(y = 0.0067x 、x は外部被ばく量)、ERR/Gy は 213(95%CI: 129, 297)であった。
ERR/Gy が高い理由の一つは、UNSCEAR 2020/2021による甲状腺線量推定値が低すぎたためである可能性がある。 UNSCEAR 2020/2021は、被ばくした子どもたちの間で検出された甲状腺がんの大幅な増加は、超高感度スクリーニン グとその結果の過剰診断によって、これまで認識されていなかった集団における甲状腺がんの有病率が明らかになった 結果であると結論付けた([4]の268(q))。
日本における10~24 歳の診断時若年層のがん罹患率が、2005~2010 年の平均罹患率1.03/10万人から事故後(2011~ 2018 年)の平均罹患率2.06/10万人に急増したことは、福島など東日本の汚染県で原発事故の放射線被ばくにより甲状 腺がんの発生率が上昇したことを示唆した。
蛇の鼻のツツジとふじ
甲状腺がん多発は『放射線影響か否か』で激論
科学史学会年会シンポジウムで、原発事故後の甲状腺がん多発は放射線の影響かどうかについて、真っ向から意見の対立している、津田敏秀岡山大学大学院教授と鈴木元国際医療福祉大クリニック院長の公開討論会が開催される。ここで決着つく事を期待したい。
今後の3.11子ども甲状腺がん裁判等の判決にも影響を及ぼす可能性もある。科学史学会会員でなくても25日までに登録すれば、無料で参加できる。
参加希望者は科学史学会の参加登録サイト:https://sites.google.com/view/kagakusi2022/ から、5 月 25 日までにご登録ください。9行目の“こちら”をクリックください。または→ こちら
で
以下はシンポジウム事務局からのメールを転載。
5月29日(日)15時40分からネット開催される日本科学史学会年会シンポジウム「原発事故後の小児甲状腺がん多発問題をめぐる歴史と現在 〜被ばく影響か否か〜」のご案内です。
チェルノブイリ原発事故で小児甲状腺がんが多発したのは原発事故による放射線被ばくの影響であることが国際的に確認されました。この歴史的過程を第1部で扱い、第2部で津田敏秀岡山大学大学院教授と鈴木元国際医療福祉大クリニック院長の講演を軸に、福島の小児甲状腺がん多発が放射線の影響と考えられるかどうか討論をします。
コメンテータは津田教授推薦の山内知也神戸大学教授と鈴木院長推薦の柴田義貞長崎大客員教授です。鈴木元先生は放射線の影響ではないと主張し続けている県民健康調査検討委員会甲状腺検査評価部会の部会長で、対する津田先生は環境疫学の専門家で因果推論の第一人者として放射線影響を主張しています。このガチな討論はいわば甲状腺被ばく問題における関ヶ原の戦いのようなものです。
科学史学会会員でなくても25日までに登録さえしたら無料で参加でき、予稿集(電子版)もいただけます。
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<シンポジウム・プログラム>
開催趣旨説明 藤岡 毅(大阪経済法科大学) / 司会 柿原 泰(東京海洋大学)
<第一部> 歴史的視点から〜チェルノブイリ原発事故
1. 日野川静枝(拓殖大学人文科学研究所、科学史)「歴史家ケイト・ブラウンのチェルノブイリへの視点」
2. 吉田由布子(「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク)「チェルノブイリ原発事故後の小児甲状腺がんをめぐる議論の歴史的経緯」
<第二部> 現代の視点から〜福島原発事故
3. 鈴木 元(国際医療福祉大学クリニック・院長、放射線疫学)「福島原発事故後の小児甲状腺がん「多発」に関する論点整理」
4. 津田敏秀(岡山大学大学院環境生命科学研究科教授、環境疫学)「福島県での原発事故と甲状腺がん多発に関する因果推論」
5.コメント 柴田義貞(長崎大学客員教授、放射線疫学) / 山内知也(神戸大学大学院海事科学研究科教授、放射線計測学)
6. 討論
野鳥と暮らす
国連科学委員会の線量評価は正しいのか?
