福島医大へ緊急要請
【緊急!】
福島県立医科大学
放射線医学県民健康管理センター長/副センター長殿
各部門長/室長殿
シンポジウム登壇者殿
cc国際シンポジウム事務局(広報・国際連携室)
3月2日のシンポジウムでの各登壇者への質問を以下まとめ公開しました。是非、医大としてもすべての質問をHP等で回答して頂きたくお願いします。それが、福島県民の税金を使っている福島医大の県民への責務です。370名もの甲状腺がん患者がもつ疑問や不信感に答える事に繋がります。
初期内部被ばくの検証無しで、甲状腺がんの原因を語る事はできません。
100ヶ所以上もの問題点のあるUNSCEAR2020/2021報告書に依拠する事が如何に甲状腺がん患者を苦しめている事に気づいて欲しいと願っています。
3月2日に開催されるシンポジウムでもUNSCEAR2020/2021の問題点、特に3月15日~16日の莫大な放射性プルームによる初期内部被ばく(吸入摂取、経口摂取)の影響について議論をする事を希望するものです。
(福島医大の論文はこの初期内部被ばくに全く触れてなく、科学論文とはかけ離れたものになっています。)
★シンポジウムでの質問を以下まとめたもの
【呆れる福島医大シンポジウム(その1)】
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2024-02-26
【呆れる福島医大シンポジウム(その2)】
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2024-02-26-1
★以下も公開していますので、是非福島医大にも誠意ある対応をお願いするものです。既に関係省庁からの回答も届き始めました。
【関係省庁へのUNSCEAR2020/2021報告書に関する情報提供と問い合わせ】https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2024-02-13
★以下のスライドショウはUNSCEAR2020/2021報告書に関し、いわき市で開催されたパブリックミーチングを再現したものです。いかにUNSCEARがデタラメ・非科学的である事かが理解できます。
UNSCEAR報告書に依拠している福島医大の論文は、既に科学的にも破綻している事が理解できるでしょう
【語り・アンスクエア】
(以下をクリックするとスライドショウになります↓)https://1drv.ms/v/s!AutWNEiSuEpggmsMRRCKexV4nTW5?e=tlv1L8
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2024-02-22
呆れる福島医大シンポジウム(その2)
今年も福島医大の国際シンポジムを開催するようだ。国際と言ってもIAEA以外はすべて福島医大からの歪められた、科学とは程遠い内容ばかり。
13年過ぎても、被ばくの大半の初期内部被ばくを検証していない福島医大の発表は非科学的と言える。ここ13年間ほとんど進化しない福島医大のシンポジムには呆れてしまう。
しかも質問は事前に提出していたものを、都合の良い質問だけをピックアップして答えるという・・科学の進展にはまったく逆行する、単なる福島医大の広報としてのシンポジムには呆れるほかない。県民の税金を投入しているにも関わらず、原発事故から13年経っても初期内部被ばくの検証していない事は県民への裏切りであり、福島医大の存在こそが有害で罪であると言える。
各登壇者の発表内容の要旨が以下公開された。その要旨に対し事前に質問を提出したので、ここに公開する。それにしても、非科学的なシンポジウムに福島県はじめ御用大学や地元のメデイアが後援している事が奇異だ。
【プログラム・要旨集】
2024programandabstracts.pdf (fhms.jp)
★堀越氏の発表要旨
「支援のための調査として震災後1年も経過せずに始まった県民健康調査「こころの健 康度・生活習慣に関する調査(ここから調査)」。これまでの調査結果から、突然の避難 によって慣れ親しんだ土地を奪われ、地域コミュニティが分断されることが被災者にど のようなメンタルヘルス上の、あるいは生活習慣上の問題を生むかがわかってきた。と りわけ孤立しがちな被災者にとっては、相談先を見出すことが、問題飲酒に気づき、メ ンタルヘルスの維持を図るうえで効果的であると考えられる。
ついては、そうした孤立 を防ぐために、我々が実践してきた被災者との繋がりを保つための、世界でも類をみな いアウトリーチ型の電話支援の実際について報告したい。また、シームレスな支援体制 を構築するためには、被災市町村やふくしま心のケアセンター、県外支援団体など様々 な支援者どうしの連携が大切であり、それに果たす当センターの役割についても述べる
★藤森氏の発言要旨
東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所事故以降の福島県の妊産婦のここ ろや身体の健康状態を把握し、不安の軽減や必要なケアを提供することを目的に、県民 健康調査「妊産婦に関する調査」が行われた。2011~2020(平成 23~令和2)年までの 10 年間で母子健康手帳を受け取った妊婦約 14 万人にアンケートを実施した。2011(平 成 23)年初年度の回答率は 58.2%と比較的高かったが、その後は 50%前後で推移して いた。
早産率、低出生体重児出生率は、地域や調査年度によって若干の差はあるものの 全国平均と同様であり、先天奇形・先天異常発生率も一般的に報告されているデータと 同じレベルであった。また、県民健康調査の「基本調査」によって得られた母体の外部 被ばく線量とこれら早産率、低出生体重児出生率、先天奇形・先天異常発生率と関連し ていなかった。さらに我々の講座で自然流産数および人工妊娠中絶数の全数調査を行っ た。その結果、自然流産率、人工妊娠中絶率は震災直後から大きな変化を認めず、人工 妊娠中絶率は6か月と 12 か月の周期性を示していた。
【藤森氏への質問】
1.外部被ばくとの関連性が無いとしていますが、被ばくの大半は外部被ばくではなく、特に3月15日~16日の甚大なプルームによる吸入摂取や、野菜や牛乳による経口摂取による内部被ばくです。最大でどれぐらいの内部被ばく線量と想定していますか?
2.内部被ばくの検証なくして、被ばくと甲状腺がんとの関連性を語る事は不可能です。なぜ福島医大は内部被ばくの検証をせずに被ばくの影響を語るのでしょうか?これは科学とはかけ離れています。
3.UNSCEA2020/2021報告書には100ヶ所以上の問題点(間違い、被ばく線量評価の矮小化、改竄・捏造等)がある事が明らかになっています。(放射線影響学会で発表)
この100ヶ所以上の問題点について福島医大としてはどのような検証をしましたか?
