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 「炉心溶融」を隠ぺいしたのは誰か?

以下はたんぽぽ舎のメルマガの一部を転載。


菅元首相「東電は官邸に責任転嫁している!」
  「炉心溶融」を隠ぺいしたのは誰なのか?
   「東電の炉心溶融隠ぺい問題について菅直人元首相へのインタビュー」

   岡田広行記者(東洋経済新報社)の記事
 

 全文は、以下のアドレスよりご覧下さい。
   http://toyokeizai.net/articles/-/124548


東京電力による炉心溶融(メルトダウン)隠ぺい問題で、同社が設けた「第三者検証委員会」が当時の首相官邸関係者への事情聴取をしないまま、「官邸側からの要請」に言及したことが問題になっている。当時、総理大臣として原発事故の収拾に当たっていた菅直人衆議院議員(民進党)に、第三者検証委員会が公表した報告書についてどのように考えているのか、直撃した。

◇質問
東京電力ホールディングスが設置した「第三者検証委員会」(委員長=田中康久弁護士)による福島第一原子力発電所の炉心溶融(メルトダウン)隠ぺい問題に関する「検証調査報告書」が6月16日に公表されました。同報告書では、事故時の炉心溶融隠ぺいについて、当時の清水正孝社長が「官邸側から、対外的に『炉心溶融』と認めることについては、慎重な対応をするようにとの要請を受けたと理解していたものと推認される」との記述があります。
その一方で報告書では「清水社長や同行者から徹底したヒアリングを行ったが、官邸の誰から具体的にどのような指示ないし要請を受けたか解明するまでには至らなかった」とも述べています。

●菅元首相の回答
まず申し上げたいのは、「第三者検証委員会」を名乗っているが、東電が依頼した弁護士3名から構成されているということだ。第三者という以上、この場合は政府からも東電からも離れた立場の第三者でなければならない。そうでなく、東電が選んだ弁護士が「第三者」を名乗っていること自体、おかしなことだ。しかもそのうちの1名は、舛添要一・前東京都知事の政治資金に関する第三者調査委員会のメンバーでもある。舛添氏の時も問題になったが、頼んだ弁護士が依頼人に不都合な報告をするはずがない。そもそも、第三者による検証報告書の名に値しない。 (中略)

第二次国会事故調で徹底検証を


◇質問
今回の隠ぺい問題は、原子力発電事業者としての、東電の適格性や信任問題にもつながりませんか。

●菅元首相の回答
まったくその通りだ。国会事故調が終了した時に、黒川清委員長(当時)は後継組織を作ってほしいとおっしゃっていた。与野党でもその点では認識が一致していた。
しかし、自民党は政権に戻ってからは福島原発事故の真相究明には不熱心で、後継組織を作るという与野党の約束をサボタージュしている。

福島原発事故のいちばんの問題は、事故そのものが終わっていないことと同時に、事故の検証が終わっていないということだ。事故を検証する場として、第二次の国会事故調を設置すべきだ。
ここ数年の間に新たに分かってきた事実もあるのだから、徹底的に検証を進める必要がある。それがなければ、実効性のある安全対策は決められるはずがない。

そして、東電は事故を起こした当事者として検証をきちんとしてくださいとお願いするべきだ。
それをせずに自分に都合のいい調査だけをやって、なおかつ炉心溶融のマニュアルも隠していたのだから、誰も信用しない。

 


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コメント 2

taro-u

両者は話し合って第三者を決めればいいだけ。
たぶんこう言う問題を一般市民が弁護士を探しても
誰も受けてくれないでしょうから。
by taro-u (2016-07-02 09:56) 

ゆうゆう

福島県には東電が雇った『第三者機関』の発表を否定するところから独自に専門機関を立ち上げ原因追及すべきと要請しています。

by ゆうゆう (2016-07-03 23:30) 

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