福島原発は手が付けられない!
今後の福島第1原発はどうなるかについて、ある学者の見解。 恐ろしい現実を日本のアカデミズムや官僚はどこまで認識しているのか??
『石棺を造るよりも前に敷地が高濃度汚染水の沼地になってしまう恐れがあります。 沼地で作業はできないでしょう。 また、今後地震、コンクリートひび割れなどで燃料棒が環境にむき出しになると、 敷地内の人は直ちに死ぬ恐れが出てきます。 廃炉40年に技術的見通しはありません。 40年後とは「誰も責任をとる必要がない将来」という意味です。 廃炉先進国のイギリスでも、すでに正常な原子炉で40年間廃炉作業をしていますが、 あと50年以上かかることがわかっていて、その後どうなるかの見通しも立っていません。 (毎日新聞添付)
米スリーマイル(1979年)では炉心貫通は起きませんでしたので、燃料100トンを水に 沈めて遠隔ドリルで5年かけて削り出しました。 福島については、1~3号機とも、炉心貫通が生きていて、燃料を水に沈めることができ ませんでした。 そもそも溶け落ちた燃料がどこにあるか分からないので、遠隔ドリルもロボットも現実的 なものでありません。 それについて、米国原子力規制委員会のレイク・バレットは、「福島について日本人 はあるとき技術的でなく社会的判断が必要となる」と言っています (NHKスペシャル 2014年4月20日)。
福島1~3号機は溶け落ちた核燃料が281トンあり、それだけで広島型原爆 14,000発分の放射能があります(未反応の7,000発分を含みます)。 また、使用済み核燃料プールに1,573体の燃料集合体があります。 それだけで広島型原爆16,000発分の放射能があります。 合計30,000発分の放射能ですが、セシウム137の半減期は30年、 ストロンチウム90は29年なので、30年間放置すれば15,000発分に減るのです (半分取り出したことになる)。
今後30年間でそれだけの放射能を取り出す技術はありません。 次の30年で7,500発分に減ります。 無理に取り出そうとして破局的事故を起こしても割に合いません。 待つしかないでしょう。 そのようにして、新たな核分裂があっても100万年で自然に 消滅します。」』
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