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福島県からの回答(3)

福島県から回答が届いた。
質問内容については以下をご覧ください。

今年4月2~16日及び5月20日~31日まで、県北浄化センターの
脱水汚泥にヨウ素が検出されている原因等について福島県に
質問した。
http://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2015-07-08



   ----福島県からの回答ーーーー


福島県放射線監視室××です。
ご照会ありました「ヨウ素の飛散について」、次のとおり回答いたします。

県北浄化センターの脱水汚泥からヨウ素131が検出された原因についてですが、
ヨウ素131は半減期が約8日であり、2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の
事故の際に放出されたものが現時点で検出される可能性はほとんどないものと考えら
れます。

県が行っているダストモニタリングでは、2011年5月16日に南相馬市で採取したサンプル
から1.92 Bq/立方メートル検出されたのを最後に検出されていません。
また、水道水の検査でも2011年4月25日に飯舘村飯舘簡易水道で14.1 Bq/リットル
検出されたのを最後に検出されておりません。

また、現在、福島第一原子力発電所の格納容器内の温度や圧力、臨界監視のための
格納容器放射性物質濃度(Xe-135)等の各種パラメータについて有意な変動はなく、
冷却状態の異常や臨界等の兆候は確認されておらず、発電所敷地内の空気中に
ヨウ素131は検出されておりませんので、ヨウ素131が多量に排出され続けていると
いうものではありません。

よって、今年県北浄化センターの脱水汚泥からヨウ素131が検出されたのは、福島
第一原子力発電所の事故で放出されたもの以外のものが原因と考えられます。
一般に下水道汚泥からヨウ素が検出される原因は、ヨウ素131を含む放射性医薬品を
服用した人の排泄物に由来する可能性が高いと言われており、県北浄化センターも
同様に推察しているとのことです。


県設置のリアルタイム線量計の異常値との関連性につきましては、
7月10日付けメールでお答えしたとおり、リアルタイム線量計が異常に高い数値を示し
たのは、機器の不具合によるものです。また、県北浄化センターの脱水汚泥からヨウ素
131が検出されたのは、上記のとおり放射性医薬品由来と推察されます。
したがって、これらに関連性はありません。

上述のとおり、今般ご指摘のあった県北浄化センターの下水道汚泥からヨウ素131が
検出された問題は、福島第一原子力発電所からの放射性物質の飛散や原子炉の
再臨界等に由来するものではないと考えております。

しかしながら、県といたしましては、各分野の専門家や関係市町村職員で構成する
廃炉安全監視協議会による立入調査や現地駐在職員による日々の状況確認を行い、
また、職員の専門性を向上させながら、今後の廃炉作業における国及び東京電力の
取組状況を厳しく監視してまいります。


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