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東電が考える『廃炉』の定義に唖然!

東電に対し海洋放出の問題点に関する質問の一部に『廃炉の定義』について問い合わせていたところ、以下の回答が届き唖然。
30~40年の廃炉というのはこの程度という事だったのか?都合が悪くなると定義を変えるのが、東電はじめ原子力ムラの常套手段。
 
『燃料デプリの取り出し』という言葉は幅広い。実験的に1gも取り出せればよいのか?880トンあるデプリをすべて取り出し完了するのか?
 
仮に1日1トン取り出す場合でも休みなく実施しても約2年半かかる。1日1kgなら約2400年かかる。気の遠くなる話。1日1gなら、更に1000倍、240万年・・・人類が滅亡しているだろう。
 
今急いで海洋放出する必要性・合理性は見当たらない。海洋放出すれば未来の人類や生物に対し、取り返しがつかない状況になる。
 
もしも10年かかって1トン取り出したとしても、必要な敷地は微々たるもの・・・
廃炉には海洋放出が必須だというのは、詭弁であり国民を欺いている。世界中の人類を欺き、地球や海を汚す事は犯罪であろう。
 
東電からの廃炉の定義に関する公式回答が以下。30~40年でゴールが見えない!


【東電回答】

『福一の「廃炉」は(放射性物質のリスクから人と環境を守る為の)継続的なリスク低減を進める事であり、具体的には、汚染水対策、処理水対策、プール燃料取り出し、燃料デブリ取り出し、廃棄物対策の実施。』


更に以下のような精神論だけの回答が続く。
【東電回答】
『福島第一原子力発電所の廃炉作業は世界でも前例のない取り組みであり、今後の進むべき大きな目標である。中長期ロードマップや原子力規制委員会のリスクマップをベースに、徐々に得られる新たな情報や知見をふまえ、「廃炉中長期実行プラン」を柔軟に見直し、3040 年後の廃止措置終了に向け、作業員および周辺環境の安全を最優先に、計画的に対応を進めてまいります。』

 更に以下の質問に
【質問】
『廃炉まで30~40年としています。既に事故から13年以上も経過しています。現時点で廃炉(定義による)の工程の何%が進捗していると考えていますか?』

 具体的な数値には触れず、今までの経過を説明するだけの回答。

【東電回答】
『既に中長期ロードマップ等でお示ししている通り、廃炉作業は 30 年から 40 年を時間軸として進めております。また、事故発生から12年が経過し、これまでの緊急的に取り組まざるを得ない状態から、先々を見越し計画的に進めていく状態へと移り変わってまいりました。

この間、汚染水対策や使用済燃料プール内の燃料取り出しなど、相対的にリスクが高く優先順位が高いものについては、着実に進展してきたものと考えております。福島第一の廃炉作業では今後も前例のない取り組みが続きますが、これまでの取り組みで得られた知見や経験、そして国内外の叡智を活用しながら、廃炉を着実に進めてまいります。』

10年後にデプリの取り出しに見通しがつかなければ、更に廃炉の定義が後退するのは間違いない。まさにもんじゅと同じ道を歩む事になる・・・


その間の大きな地震が襲来し、1号機が倒壊すれば、廃炉どころか、東日本に住めなくなる。こんなリスクを無視し、やる必要もない海洋放出を進める。日本壊滅どころか地球規模での人類のへの挑戦。日本政府の人類への責任は重大。






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