4.UNSCEAR2020/2021報告書の全文は読んでいますか?パラグラフ219には以下の記載があります。
『当該委員会は、線量がUNSCEAR2013年報告書で推定された線量範囲上 限に近い場合には、十分に大きな集団では、放射線被ばくによる甲状腺がんの発生率の識別可能な上昇につながるかもしれない、個人におけるリスク上昇が暗に示されている可能性があると考えた。』
本行・名誉教授が指摘するように、実態はUNSCREAR報告書よりも更に大きく(2桁以上)被ばくしているとすれば、更に甲状腺がんへの罹患者が増加する事になります。本件に関する反論をお聞かせください。
5.既に環境省、復興庁、原子力規制庁、内閣府等関連省庁に『UNSCEAR2020/2021報告書の問題点』の情報を提示し、問い合わせを実施しています。その情報一式を2月24日に福島医大の関係者にご参考として提供しました。是非、読んだ結果の反論等をお聞かせください。
★IAEAの発言要旨
放射線被ばく、放射線治療、モニタリングとそれらの評価について概説する。放射線 の影響を懸念する地域住民のみならず患者が、与えられた情報をどのように処理するか を医療者が理解することは極めて重要である。 IAEA は、長年にわたる日本との様々なプロジェクトを通じて、放射線のリスクの評 価、モニタリング、除染について、放射線の専門家と一般市民との間のコミュニケーシ ョン向上に取り組んでいる。
IAEA ヒューマンヘルス部は、広島大学、福島県立医科大学、長崎大学などと協力し、 放射線、健康、社会に関する教育・研究プロジェクトを長年にわたって実施した結果、 多数の出版物だけではなく、教育カリキュラムの開発や医学物理学、放射線測定分野の トレーニング等を共同で開催してきた。この協力関係は、継続し地域を越えて拡大強化 されている。 IAEA を通じた国際協力の全体像は、これらの経験をまとめ、日本での震災対応を振り 返り、教訓を生かすことである。今回は、福島における新たな活動や「Rays of Hopeに触れる。
【IAEAのへの質問】
- UNSCEA2020/2021報告書には100ヶ所以上の問題点(間違い、被ばく線量評価の矮小化、改竄・捏造等)がある事が明らかになっています。(放射線影響学会で発表)
この100ヶ所以上の問題点についてIAEAとしてはどのような検証をしましたか?
2.IAEAは、原発事故後に福島県内で370名もの甲状腺がん患者の原因は何だと考えていますか?そう考える科学的・疫学的な理由を教えてください。
3.UNSCEAR2020/2021報告書の全文は読んでいますか?パラグラフ219には以下の記載があります。
『当該委員会は、線量がUNSCEAR2013年報告書で推定された線量範囲上 限に近い場合には、十分に大きな集団では、放射線被ばくによる甲状腺がんの発生率の識別可能な上昇につながるかもしれない、個人におけるリスク上昇が暗に示されている可能性があると考えた。』
本行・名誉教授が指摘するように、実態はUNSCREAR報告書よりも更に大きく(2桁以上)被ばくしているとすれば、更に甲状腺がんへの罹患者が増加する事になります。本件に関する反論をお聞かせください。
4.原発事故による被ばくの大半は外部被ばくではなく、特に3月15日~16日の甚大なプルームによる吸入摂取や、野菜や牛乳による経口摂取による内部被ばくです。内部被ばくの検証なくして、被ばくと甲状腺がんとの関連性を語る事は不可能です。本件に関するIAEAからのコメントをお願いします。
★内山氏の発言要旨
東日本大震災発災数か月後、福島県沿岸部の自治体職員より福島大学に勤務していた登 壇者のもとに「落ち着きのない幼児が増えている」との相談があり、浜通りの子どもに 何が起きているのか、実態を解明するための調査と支援を開始した。その後 10 年以上 に渡り、我々は当該自治体の協力を得て、乳幼児健康診査問診票を用いた悉皆調査を継 続している。問診票データを分析したところ、震災直後から数年後に健診を受診した、 つまり乳幼児期に震災を経験した1歳半・3歳半の幼児の集団では、震災以前に健診を 受診した震災を経験していない同地域の幼児の集団と比較して、発達の一部に課題や遅 れがあることが分かった。
そこで、我々は、子ども達の経時的な変化を調べることが必 要と考え、2018(平成 30)年より小学生の保護者を対象にしたアンケート調査を始め た。福島県沿岸部に居住する小学生の支援ニーズや、支援ニーズの高い子どもの乳幼児 期の特徴や被災経験について、縦断的な検討を行っている。
【内山氏への質問】
- 震災を経験した1歳半・3歳児の集団が発達の一部に遅れがある事が分かったとありますが、その原因に関する疫学的な調査結果はあるのでしょうか?更に、その原因が放射能の影響との関連性を否定できる疫学的なデータはありますか?
