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IAEA報告書は海洋放出を認めていない

IAEAのタスクフォースのメンバーである中国人がIAEAの報告書が事務局長の判断で十分な議論が無いまま(タスクフォースメンバーの意見を無視)報告書を拙速に提出したと非難。

これは日本政府の夏ごろの海洋放出に呼応して、科学的な議論よりも、政治的な判断で、日本政府に忖度して提出した事が明らかとなった。

放射能被ばくの議論をする場合の鉄則が『正当化』と『最適化』だが、この事についてIAEAはまったく議論も評価もしていない。日本政府が決める事としている。


日本政府もこの地球的な『正当化』と『最適化』について議論した結果(議論していない)を公表していない。SDGsのコンセプト※とも逆行する事は明らかだ。
※『2025年までに、海洋ごみや富栄養化など、特に陸上の人間の活動によるものをふくめ、あらゆる海の汚染をふせぎ、大きく減らす。』
 
海の汚染の中に放射能汚染も含まれる事は明らか・・・


タスクフォース・中国人メンバー:
『専門家と十分な協議をすることなく包括報告書の発表を急いだことに遺憾の意を表明』

『IAEA報告書は海洋放出の正当性を認めたものでも、海洋放出を認可または承認したものでもない。日本側による汚染水の管理・コントロール措置が概ねIAEAの安全基準と合致してだけで、今後30年間以上安全基準と合致することを意味するものではない。』

詳細は以下ご覧ください。


また7月5日の中国外交部のコメントが以下。
『日本側は経済的コストを考えて、国際社会の懸念や反対を無視し、原発汚染水の海洋放出を頑なに決定し、太平洋を「下水道」と見なしている。報告書の内容がどうであろうとも、日本側が今後30年間にわたり100万トン以上の福島原発汚染水を太平洋に放出し続けることは変わらない。日本の浄化装置は長期間効果を維持できるのか?基準値を超過した放出の状況を、国際社会は直ちに把握できるのか?

放射性核種は長期にわたり累積・濃縮されるが、これは海洋の生態環境、食品の安全、人々の健康にどのような影響を与えるのか?これらの問題のいずれについても、IAEA報告書は答えていない。
中国側は改めて日本側に対して、原発汚染水の海洋放出計画を停止し、しっかりと科学的で安全かつ透明性ある方法で処分を行うよう促す。それでも独断専行した場合、必ずや日本側は全ての重大な結果を負うことになるだろう。中国側は日本側に対して、IAEAと協力して、日本の近隣諸国などを含むステークホルダーが参加する長期的な国際監視測定制度を早期に構築するよう促す。







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