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規制庁人事はこれで良いのか?

原発の安全性を審査する規制庁長官に原発を推進する経産省出身の片山啓氏が7月に就任した。東京新聞の社説でこの人事を批判している。トップ3人が経産省出身では誰が歯止めをかけるのか?『教訓を忘れたときに、人は過ちを繰り返す』

以下が東京新聞の社説。
<社説>規制委10年 原点を忘れるなかれ 


『この七月、発足以来初めて、長官、次長、原子力規制技監のトップ3を経産省出身者が占める布陣になった。新体制のスタート早々、経産省が、原則四十年、「例外中の例外」として最長六十年と定めた原発の“寿命”を延長する方針を打ち出すと、規制委は直ちにそれを容認する姿勢を見せた。

信頼のあかしである独立性の看板が傷つきかねない判断だ。規制委も更田豊志委員長が退官し、設立時のメンバーが不在となった。教訓を忘れたときに、人は過ちを繰り返す。』

片山氏は京都大・経済出身で、原子力のプラント技術や放射能の健康被害についてはどれほど理解しているのか不明。原発事故当時の保安院トップも文系で菅首相の質問に何も答えられなかった。こんな人事が良いはずはない。

【片山氏の就任時の記者会見】
『事故前の規制について「重大事故が起きる前提で考えていなかった。特に(地震や津波など)自然ハザードの脅威に向き合えていなかった」と述べた。』
『電力需給逼迫(ひっぱく)で再稼働を求める声もあるなか、片山氏は「安全に妥協は許されない」とした上で、「審査側でできる工夫はやって、早く結論が出せるなら出していけばいい」と述べ、審査の効率化に意欲を示した。』

【経歴】
以下はツイッターから拾った情報。
原子力規制庁 新長官の片山啓は原発推進側の経産省出身。福島原発事故事で事故対応の中核を担い不手際が問題視され柏崎刈羽原発ID不正問題では意図的に公表を見送り 処分を受けた人。この間東電の適格性を審査する規制委の会合が有りID不正が考慮されないまま通過


そもそも片山氏は不適格者。20年9月に発生したID不正(所員が他人のIDを無断で使用し心臓部の中央制御室に入室)を伝えず、公表せず。
規制委員長に伝えられたのが翌年の21年1月。原発推進した人たちが責任も取らず規制委員の主要メンバーに。これでは原子力推進委員会だ。









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