2.被ばくの大半は外部被ばくではなく、特に3月15日~16日の甚大なプルームによる吸入摂取や、野菜や牛乳による経口摂取による内部被ばくです。内部被ばくの検証なくして、被ばくと甲状腺がんとの関連性を語る事は不可能です。
3.既に環境省、復興庁、原子力規制庁、内閣府等関連省庁に『UNSCEAR2020/2021報告書の問題点』の情報を提示し、問い合わせを実施しています。その情報一式を2月24日に福島医大の関係者にご参考として提供しました。是非、読んだ結果の反論等をお聞かせください。
★片平氏の発言要旨
東日本大震災及び原子力災害により、今なお、約2万人の県民が県外へ避難している。 ふくしま連携復興センターでは、福島県から「県外避難者への相談・交流支援事業」を 受託し、全国 26 か所において避難先の民間団体と連携し、避難者からの相談対応にあ たってきた。事業開始当初は、住宅確保に関する相談や家賃補助などの支援策に関する 情報を求めるものなどが多かった。
その後、メンタルヘルスに問題を抱えていると思わ れる方からの相談や生活困窮の相談など生活全般に関する相談が増えてきた。今後、こ うした変化をふまえ、避難者が帰還、あるいは定住いずれを選択するにせよ、その地域 の生活者として、支援していくことが重要であり、地域の社会資源と連携していくこと が一層必要となってきている
【片平氏への質問】
1.生活困窮や生活全般に関する相談が増えてきたとしていますが、福島医大として具体的にはどのような解決案を提示していますが?その解決事例を教えてください。単なる調査・研究に終始しない事を期待します。
★田巻氏の発言要旨
福島県「県民健康調査」では、基本調査と詳細調査の結果を広く公表し、その知見を被 災地域の住民の方々をはじめ日本国内外に対して発信してきた。本調査の目的が福島県 民、特に被災市町村への支援に繋げることであることを念頭に、当センターは被災地域 との連携を深めるために、避難区域等を対象に保健師や保健福祉担当者との「13 市町村 連絡会」を定期的に開催している。
この連絡会では、当センターから本調査の進捗や市 町村毎の各調査結果をお伝えすると同時に、各市町村の現状について意見交換を行い、 更なる支援活動へと繋げられるよう努力している。その他、市町村の要望に応じて住民 向けに「健康セミナー」を開催したり、甲状腺検査に関する出張説明会や出前授業など を行ったりしている。本発表では、当センターが県民健康調査で行っているリスクコミ ュニケーションおよび支援活動について報告する
【田巻氏への質問】
1.甲状腺検査に関する出張説明会や出張授業を行っているとしていますが、370人もの甲状腺がん患者の原因は何だと捉えて、説明会ではどのような内容を話しているのでしょうか?リスクを語る前に真実を語る事こそアカデミズムの責務です。
2.被ばくの大半は外部被ばくではなく、特に3月15日~16日の甚大なプルームによる吸入摂取や、野菜や牛乳による経口摂取による内部被ばくです。内部被ばくの検証なくして、被ばくと甲状腺がんとの関連性を語る事は不可能です
3.UNSCEAR2020/2021報告書にはUNSCEAR2020/2021報告書は100ヶ所以上も間違い(線量の矮小化や改竄・捏造等)が明らかになっている事も住民に説明していますか?
4.UNSCEAR2020/2021報告書の全文は読んでいますか?パラグラフ219には以下の記載があります。
『当該委員会は、線量がUNSCEAR2013年報告書で推定された線量範囲上 限に近い場合には、十分に大きな集団では、放射線被ばくによる甲状腺がんの発生率の識別可能な上昇につながるかもしれない、個人におけるリスク上昇が暗に示されている可能性があると考えた。』
本行・名誉教授が指摘するように、実態はUNSCREAR報告書よりも更に大きく(2桁以上)被ばくしているとすれば、更に甲状腺がんへの罹患者が増加する事になります。本件に関する反論をお聞かせください。
5.『リスクを語る前に真実を語る』事を優先すべきで、隠された初期内部被ばくを語る事がアカデミズムの責務ではないでしょうか?隠された内部被ばくの真実を隠す事は370名もの甲状腺がん患者の冒涜であり人権侵害です。
6.既に環境省、復興庁、原子力規制庁、内閣府等関連省庁に『UNSCEAR2020/2021報告書の問題点』の情報を提示し、問い合わせを実施しています。その情報一式を2月24日に福島医大の関係者にご参考として提供しました。是非、読んだ結果の反論等をお聞かせください。
その1は以下ご覧ください。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2024-02-26
呆れる福島医大シンポジウム(その1)
今年も福島医大の国際シンポジムを開催するようだ。国際と言ってもIAEA以外はすべて福島医大からの歪められた、科学とは程遠い内容ばかり。
13年過ぎても、被ばくの大半の初期内部被ばくを検証していない福島医大の発表は非科学的と言える。ここ13年間ほとんど進化しない福島医大のシンポジムには呆れてしまう。
しかも質問は事前に提出していたものを、都合の良い質問だけをピックアップして答えるという・・
科学の進展にはまったく逆行する、単なる福島医大の広報としてのシンポジムには呆れるほかない。県民の税金を投入しているにも関わらず、原発事故から13年経っても、初期内部被ばくの検証していない事は県民への裏切りであり、福島医大の存在こそが有害で罪であると言える。
各登壇者の発表内容の要旨が以下公開された。その要旨に対し事前に質問を提出したので、ここに公開する。それにしても、非科学的なシンポジウムに福島県はじめ御用大学や地元のメデイアが後援している事が奇異だ。
【プログラム・要旨集】
2024programandabstracts.pdf (fhms.jp)
その2は以下をご覧ください。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2024-02-26-1
★安村氏(基調講演)
福島県は、原発事故を受け、県民健康調査を福島医大へ委託し実施している。目的は、 県民の被ばく線量と健康状態を把握し、疾病の予防、早期発見、早期治療につなげ、も って、将来にわたる県民の健康の維持、増進を図ることである。 この調査は、基本調査と以下の4つの詳細調査(甲状腺検査、健康診査、こころの健 康度・生活習慣に関する調査、妊産婦に関する調査)からなる。 基本調査に回答した 99.8%の県民の外部被ばく線量は5mSv 未満であった。
甲状腺検 査では、検査5回目(2023(令和5)年6月 30 日まで)で 321 例の甲状腺がん/がん疑 いが見つかった。甲状線検査評価部会は、部会まとめで「先行検査から検査4回目まで において、甲状腺がんと放射線被ばくの間の関連は認められない…」としている。健康 診査等からは、心身の健康状態の悪化が確認され、特に、避難者が非避難者に比べ高リ スク状態にあった。妊産婦に関する調査からは、早産率、低出生体重児率、先天奇形・ 先天異常発生率は全国平均とほぼ同じであることがわかった
【安村氏への質問】
質問したいがネット上から質問は受け付けていない。
★石川氏の発表要旨
「基本調査」では、原発事故の発生(2011(平成 23)年3月 11 日)から4か月間の 行動(居場所、屋内・屋外滞在時間や移動時間)を問診票に記録して返送して頂いてい る。基本調査の対象者は、2011(平成 23)年3月 11 日から7月1日までの間に福島県 に住民登録があった方々である。返送された行動記録はデジタル化され、1日ごとの空 間線量率マップとコンピュータ上で重ね合わせることによって個々人の外部被ばく線 量が評価されてきた。
記入された行動記録が4ヶ月間に満たない問診票を除いて、467,256 人(放射線業務 従事経験者を除く)に関する外部被ばく線量の分布は、1mSv 未満: 62.2%、2mSv 未 満: 93.8%、3mSv 未満: 99.3%となった。また、平均値は 0.8mSv、最高値は 25mSv で あった。多くの市町村が避難区域等に指定された相双地域でも、97.2%の方が3mSv 未 満となった。基本調査によって、放射線測定器が一般に広く利用できなかった時期にお ける外部被ばく線量のレベルを把握することができた。
【石川氏への質問】
1.外部被ばく線量は3mSv以下が99.3%としています。被ばくの大半は外部被ばくではなく、特に3月15日~16日の甚大なプルームによる吸入摂取や、野菜や牛乳による経口摂取による内部被ばくです。内部被ばくの検証なくして、被ばくと甲状腺がんとの関連性を語る事は不可能です。なぜ福島医大は内部被ばくの検証を怠っているのでしょうか?
