ウクライナの原発は安全か?
ロシアのウクライナ軍事進攻によってウクライナにある15基の原発は安全なのだろうか?たんぽぽ舎のメルマガの記事の一部を掲載する。
■ウクライナには原発が4カ所、15基あります。それぞれの稼働状況を、ウクライナの電力会社エネルゴアトムのサイトで紹介しています。
日本時間2月28日午前零時現在、運転中は9基です。
1.ロシア軍の侵攻の最前線に一番近いと思われるザポリージャ原発
https://www.npp.zp.ua/
1号機 停止中
2号機 運転中 97.9万kW
3号機 運転中 77.7万kW
4号機 運転中 98.2万kW
5号機 停止中
6号機 停止中
合 計 273.8万kW
2.リウネ原発
https://www.rnpp.rv.ua/?lang=ua
1号機 停止中
2号機 運転中 38.4万kW
3号機 運転中 95.0万kW
4号機 運転中 95.0万kW
合 計 228.4万kW
3.フメリニツキー原発
https://xaec.org.ua/store/pages/eng/techekparams
1号機 運転中 84.1万kW
2号機 停止中
合 計 84.1万kW
4.南ウクライナ
https://www.sunpp.mk.ua/uk/activities/units
1号機 運転中 74.9万kW
2号機 運転中 74.6万kW
3号機 停止中
合 計 149.5万kW
なお、2月28日午前零時段階で、リウネ原発だけ原発サイトに繋がりません。
◎以下に、エネルゴアトムの現状説明(ウクライナ語)を翻訳しました。
ウクライナの原子力発電所は安定して稼働しています
https://www.energoatom.com.ua/ua/press_centr-19/novini_kompanii-20/p/elektro_ukraini_pracuut_stab_rezimi-48939
2022年2月27日
本日2022年2月27日、ウクライナの4つの原子力発電所(ザポリージャ、リウネ、フメリニツキー、南ウクライナ)はすべて正常に稼働しています。発電所は9基が稼働中で、電力出力は安定しています。
詳細:リウネ原子力発電所1号機とフメリニツキー原子力発電所2号機(定期修理中)、ザポリージャ原子力発電所5号機と6号機(冷温停止中)、南ウクライナ原子力発電所3号機(定期検査)は、中程度の定期修理にさらに解列しています。
今日1:35に、現在予定されている修理により、ザポリージャ原子力発電所1号機も電力系統から解列されました。午前9時の時点で、NNEGCエネルゴアトムの現在の発電容量は7,040MW(704万kW)です。
安全運転条件に違反することはありません。すべての原子力発電所および隣接する地域の放射線、火災、および環境条件は変化しておらず、法的基準の範囲内でした。発電所の原子炉室の主要機器、発電所の部屋や建物、保護区の周辺や隣接する地域、保護区外の原子力発電所の特に 重要な対象物は、監視が強化されています。
■条件によってはロシア本国側のモスクワまで被ばくする
平常時を超える被ばくが発生-原発から100~200kmの範囲
ウクライナ原発被害予測シミュレーション
ウクライナ国内には多数の原発がある。ロシアは圧力をかけるためにライフラインの破壊も行っているとの報道もあり、意図的あるいは偶発的な事態による原発の過酷事故の可能性はある。
このため被害シミュレーションを行った。チェルノブイリも気になるが、長年放置されており、どういう核種がどれだけ放出されるかの設定ができず計算できないのでここでは取り上げない。
南ウクライナ原発を例として、2005年に朴勝俊氏が大飯3号機を例に被害推計を行ったのと同じ「瀬尾コード」で計算する。ウクライナの原発は日本と形式は異なるが、加圧水型で100万kW級である。
気象条件など簡略的な想定であるが、原発から100~200kmの範囲で避難が必要となり国土が失われる可能性がある。また条件によってはロシア本国側のモスクワまで平常時を超える被ばくが発生する。
【図】http://sustran-japan.eco.coocan.jp/datafile/s_ukr.pdf
ところで日本のことを考えてみよう。冷戦時代に日本の保守勢力は「ソ連が攻めてくる」と騒いでいた。そのわりには図のように北海道の日本海沿いに原発を並べる計画があった。このうち泊原発以外は建設されなかったが、本当にソ連が攻めてくると想定していたのだろうか。
原発への攻撃以前に、外国勢力による侵攻の兆候があれば、原発は真っ先に止めなければならず、なんら安定電源ではない。
【図】http://sustran-japan.eco.coocan.jp/datafile/hkd.pdf
