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トリチウムは遺伝(染色体等)に大きな影響

【トリチウムは遺伝(染色体等)に大きな影響】
以下はある方のフェースブックからの転記。
【1972年 中日新聞】
極低レベルの放射線でも遺伝に大きな影響
原発の排水や排気に大量に含まれるトリチウムは、放出許容限度をはるかに下回る放射能レベルでも染色体異常を起こすというショッキングな事実が帝京大学医学部の田中信徳教授(東大名誉教授、植物遺伝学)と東京都立アイソトープ総合研究所放射線障害研究室の黒岩常祥理博の共同研究で明らかになった。岡山大学で開かれる日本遺伝学会で報告されるが、極低レベルの放射線でも遺伝に大きな影響を与える恐れのあることが証明された(中日新聞 1972年10月2日)。
【1973年 朝日新聞】
(ICRP)の最大許容濃度以下でも異常
東大理学部動物学教室の秋田康一教授は、ウニの胚(はい)への影響を調べている。放射能に敏感といわれるアカウニでは、受精卵の胚を、1cc当たり1マイクロキュリーの濃度のトリチウム海水に、40時間入れておいたところ、50%の胚に異常が出た。これが10ミリキュリーになると正常なものは一つもなくなったという。
とより安全側にとるよう警告している
(朝日新聞 1973年3月1日)。
【1974年 朝日新聞】
低濃度でも人間のリンパ球に染色体異常
放射線医学総合研究所 中井斌(さやか)遺伝研究部長らによって、トリチウムはごく低濃度でも人間のリンパ球に染色体異常を起こさせることが突き止められた。
1974年10月の日本放射線影響学会で堀雅明部長が発表した (朝日新聞 1974年10月9日)。



RBEに関する詳細はUNSCEARの報告書の第7章で検討されているが、第10章「一般的結論」では、トリチウムのβ線のRBE研究については、再調査をしたところ、ガンマ線及び常用電圧X線と比較して約1から数倍高い値までの範囲を示し、生物学的エンドポイント,試験システム,線量および線量率,ならびに基準放射線の選択などの多くの要因に依存することが示されている、とまとめている。
  【中略】
「哺乳動物の様々なエンドポイントによる約50の生体内および生体外実験から得られたRBE値は、ガンマ線に関して1.0-5.0(2-2.5が中心)および常用電圧X線に関して、0.4-8.0(1.5-2が中心)の範囲であった。」と具体的な数値を述べ、「研究はまた、RBE値が低線量で増加する一般的な傾向を示した」と傾向も述べている。これらの数値は、それまで報告されていたイギリスや、カナダの報告書の数値と比較して、大きく違ったものではない。

しかし、UNSCEARは、「当委員会は、関連デタが不足しているため、ほ乳類への発がん影響について特定の結論を引き出す能力は限られていると強調する」としているため今後の研究によっては数値が見直されることも考えられる。

第9章の「研究の必要性」では「特にOBTのようなトリチウムから放出されるベータ線のRBEに関する知見をさらに収集するには,最新の手法を用いて,発がん性の側面だけでなく,非がん影響についても重点を置くべきである。特に,胎児期および乳幼児期の被ばくの様々な段階について研究が必要である。」と必要性を述べている。


【日本放射線影響学会がまとめた資料】

https://jrrs.org/assets/file/tritium_20191212.pdf








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