2.UNSCEA2020/2021報告書には100ヶ所以上の問題点(間違い、被ばく線量評価の矮小化、改竄・捏造等)がある事が明らかになっています。(放射線影響学会で発表)この100ヶ所以上の問題点について福島医大としてはどのような検証をしましたか?
3.UNSCEAR2020/2021報告書の全文は読んでいますか?パラグラフ219には以下の記載があります。
『当該委員会は、線量がUNSCEAR2013年報告書で推定された線量範囲上 限に近い場合には、十分に大きな集団では、放射線被ばくによる甲状腺がんの発生率の識別可能な上昇につながるかもしれない、個人におけるリスク上昇が暗に示されている可能性があると考えた。』
本行・名誉教授が指摘するように、実態はUNSCREAR報告書よりも更に大きく(2桁以上)被ばくしているとすれば、更に甲状腺がんへの罹患者が増加する事になります。本件に関する反論をお聞かせください。福島医大の知見とは内部被ばくをまったく考慮しない、非科学的知見という事になります。これは370名もの甲状腺がん患者への冒涜であり、人権侵害です。
4.既に環境省、復興庁、原子力規制庁、内閣府等関連省庁に『UNSCEAR2020/2021報告書の問題点』の情報を提示し、問い合わせを実施しています。その情報一式を2月24日に福島医大の関係者にご参考として提供しました。是非、読んだ結果の反論等をお聞かせください。
5.事故から13年経っても、県民の税金を投入しているにも関わらず、初期内部被ばくの検証していない事は県民への裏切りであり、福島医大の存在こそが有害で、罪であると言えます。
★古屋氏の発表要旨
2011(平成 23)年3月の東日本大震災後の福島第一原子力発電所事故後に放出された 放射線によって甲状腺がんが増加する可能性が危惧されたため、福島県では、事故直後 から震災時に 18 歳以下であった県内在住者と翌年出生した約 38 万人を対象とする超音 波検査を用いた甲状腺検査を実施している。 2023(令和5)年6月 30 日までに 321 人が本検査による細胞診によって、悪性また は悪性疑いと診断されているが、推定被ばく線量が低いこと、被ばく線量・効果関係が 認められないことから、現時点においては放射線被ばくと甲状腺がん発見との有意な関 連はないと考えられている。
本検査は、メリット・デメリットを周知したうえでの任意の検査であり、一次検査の 判定基準と二次検査での細胞診の適応基準を設け、治療を必要としない甲状腺がんの発 見の抑制に努めている。また、心のケアサポートチームによる受診者に対する精神的な サポートを行いつつ実施されている。 本講演では、甲状腺検査の実施状況とこれまでによって得られた科学的知見と統計学 的考察について報告する
【古屋氏への質問】
- 推定被ばく線量が低い根拠を教えてください。初期内部被ばくは考慮していますか?被ばくの大半は外部被ばくではなく、特に3月15日~16日の甚大なプルームによる吸入摂取や、野菜や牛乳による経口摂取による内部被ばくです。最大でどれぐらいの内部被ばく線量と想定していますか?
2.内部被ばくの検証なくして、被ばくと甲状腺がんとの関連性を語る事は不可能です。なぜ福島医大は内部被ばくの検証をせずに被ばくの影響を語るのでしょうか?これは科学とはかけ離れています。
3.放射線被ばくと甲状腺がんとの関連性を否定していますが、UNSCEAR2020/2021報告書は120ヶ所以上も間違い(線量の矮小化や改竄・捏造等)が明らかになっています。
この100ヶ所以上の問題点について福島医大としてはどのような検証をしましたか?
4.UNSCEAR2020/2021報告書の全文は読んでいますか?パラグラフ219には以下の記載があります。
『当該委員会は、線量がUNSCEAR2013年報告書で推定された線量範囲上 限に近い場合には、十分に大きな集団では、放射線被ばくによる甲状腺がんの発生率の識別可能な上昇につながるかもしれない、個人におけるリスク上昇が暗に示されている可能性があると考えた。』
本行・名誉教授が指摘するように、実態はUNSCREAR報告書よりも更に大きく(2桁以上)被ばくしているとすれば、更に甲状腺がんへの罹患者が増加する事になります。本件に関する反論をお聞かせください。
5.治療を必要ない甲状腺がんとは具体的にはどのようなものですか?甲状腺がんの患者の原因は何だと考えますか?