■ウクライナには原発が4カ所、15基あります。それぞれの稼働状況を、ウクライナの電力会社エネルゴアトムのサイトで紹介しています。
日本時間2月28日午前零時現在、運転中は9基です。
1.ロシア軍の侵攻の最前線に一番近いと思われるザポリージャ原発
https://www.npp.zp.ua/
1号機 停止中
2号機 運転中 97.9万kW
3号機 運転中 77.7万kW
4号機 運転中 98.2万kW
5号機 停止中
6号機 停止中
合 計 273.8万kW
2.リウネ原発
https://www.rnpp.rv.ua/?lang=ua
1号機 停止中
2号機 運転中 38.4万kW
3号機 運転中 95.0万kW
4号機 運転中 95.0万kW
合 計 228.4万kW
3.フメリニツキー原発
https://xaec.org.ua/store/pages/eng/techekparams
1号機 運転中 84.1万kW
2号機 停止中
合 計 84.1万kW
4.南ウクライナ
https://www.sunpp.mk.ua/uk/activities/units
1号機 運転中 74.9万kW
2号機 運転中 74.6万kW
3号機 停止中
合 計 149.5万kW
なお、2月28日午前零時段階で、リウネ原発だけ原発サイトに繋がりません。
◎以下に、エネルゴアトムの現状説明(ウクライナ語)を翻訳しました。
ウクライナの原子力発電所は安定して稼働しています
https://www.energoatom.com.ua/ua/press_centr-19/novini_kompanii-20/p/elektro_ukraini_pracuut_stab_rezimi-48939
2022年2月27日
本日2022年2月27日、ウクライナの4つの原子力発電所(ザポリージャ、リウネ、フメリニツキー、南ウクライナ)はすべて正常に稼働しています。発電所は9基が稼働中で、電力出力は安定しています。
詳細:リウネ原子力発電所1号機とフメリニツキー原子力発電所2号機(定期修理中)、ザポリージャ原子力発電所5号機と6号機(冷温停止中)、南ウクライナ原子力発電所3号機(定期検査)は、中程度の定期修理にさらに解列しています。
今日1:35に、現在予定されている修理により、ザポリージャ原子力発電所1号機も電力系統から解列されました。午前9時の時点で、NNEGCエネルゴアトムの現在の発電容量は7,040MW(704万kW)です。
安全運転条件に違反することはありません。すべての原子力発電所および隣接する地域の放射線、火災、および環境条件は変化しておらず、法的基準の範囲内でした。発電所の原子炉室の主要機器、発電所の部屋や建物、保護区の周辺や隣接する地域、保護区外の原子力発電所の特に 重要な対象物は、監視が強化されています。
■条件によってはロシア本国側のモスクワまで被ばくする
平常時を超える被ばくが発生-原発から100~200kmの範囲
ウクライナ原発被害予測シミュレーション
ウクライナ国内には多数の原発がある。ロシアは圧力をかけるためにライフラインの破壊も行っているとの報道もあり、意図的あるいは偶発的な事態による原発の過酷事故の可能性はある。
このため被害シミュレーションを行った。チェルノブイリも気になるが、長年放置されており、どういう核種がどれだけ放出されるかの設定ができず計算できないのでここでは取り上げない。
南ウクライナ原発を例として、2005年に朴勝俊氏が大飯3号機を例に被害推計を行ったのと同じ「瀬尾コード」で計算する。ウクライナの原発は日本と形式は異なるが、加圧水型で100万kW級である。
気象条件など簡略的な想定であるが、原発から100~200kmの範囲で避難が必要となり国土が失われる可能性がある。また条件によってはロシア本国側のモスクワまで平常時を超える被ばくが発生する。
【図】http://sustran-japan.eco.coocan.jp/datafile/s_ukr.pdf
ところで日本のことを考えてみよう。冷戦時代に日本の保守勢力は「ソ連が攻めてくる」と騒いでいた。そのわりには図のように北海道の日本海沿いに原発を並べる計画があった。このうち泊原発以外は建設されなかったが、本当にソ連が攻めてくると想定していたのだろうか。
原発への攻撃以前に、外国勢力による侵攻の兆候があれば、原発は真っ先に止めなければならず、なんら安定電源ではない。
【図】http://sustran-japan.eco.coocan.jp/datafile/hkd.pdf
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