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甲状腺がん多発の8つの疑問

 甲状腺がん多発に関する疑問をまとめ、
福島医大と福島県に質問を提出してみた。
(回答あるかどうかは不明??)

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福島医大
 大津留教授殿
福島県健康調査課
  小林課長殿



日頃のご対応に感謝申し上げます。
検討委員会の甲状腺がん多発は『放射能の影響とは考えにくい』との見解に対し、
以下の疑問について3月8日までにご回答戴きたくお願いいたします。
お忙しいとは存じますがよろしくお願いいたします。



1.以下の青森県の正式な発表データよると、甲状腺がんは平成12年1月~平成24年12月
までの13年間で、小児がん罹患412名中1人もいません。
http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/ganseikatsu/files/3_shiryou2.pdf

小児がん全体人数は1年平均で31人。
青森県では1人もいない甲状腺がんが、福島県は5年間で167人です。
青森県と福島県の違いをどう説明すればいいのでしょうか?
青森県はしっかりと放射能の影響について継続的に調査しています。
本件に対しても、福島医大(福島県も)は国民に納得ある説明をすべきです。


2.福島県の甲状腺がんの内手術した9割以上でリンパ節転移、甲状腺外浸潤、
さらに肺への転移があった命にかかわる非常に深刻な状況と鈴木教授が言っています。
これでも過剰診断・過剰手術と言えのでしょうか?
http://natureflow1.blog.fc2.com/blog-entry-409.html 
本件に対する説明をお願いいたします。


3.福島とチェルノブイリとの染色体の異常が異なるとしていますが
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2014/11/post_11022.html

福島の場合は何がどのように違っていて、それが放射能の影響ではないという
証拠は示されていません。何がどのように違っているのでしょうか?
詳細データを開示して頂けませんか?

尚、山下氏が 2013年3月11日 米国メリーランド州ベセスダで講演したスライド22
には『そしてGWASにより、9番染色体のFOXE1遺伝子という癌感受性遺伝子が、
甲状腺癌に関連している傾向が明らかになりました。
これはFOXE1遺伝で、甲状腺特異的転写因子2です。また、他の遺伝子の関連も
確認されました。
興味深いことに、遺伝子背景におけるこのようなSNP(一塩基多型)の異常は、
チェルノブイリの甲状腺癌での発現率が高いのです。』とあります。
http://fukushimavoice.blogspot.jp/2013/04/311.html

又、この事は従来から鈴木教授は言っていたのですが、何故今正式に発表したの
でしょうか?


4. スクリーニング効果で見つかり『がんが大きくならず、転移もしないものなら一生
つきあっていけたはず。『除去手術=命に影響・転移の可能性』という事ではないの
ですか?どちらのがんだったのかが医大からはまったく説明ありません。

以下は小生のブログから
福島医大鈴木教授はずし=甲状腺がん手術の真相隠し?
福島県の健康調査検討委員会のメンバーから甲状腺がんの担当責任者であり、手術を
担当してきた鈴木教授がはずされ、一切この検討委員会への出席は無くなった。鈴木
教授は『手術は間違いではなかった』と言っている。鈴木教授は命を脅かすがんだったと
言っている。
放射能の影響とは考えにくい、過剰診断だと主張する医大の説明と鈴木教授の説明に
矛盾がある。 放射能の影響だという津田教授論文への福島医大からの反論の著者には
鈴木教授が外されているが、医大で何らの思惑があると勘繰りたくなる。

『鈴木教授はずし=がん手術の真相隠し』という事ではないのか?あるいは命に別状も
なく、転移の可能性も無い不要な手術だったのか?それとも命に係わるがんだったのか?
未だに納得ある説明は無い。甲状腺がんが放射能の影響では無く、過剰診断だというなら
『がんが大きくならず、転移もしないものなら一生つきあっていけたはず。
『除去手術=命に影響・転移の可能性』という事ではないのか?
どちらのがんだったのか医大から納得ある説明が無い。
鈴木教授が県民の前に出なくなった事は手術の真相隠ぺいという事だろう・・・か?
以上について医大からの説明をお願いいたします。


5.先行検査及び本格検査での各段階の受診率は次の通りです。
全て、福島県の公表資料に記載されている数値であり、福島県自体が計算した
結果の値です。

     一次検査-二次検査- 細胞診-  手術
先行検査- 81.7%- 91.9%-  39.6%- 87.6%
本格検査- 62.1%- 64.4%-  19.7%- 31.5%