6.これまでに得られた科学的知見とは初期内部被ばくを無視したものでしょうか?内部被ばくを無視し続ける福島医大の知見は科学とはまったくかけ離れたものです。
7.福島医大の統計学的考察には交絡因子の3条件無視した交絡因子の調整と有意差検定の誤用といった、ロマンスの疫学ASA(アメリカ統計学会)の警告を無視する初歩的な誤りを犯しています。これも科学的知見からはかけ離れたものです。福島医大の論文の多くは科学とはかけ離れたものです。これは甲状腺がん患者への冒涜であり人権侵害です。
8.執刀した福島医大の鈴木医師は「しなくとも良い手術はしていない」と断言しています。370人以上の甲状腺がんの原因は、何だとお考えですか?
9.既に環境省、復興庁、原子力規制庁、内閣府等関連省庁に『UNSCEAR2020/2021報告書の問題点』の情報を提示し、問い合わせを実施しています。その情報一式を2月24日に福島医大の関係者にご参考として提供しました。是非、読んだ結果の反論等をお聞かせください。
★島袋氏発表要旨
東日本大震災と福島第一原発事故は、被災住民に心理的、身体的影響を及ぼした。「県 民健康調査」では、避難地区住民で「健康診査」を実施し、生活習慣病の予防や疾病の 早期発見、早期治療につなげることを目指している(https://bit.ly/3ROx27m)。本セッ ションでは 12 年間の「健康診査」でわかったことをご紹介したい。震災直後、肥満、 高血圧症、脂質異常症、2型糖尿病、メタボリック症候群、肝胆道系酵素異常、高尿酸 血症、多血症、心房細動が増加した。
その後、治療による高血圧症、脂質異常症の改善 割合が増え、肝胆道系酵素異常が減る一方、2型糖尿病と慢性腎臓病の有病率が増加し た。これらの発症には、避難にともなう生活習慣の変化と精神的ストレスが関わること がわかった。今後、避難地区住民では、2型糖尿病、慢性腎臓病と心臓血管病イベント の増加が大きいと予測され、生活習慣病の拾い上げ、生活習慣改善の支援、治療への橋 渡し等の取り組みを継続、効率化する必要がある
【島袋氏への質問】
1.心房細胞が増加したとしていますが、放射線の影響(プルーム等による内部被ばく含む)の関連性は無いのでしょうか?その疫学データは無いでしょうか?
2.これらの発症は精神的ストレスとしていますが、その科学的、疫学的データはありますか?あれば開示してください。無いなら精神的ストレスと決めつける事は否定されます。
被ばくの大半は外部被ばくではなく、特に3月15日~16日の甚大なプルームによる吸入摂取や、野菜や牛乳による経口摂取による内部被ばくです。内部被ばくの検証なくして、被ばくと甲状腺がんとの関連性を語る事は不可能です
3.UNSCEA2020/2021報告書には100ヶ所以上の問題点(間違い、被ばく線量評価の矮小化、改竄・捏造等)がある事が明らかになっています。(放射線影響学会で発表)この100ヶ所以上の問題点について福島医大としてはどのような検証をしましたか?
4.UNSCEAR2020/2021報告書の全文は読んでいますか?パラグラフ219には以下の記載があります。
『当該委員会は、線量がUNSCEAR2013年報告書で推定された線量範囲上 限に近い場合には、十分に大きな集団では、放射線被ばくによる甲状腺がんの発生率の識別可能な上昇につながるかもしれない、個人におけるリスク上昇が暗に示されている可能性があると考えた。』
本行・名誉教授が指摘するように、実態はUNSCREAR報告書よりも更に大きく(2桁以上)被ばくしているとすれば、更に甲状腺がんへの罹患者が増加する事になります。本件に関する反論をお聞かせください。
5.既に環境省、復興庁、原子力規制庁、内閣府等関連省庁に『UNSCEAR2020/2021報告書の問題点』の情報を提示し、問い合わせを実施しています。その情報一式を2月24日に福島医大の関係者にご参考として提供しました。是非、読んだ結果の反論等をお聞かせください。
(その2)に続く(以下クリック)・・・
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2024-02-26-1
語り・アンスクエア(国連科学委員会)
『語り・アンスクエア』(スライドショウ)が完成した。
2022年7月にいわき市で開催されたアンスクエア(UNSCEAR/国連科学委員会)主催のパブリック・ミーティングの様子を再現したもの。
(以下をクリックするとスライドショウになります↓)https://1drv.ms/v/s!AutWNEiSuEpggmsMRRCKexV4nTW5?e=tlv1L8\
鈴木元氏の強い関与と明石眞言氏の無×・無責任ぶりが明らかに・・
但し、UNSCEARは新しい報告書作成の可能性も示唆している。『今後新たな情報や査読付論文が出れば検証し、必要と評価されれば新たな報告書を出す事も検討する』・・・と微妙な言い方・・・
詳細は『UNSCEAR議長への手紙(第5回)』をご覧ください。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-12-16-1
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【参考リンク・文献】
★「UNSCEAR 2020/2021報告書に日本側はどう関与したか」
「福島原発事故による甲状腺被ばくの真相を明らかにする会 チェルブイリ並み被ばくで
多発する福島甲状腺がん」 耕文社 pp49-67
又は
前半:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-02-12
後半:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-02-13
★UNSCEAR事務局長への手紙と回答
第1回目:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-09-04-1
第2回目:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-09-0
第3回目:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-09-07
第4回目:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-09-11
回答 :https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-11-04
★UNSCEAR議長への手紙
第1回:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-12-03