放医研からの回答(2)
コゲラと暮らす
国連科学委員会は公正・中立か?
4月29日に京都にある学者と市民で構成されている某団体主催の国連科学委員会
(UNSCEAR)2020レポート批判等をテーマとした討論会が開催された。小生も学者に
交じって発表した。そのほんの一部を掲載する。
1.UNSCEAR2020レポート作成までの経緯(首相官邸のHPより抜粋)
1)年次会合で課題を決定
(福島の原発事故調査レポート作成を決定。2011年5月国連総会でも承認
2)世界中の調査研究資料(主に論文)を収集・整理・評価
(明石真言氏ら日本作業グループが関与)
3)指名されたコンサルタントと事務局が報告書案を作成
4)加盟各国にコメントを求める(明石真言氏ら放医研主体のメンバー18名で構成され
た国内対応委員会が関与)
5)年次会合でさらに精査(2019年11月に開催)(日本からの会合参加者、特に
明石真言氏らが関与
6)報告書最終案を取りまとめ
2.UNSCEARの構成員 (福島医大国際シンポより)
1)調整専門家グループ※(明石真言氏ら英国、ドイツから3名)※上級技術顧問
2)専門家グループ(ドイツ、英国、オーストラリア、フランス、米国等から9名)
3)公衆被ばくタスクグループ
(フランス、米国、ロシア、ウクライナ等から5名。オブザーバとしてIAEAと日本)
4)大気拡散タスクグループ
(日本4名※、ドイツ、フランス(2名)、英国(2名)から9名)
※森口氏、赤羽氏、茅野氏、永井氏
5)日本人作業グループ
(明石氏、赤羽氏、青野氏、茅野氏、小笹氏)
6)批判的査読者
(ドイツ、米国、フランス、英国、スェーデン等から13名)
7)その他の寄与専門家
(オーストラリア、ドイツ、ノルウェー、ウクライナ等6名)
3.日本作業グループとUNSCEAR会合参加者
1)日本作業グループメンバー(UNSCEAR直轄)
(日本の論文やデータ収集提供し、技術的アドバイス実施)
量研:明石真言※、赤羽惠一、青野辰雄(福島再生支援研究所)、JAEA:茅野(理事)
放影研:小笹晃太郎※明石真言氏はUNSCEARの上級技術顧問
2)UNSCEAR67回会合の参加者(参加者はそれぞれ専門分野を分担)
(2020年11月開催:2020レポートの最終的な決定)
量研:中野隆史、明石真言、神田玲子、放影研1名(たぶん小笹晃太郎)、
他に量研から4名、広島大から1名の計9名参加。
福島事故関連は明石氏と量研の2名が担当。明石氏らが中心となってまとめた日本案が
UNSCEAR事務局に提案された。
(他の2名も量研であり、明石氏の思惑でどうにでもなりそう
4.国内対応委員会の位置づけ (首相官邸のHPより抜粋)
•UNSCEAR事務局らが作成した報告書案に対するコメントが各国に求められる。
•文部科学省や原子力安全委員会事務局などの支援のもとに、18人の委員で「UNSCEAR
国内対応委員会」を組織。(他に100人近いコメンテーター)
•UNSCEAR報告書案を精査し、UNSCEAR事務局にコメントや必要な追加情報を提供。
•事務局は量研・放射線医学総合研究所
5.第29回国内対応委員会議事録 (2020年10月12日開催)
1) 福島報告書の改定について事務局より説明 (情報公開請求で入手。内容黒塗り)
・2019年までに受理された論文等のレビューが行われており、(67回)本会合に
て承認を目指す予定。
・福島フォローアッププロジェクトのSenior technical advisorは明石前代表、
放影研から1名、量研から3名
・量研から1名UNSCEAR 事務局に派遣
・新しい報告書では、改定された放出量のデータ、個人線量や空間線量のデータを使用。
・日本人のヨウ素吸着率や屋内における空気中放射性核種のフィルター効果などを
考慮し、より現実的な線量推定実施。⇒この結果、外部被ばく線量は若干上昇。
摂取による内部被ばく線量は劇的に減少。
・健康影響については2013年報告書の見解は引き続き有効であるとした。
・14か国から723件のコメントのうち、63件のコメントを技術的検討。クリティカ
なコメントは無かった。
2) UNSCEAR 67回会合の審査予定のドラフトに対するコメントを10月16日まで
提出するよう委員に依頼
3) アウトリーチ活動が2021年5月に予定(実際は2022年2月頃に延期か?