(*どの数値も、本来その検査を受けるべき人数を100%として、実際にその検査を受
けた人数の割合を示しています。本格検査の細胞診19.7%の意味は、本来細胞診を受
けるべき方が100名であったとしたら、20名しか実際には受診していなかったということ
です。)
では、本来、福島県の検査を受けるべき方たち全員が受けたと、上の受診率から逆算
して「悪性ないし悪性疑い」の方たちの人数を推定してみます。
先行検査は380.5人となります。本格検査は647.2人となります。合計で1027名です。
検査を受けるべき方たち全員が検査を受けたとしたら 「悪性ないし悪性疑い」の方は
合計で1027名となります。本件に対する説明をお願いします。


6.初期内部被ばくを調査した弘前大学の床次氏の論文にも疑念・疑惑が感じられます。
何故修正したのでしょうか?日時が間違える事などあり得ない事です。
又この調査データのサンプル数があまりにも少なく、このデータを持って
福島はチェルノブイリと比較し、被ばく線量は少ないと言えないはずです。
取得した地域、対象地域が限定である事、取得した人の当時の行動、データ取得の
日時、検査機器の精度、サンプル数の違いをどのように考慮しているのか?
http://togetter.com/li/338805

現在、東大を中心に初期内部被ばくについて調査・研究がされています。
この時点でチェルノブイリと比較し福島の初期被ばく線量が小さいと断言する事は
できないはずです。
癌患者一人ひとりの内部被ばく線量値を(レンジで)開示ください。


7.福島県民甲状腺検査で小児甲状腺がんが多発が、原発事故による被曝の影響で
あることが明らかになりつつあります。福島県=IAEA=政府は因果関係を否定し続ける
でしょうが。
その陰で大人の甲状腺がんが激増しています。10万人当たりの甲状腺がん手術率は、
2010年度から2013年度まで
福島県 449人 ⇒ 1291人  2.9倍に増加
全国   660人 ⇒ 1021人  1.5倍...
福島県は2010年全国の甲状腺がん手術率に比べて有意に少なかったが、
2013年度では逆転して有意に多くなっているのです。
甲状腺がん手術数は2010⇒2013年に 
人口は減少(全国▲976,000人、 福島県▲81,000人)にもかかわらず   
甲状腺がん手術数は大幅増(全国▲4517人、福島県▲162人)
甲状腺がん増加は東北地方だけではなく、甲状腺がんの手術数増加率
(2013年/2010年)は
福島県2.8倍と並んで、茨城県3.8倍、群馬県2.8倍と急上昇
東京都・大阪府は1.6倍など全国軒並み増加していなす。
詳細は以下ご覧ください
http://natureflow1.blog.fc2.com/blog-entry-449.html

本件に関するご見解をお願いいたします。


8.以下に関する見解をお聞かせてください。
 詳細は以下ご覧ください。
http://natureflow1.blog.fc2.com/blog-entry-446.html

県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)」結果概要 2015.8.31 が発表されている。
この結果解析から、
高線量地域ほど、また
原発事故による被曝2011.3.15から細胞診までの経過時間が長いほど
甲状腺がんの有病率が高いことが判明した。

有病率被曝線量関係

有病率被曝線量関係

 放射線量と甲状腺がん有病率(経過時間の因子を補正した10万人当たりのがん・
癌疑い人数)に正の相関関係(p=000002) が統計的に見だされた。

1. これまで公表されていなかった福島県内の59全市町村での
一次検査(甲状腺エコー検査)実施時期を確認しました。
2. その結果、この検査時期(被ばく後の時間経過)が量反応関係の交絡因子
(バイアス)となっていることが明らかになりまた。
3. 交絡因子を補正し、一次検査及び細胞診までの時間経過を考慮に入れて分析
しました。
4. その結果以下のことが、統計学的に明らかとなりました。

A.「高線量地域ほど、また一次検査までの経過時間が長いほど要精査(B、C判定)
 率が高い」
B.「高線量地域ほど、また細胞診までの経過時間が長いほど有病率が高い」
C.「高線量地域ほど要精査者中の有病者割合が高い」
D.スクリーニング効果」や「過剰診断」によって「多発」を説明することは科学的に
 不可能である


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taro-u

むなしい

by taro-u (2016-04-05 21:43) 

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