第2回:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-12-09
第3回:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-12-15
第4回:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-12-15-1
第5回:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-12-16-1
★UNSCEAR2020/2021報告書日本語版
https://www.unscear.org/unscear/uploads/documents/unscear- reports/UNSCEAR_2020_21_Report_Vol.II_JAPANESE.pdf
★UNSCEAR報告書プレスリリースhttps://www.unscear.org/docs/publications/2020/PR_Japanese_PDF.pdf
http://natureflow.web.fc2.com/HP/index.html
★UNSCEAR2020?2021報告書に100ヶ所以上の問題
http://natureflow.web.fc2.com/HP/slide/231123Hongyo.pdf
http://natureflow.web.fc2.com/HP/index.html
★UNSCEAR2020/2021報告書検証ネットワークのHP
https://www.unscear2020report-verification.net/
県庁と癒着した福島県内メディア
福島県内の月刊誌『政経東北』に福島在住のジャーナリストが書いた以下の記事が載っている。
『2021年、県庁の農林水産部は「オールメディアによる漁業の魅力発信業務」という事業を福島民報社に委託した。予算は約1億2000万円。同社を含めた県内の新聞、テレビ、ラジオの合計8社で県産水産物の風評払拭プロパガンダを行うという事業だった。
同社は一般の新聞記事やテレビのニュース報道(たとえば県が県産トラフグや伊勢エビのブランド化に乗り出した、といった内容)を「プロモーション実績」として県に報告していた。 この事業について、筆者は本誌7月号でこう指摘した。
《オールメディア風評払拭事業が「聖域」であるべき報道の分野まで入り込んでいる(中略)権力とは一線を画すのが、権力を監視するウォッチドッグ(番犬)たる報道機関としての信頼を保つためのルールである》地元マスメディアが県の広報担当に成り下がっているのではないか、というのが筆者の問題意識だった。』
福島県内の新聞社がジャーナリストとしての責務を放棄し、金目で買収されている。その記事が以下。
https://www.seikeitohoku.com/11-prefectural-projects-handled-by-fukushima-minposha/
https://www.seikeitohoku.com/local-media-working-closely-with-the-prefectural-government/
https://www.seikeitohoku.com/releasing-of-radioactive-water-pr-2/
https://www.ma-cp.com/topics/532.html
小生が福島民報に投稿した汚染水海洋放出に関する投稿記事(以下URL)掲載を拒否された理由が、この事だったのかと理解できた。↓
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-11-06-2
このような新聞は読者から見放される運命にある事を理解できずに、ジャーナリズムを捨て、目先の金目に飛びついていれば、福島県内に2紙ある新聞社もいずれ淘汰される運命にあるのだろう・・
このような問題を、市民が見抜いていくリテラシーをどう備えられるのか?この裏情報を暴露し、公開していくジャーナリストの存在が最も重要だ。
関係省庁への『UNSCEAR 2020/2021報告書』に関する問い合わせ
UNSCEAR2020/2021報告書には100ヶ所以上(約130ヶ所)の問題点(間違い、線量評価矮小化、歪曲、改竄等?)がある事が明らかになっている。
間違ったUNSCEAR2020/2021報告書をもとに、日本政府(環境省や復興庁)がHPや放射線被ばくに関する基本情報として国民やメデイアに発信し、そして裁判等で使う事は、380人以上もの甲状腺がんに罹患した患者が救われない。
UNSCEAR報告書の問題については、昨年11月に開催された日本放射線影響学会で本行・大阪大学名誉教授が発表した。この学会にはUNSCEAR2020/2021報告書作成に強く関与した鈴木元氏も参加しており、特に質問も異論も無かったとの事。(問題点を認めた!)
そこで関係省庁には、本問題を簡単に解説した動画や添付の資料をご覧(学習会)いただき、その後に添付した『問い合わせ』に回答頂くようお願いした。今回は、一連の学習会・意見交換会の第1弾と位置付けた『学習会+問い合わせ』。
【解説動画及び資料】
1.解説動画
2023年11月3日に福島市で開催された「放射線防護の民主化フォーラム2023-2030」での動画をご覧ください。まずは本行名誉教授の後半部分と津田教授(※)の冒頭1分程度をご覧ください。(17:00~32:30の15分30秒)
https://www.youtube.com/watch?v=gTYvGVTsr50&pp=ygU05pS-5bCE57ea6Ziy6K2344Gu5rCR5Li75YyW44OV44Kp44O844Op44OgIDIwMjMtMjAzMA%3D%3D
※岡山大学津田教授の冒頭では環境省及び福島医大がUNSCEAR 2020/2021報告書を読んでいない事を暴露。(津田教授:31:45~32:30)UNSCEARが如何に非科学的であるかも解説。
次のKEKの黒川名誉教授はUNSCEARが採用したプルームのデータは、実際のプルーム(福島市)の1/100程度であった事(内部被ばくが1/100過小評価)を解説。
2.添付資料
①『福島原発事故による被ばく線量の推定に使用されたUNSCEAR2020・2021報告書には100以上の問題点が見られる』(本行・大阪大学名誉教授)
②『UNSCEAR報告書の問題個所と問題点のまとめ』(本行・大阪大名誉教授)
③『UNSCEAR、日本政府、日本側関係者らとの利益相反図』
④『被ばく起因性あいまい化に務める鈴木元さん』
⑤『語り・アンスクエア』 (スライドショウにてご覧ください)
⑥『UNSCEAR2020/2021報告書の問題点に関する問い合わせ』