更に6月の延期の予定)
4) 国連総会議長への説明(2020年10月に予定(実施))
5) 各国代表への説明(2020年12月に予定(実施))
UNSCEAR2020レポートのパラグラフ219には以下記載されている。
『219. UNSCEAR2013年報告書 [U10] において、本委員会は、線量が本質的に低い
ため、チェルノブ イリ原発事故後に観察されたような多数の放射線誘発性甲状腺がん
の発生は考慮に入れなくてよい と結論した。
しかしながら、当該委員会は、線量がUNSCEAR2013年報告書で推定された線量範囲
上限に近い場合には、十分に大きな集団では、放射線被ばくによる甲状腺がんの発生率
の識別可能な 上昇につながるかもしれない、個人におけるリスク上昇が暗に示されて
る可能性があると考えた。』
従い、2020レポートの内部被ばくの矮小化について追及し、2013レポートの上限
あるいはそれを超えている住民が多数いた事が証明すれば、放射線による甲状腺がん多発
と言わざるを得なくなる。これこそが、『3.11子ども甲状腺がん裁判』に勝利させる
為には、重要な活動。
具体的な活動内容案は以下を想定。
1.甲状腺等価線量係数(1/2)や 50%の屋内退避効果の検証と追及の継続
2.個々の公開質問(1~20)に対する回答とWeb上での公開請求の継続
3.6~7月に日本で開催予定のアウトリーチでの議論の為の組織的な準備
4.日本作業グループが都合のよい論文やデータを恣意的に集めて、専門家部会で公正・
中立に議論したとしても、結論は偏る事は明らか。⇒国内対応委員会や日本人作業グルー
プでの議事録等の再検証が必要。
(しかし、情報公開請求も黒塗り部分もあり、解明は限定的か?)
5.事故当時の放射能プルームのヨウ素とセシウムの比率の追及・検証(放医研、福島
医大、福島県等からの情報公開請求が必須)
6.経口摂取については、出荷制限がかかった3月23日までの間に、どの市町村にどれ
だけの量が出荷され、どのような人が消費したかの調査。⇒中央卸市場への情報公開要求
※福島県に調査要請も無いとの返事⇒情報公開請求が必須
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2021-11-26
7.スーパーには、農家が直接持ち込み販売するケースも多い。主なスーパーに対し、
当時の取引状況の調査必要。又、道の駅や農産物直売所では、農家が直接持ち込んで販売
していた為、野菜の種類や販売量の調査必要
※福島県に調査要請も困難との返事⇒ 情報公開請求が必須
8.当時の経口摂取に関する(事故当時に汚染された露地野菜等を摂取したかどうか等)
のアンケート調査必要。(案は作成済。大学等の信頼おける機関でのアンケート調査が必須)
9.UNSCEARへ公開質問すると同時に、Q&AのHPへの掲載要請
★疑問点はUNSCEAR、原子力規制庁、放射線審議会、放医研、鈴木元氏らに直接質問。
★声を出さないと、どんな場合(事故)でも、被ばくは無かった事にさせられてしまう。
★3.11子ども甲状腺がん裁判等で被害者が有利に闘える環境作りが非常に大事。
続きは以下の『明らかにする会』をご覧ください。
http://fukushimakyoto.namaste.jp/akiraka/event/20220429soukai_touronkai.html
またUNSCESAR批判の小冊子も販売中です。以下からご注文ください。
http://fukushimakyoto.namaste.jp/akiraka/20220429NO2.html