以下はご参考としてご覧ください。
★昨年11月に開催され講演・討論集会での資料「UNSCEAR線量評価の問題点」もご覧ください。
http://natureflow.web.fc2.com/HP/index.html
http://natureflow.web.fc2.com/HP/slide/231123Hongyo.pdf
★昨年5月に開催された出版記念講演に使ったスライドが、以下サイトに貼り付けてありますので
ご活用頂けてれば幸甚す。
『チェルノブイリ並み被ばくで多発する福島甲状腺がん : 線量過少評価で墓穴をほったUNSCEAR報告』出版記念講演会
http://hdl.handle.net/10110/00022447
★『福島原発事故による甲状腺被ばくの真相を明らかにするか会』のHPに多くの論考が貼り付けあります。
HP:http://fukushimakyoto.namaste.jp/akiraka/
http://natureflow.web.fc2.com/HP/index.html
参考資料1 加藤論文 「福島甲状腺がん医大論文を検証する」 http://natureflow.web.fc2.com/HP/paper/KTFMU.pdf
参考資料2 本行論文 「 UNSCEAR 2020/2021報告書の問題点」http://natureflow.web.fc2.com/HP/paper/HTUN1.pdf
★『UNSCRAR2020/21レポート検証ネットワーク』ではUNSCEARへの公開質問を
提出しております。詳細は以下のHPをご覧ください。
https://www.unscear2020report-verification.net/
-以下関係省庁へ提出した問い合わせー
【UNSCEAR 2020/2021報告書に関する問い合わせ】
環境省、経産省、復興庁、内閣府、原子力規制庁
外務省、文科省、厚労省 各省庁関係部門
cc原発ゼロ・再エネ100の会の皆さま
2024年2月13日
日頃のご尽力に感謝いたします。
原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)は2021年3月に『UNSCEAR2020/2021報告書』1を発表しました。「放射線被ばくが直接の原因となる健康影響(例えば発がん)が将来的に見られる可能性は低い」との日本語のプレスリリース2を発表し、メディアや国民を意図的にミスリードしました。英語の本文とは内容が大きく乖離したものでした。
2022年7月にいわき市で開催されたUNSCEAR主催のパブリック・ミーティングでは、多くの質問と疑問が専門家や市民から出されました。その中で、UNSCEAR報告書の執筆者からは被ばく線量の過小化は、日本の某専門家の関与が大きい事が暴露されました。
更に参加した専門家や市民からの多くの質問に対しては、UNSCEARからは納得いく回答は得られないまま、時間切れで質疑は打ち切られてしまいました。詳細はこの時の様子を再現した『語り・アンスクエア』のスライドショウ(後日送付予定)をご覧ください。
2023年11月に開催された日本放射線影響学会3はじめ、多くのシンポジウムや学習会等で、本行・大阪大学名誉教授によって「UNSCEAR 2020/2021 報告書」には約130ヶ所の問題点(間違い、被ばく線量矮小化、歪曲・改竄等)がある事が報告されています。
主な問題点は以下の通りです。(本行名誉教授他)
① 小児のヨウ素摂取量は世界標準並みであるにもかかわらず、日本人はヨウ素摂取量が多いからとヨウ素の取り込み係数を1/2にしている。
② プルーム(放射能雲)が1時間存在した場合、屋内退避効果は、数時間~半日で無くなる(低減係数は1となる)が、報告書は、低減係数を1/2としている。
③ 食品規制が施行される前(出荷制限:3月23日)の約10日間に汚染野菜等が摂取されていたが経口摂取による被ばく推計に食品摂取を含まず、飲料水のみ算定している。
④プルームによる吸入被ばく推定に用いたモデル計算は、2桁以上(1/100)の不確実性を伴うことを報告書自ら吐露している。(1/100以上の過小評価)
⑤推定値は最大値を示さず、中央値や平均値で示しているがこれは、大きな過小評価につながる。
例えば、報告書が示す40通りの被ばく推定値(40シナリオ)のうちの1つでは、最大値は700mGyで、中央値の100倍、平均値の23倍であることがグラフから読み取れる。
⑥ 1080名の小児の甲状直接測、福島の被ばく量の絶対的基礎データとし扱われているが、極めて多くの問題を抱えている。
・頚部の数値からバックグラウンドを引いた正味値の半数以上(55%)がマイナスか0であって、本来データとして解析できないものであったこと。
・簡易測定器使用のため核種の同定はできていないこと。
・測定時期が遅すぎたこと(最も危険な短半減期ヨウ素等はほとんど計測されない)。
・計測した人数が少なすぎたこと(チェルノブイリでは30万人以上が計測されている)。
・30km圏外(40~45km)の3地点の非避難者の計測で20km圏内の避難者の被ばく量の参考にはなり得ないこと。
・計測地点の近くに空間線量率が1~2桁高い地域が存在したこと。
等々
さらに、この1080名の実測値が、チェルノブイリの30km圏内(立ち入り禁止区域)避難者25,000人の実測値と比較されて、福島の被ばく量はチェルノブイリより何桁も少ないとされているのが大問題である。
⑦UNSCEAR報告書では超感度の検診手法で甲状腺がんを見つけたとしているが、高感度の超音波機器を用いると、不要な細胞診を減らし、有病率を減少させる。
⑧UNSCEAR、日本政府、日本側関与者による利益相反によって、報告書が大幅に歪められた。(別紙参照)
⑨UNSCEARは2021年3月に「放射線被ばくが直接の原因となる健康影響が将来的に見られる可能性は低い」との恣意的とも取れる日本語のプレスリリースを発表し、メディアや日本国民をミスリードした。英語の本文とは大きな齟齬がある内容だった。
そこで「UNSCEAR 2020/2021報告書」に関し、以下質問(問い合わせ)いたします。
ご自分あるいは各省庁が該当すると思われる部分を、〇で囲んでください。
またその理由やご意見等を空欄にご自由にご記入ください。福島の子供たちの心の復興の為に、是非ご協力をお願いいたします。
【各省庁共通質問】
1.2021年3月にUNSCEARが発表した日本語のプレスリリース2「放射線被ばくが直接の原因となる健康影響が将来的に見られる可能性は低い」は読んでいますか?(知っていますか?) ( ①はい ②いいえ ③覚えていない ④その他 )
2.2021年3月に発表した『UNSCEAR 2020/2021報告書』1の全文(日本語訳及びアタッチメントは2022年1~3月頃に発表)は読んでいますか?
(① ほぼ全文読んだ ② 関連する箇所は読んだ ③ 記憶に残っていない ④ まったく読んでいない(他の省庁がやる事なので読んでいない) ⑤その他 )
⑤のその他と答えた方は、以下の空欄に詳細ご記入ください
3.2項目の質問で①と②と答えた方に質問します。プレスリリースと全文(原文または日本語訳)の内容に乖離は無かったですか?(注1、注2をご覧ください)
(①無かった ②有った ③気付いていない・わからない ④その他 )
④と答えた方は以下の空欄に詳細ご記入ください。
注1:UNSCEAR2020/2021報告書は被ばく線量が過少評価されているにも関わらず、パラグラフ219には以下の記載があります。
『当該委員会は、線量がUNSCEAR2013年報告書で推定された線量範囲上 限に近い場合には、十分に大きな集団では、放射線被ばくによる甲状腺がんの発生率の識別可能な上昇につながるかもしれない、個人におけるリスク上昇が暗に示されている可能性があると考えた。』
本行・名誉教授が指摘するように、実態はUNSCREAR報告書よりも更に大きく(2桁以上)被ばくしているとすれば、更に甲状腺がんへの罹患者が増加する事になります。
注2:UNACEAR2013報告書には以下の記載があります。
『委員会は、成人の甲状腺への被曝線量を最大で以下であると推定した。最も影響を受けた地区では、かなりの量があるものの約35mGyと推定された。但し、個人差がかなりある(約2~3倍、またはそれ以上※)。
1歳の乳児の場合、最も被害が大きかった地区の平均甲状腺被曝線量は最大で80mGyと推定された。UNSCEARは、最も被曝した子どもたちのグループにおける甲状腺がんのリスクが増加する理論的可能性を指摘し、状況を注意深く追跡し、将来的にさらに評価する必要があると結論づけた。』
※3倍なら105mGyまたはそれ以上となる。但し本行・大阪大名誉教授によると、最大値の比率は平均地からは23倍、中央値からは100倍。100倍の場合は3.5Gyとなる。)
以下の空欄にご自由にご意見等お書きください
4.3項目で、②と答えた方に質問します。そこはどの部分(パラグラフ等)でしょうか?
(上記注1、注2もご参考としてください)
5.3項目で、①又は③と答えた方に質問します。
事前に配布した本行名誉教授の資料や動画をご覧になってから、UNSCEAR報告書の問題点を理解できましたか?
(① よく理解できた ② よく理解できない ③ 更に検証が必要・疑問がある。 ④ 更に説明を聞きたい ⑤ その他 )
以下の空欄にご自由にご意見を記載ください。
6.当時福島県内に住んでいた約370人の子ども達が甲状腺がんに罹患しています。この数は異常に多いと県民健康調査委員会の見解が出されています。現在も甲状腺がん患者は増え続けています。甲状腺がん患者はがん摘出手術後に、肺に転移したり、再発している患者(※)も出ています。このような事態はご存知ですか?
※福島医大の鈴木眞一教授(執刀医師)は以下を学会で発表。2022年までの217人の症例で第1回目の術後の患者の全体9.7%にあたる21例が再発。肺転移が4例、全摘患者の再発率は12.5%。RI治療両方は16人。リンパ節移転も再発例は86%。
( ①詳細知っている ②だいたい知っている ③まったく知らない ④その他 )
以下の空欄に、ご自由にご意見等記入ください。
7. 摘出手術を執刀した福島県立医大の鈴木眞一医師は「しなくとも良い手術はしていない」と断言しています。甲状腺患者は今も増え続けています。370人以上の甲状腺がんの原因は、何だとお考えでしょうか?
(① 過剰診断 ② 放射能被ばく ③ 特定不可能・分からない ④放射能被ばくが主だが過剰診断も一部混在 ⑤その他 )
⑤のその他を選んだ方は以下の空欄に、ご意見等ご記入ください。
8.7項で①及び②または④と答えた方に質問します。
そう考えた理由や根拠を教えてください。
①と答えた方は、手術は必要なかったとお考えでしょうか?その場合、術後に再発や転移した患者が相当数いますが、その理由は何だとお考えでしょうか?その理由を以下の空欄にご記入ください。
②または④と答えた方は、そう考える理由を、以下の空欄にご記入ください。
9.別紙2に示した『UNSCEAR、日本政府、日本側関係者らとの利益相反構図』はご存知でしたか?
( ① ほぼ知っている ② うすうす気づいていた ③ 初めて知った ④ 利益相反には当たらない(やむを得ない) ⑤ その他 )
※ご参考までに、以下のブログ『UNSCEAR2020/2021報告書に日本側はどう関与したか』 をご覧ください。
前半:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-02-12
後半:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-02-1
10.上記9項目で④と答えた方に質問します。
利益相反には当たらないと考える理由や利益相反に関するご意見を以下の空欄にご自由にお書きください。
11.添付しました本行・大阪大学名誉教授の解説動画や資料(100ヶ所以上の問題点)をご覧になって、疑問や質問がございましたら、以下にご記入ください。頂いたご質問は1週間を目途に文書かメールで回答致します。多くの率直な質問をお寄せください。
①
②
③
【参考リンク・文献】
1.UNSCEAR2020/2021報告書日本語版
https://www.unscear.org/unscear/uploads/documents/unscear-
reports/UNSCEAR_2020_21_Report_Vol.II_JAPANESE.pdf
2.UNSCEAR報告書プレスリリースhttps://www.unscear.org/docs/publications/2020/PR_Japanese_PDF.pdf
3.日本放射線影響学会での本行・大阪大学医学部名誉教授の報告書
http://natureflow.web.fc2.com/HP/index.html
UNSCEAR2020?2021報告書に100ヶ所以上の問題
http://natureflow.web.fc2.com/HP/slide/231123Hongyo.pdf
http://natureflow.web.fc2.com/HP/index.html
4.「UNSCEAR 2020/2021報告書に日本側はどう関与したか」
「福島原発事故による甲状腺被ばくの真相を明らかにする会 チェルブイリ並み被ばくで多発する福島甲状腺がん」 耕文社 pp49-67
又は
前半:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-02-12
後半:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-02-13
小田原城
今年も引き続き日本100名城、続日本100名城を制覇していく・・・