原子炉倒壊の危機!?
東京電力は14日、福島第1原発1号機の原子炉圧力容器を支える土台(ペデスタル)内部を撮影したパノラマ画像を公開した。円筒状の土台内部の壁が、ほぼ全周で損傷し、鉄筋がむき出しになっていることが判明。東電は、ほぼ全周でコンクリートが消失していた可能性が裏付けられたとの見解を明らかにした。
14日(金)の規制委員会・第107回特定原子力施設監視・評価検討会で、福島第1原発1号機のペデスタル内部調査結果と、耐震性評価について東電が報告。
この問題は極めて重要(危機的!?)なので、記憶と記録の為に転載・・
東電資料:
https://www.nra.go.jp/data/000426855.pdf
東電の説明・規制委審議の動画:
https://www.youtube.com/watch?v=228aEzCwRps#t-3h12m27s
(3h12m15sから)
【NHK】
★福島第一原発1号機 原子炉の円筒形土台 ほぼ全周で損傷
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230414/k10014039011000.html
東京電力は、メルトダウンを起こした福島第一原子力発電所1号機の内部調査で、原子炉を支える円筒形の土台がほぼ全周にわたって壊れている状況が確認されたと原子力規制委員会に報告しました。
東京電力は土台が原子炉を支えられなくなった場合でも外部への影響は限定的と考えられるとしていますが、規制委員会は、早期に対応方針を示すよう求めました。
東京電力が先月下旬に行った福島第一原発1号機の内部調査の映像では、原子炉を支えるペデスタルと呼ばれる鉄筋コンクリート製の円筒形の土台が、底から1メートルほどの高さまで壊れて鉄筋がむき出しになっている状況が、半周以上の範囲で確認されています。
14日開かれた原子力規制委員会の検討会で、東京電力は、映像を詳しく分析した結果、残り半分ほどの範囲でも同様に壊れている状況が確認されたと報告しました。
そのうえで、ペデスタルが原子炉を支えられなくなった場合でも、周りの構造物に抑えられて大きく倒れることはなく、外部への影響は限定的と考えられると説明しました。
これに対し、原子力規制庁の担当者は「影響が小さいとする根拠が明確ではない」などと指摘し、規制委員会は原子炉を支えられなくなった場合に備えて、放射性物質の外部への拡散を防ぐための対応方針を早急に示すよう求めました。
1号機の耐震性について地元の福島県などからは懸念する声があがっていて、東京電力は改めて解析するとしています。
【福島民友新聞社】
★コンクリート 全周破損
440トンを支えるのは 放射化の鉄筋
圧力容器の土台内部、全周損傷し鉄筋むき出し 福島第1原発1号機
2023-4/15(土) 10:47配信 福島民友新聞
東京電力は14日、福島第1原発1号機の原子炉圧力容器を支える土台(ペデスタル)内部を撮影したパノラマ画像を公開した。円筒状の土台内部の壁が、ほぼ全周で損傷し、鉄筋がむき出しになっていることが判明。東電は、ほぼ全周でコンクリートが消失していた可能性が裏付けられたとの見解を明らかにした。
東電は内部の壁から厚さ0.6メートル、高さ1メートルのコンクリートがなくなったと推定し、土台の耐震性を再評価する方針だ。再評価は数カ月かかる見通しで、東電は「これまでも強い地震を経験しているが、土台の機能は維持されている」としている。
東電は14日、原子力規制委員会の会合でパノラマ画像などを示した。規制委側は「耐震性が十分でなかったとしても、外部に影響を及ぼさないことに重点を置きたい」と指摘した。東電によると、土台は内径5メートルで、壁の厚さは1.2メートル。耐震性の再評価は壁の約6分の1が完全になくなり、残りは厚さが半分になったとの条件で行われる。
画像は、3月に実施した1号機原子炉格納容器の内部調査で水中ロボットが撮影。東電はロボットの映像をパノラマ画像に処理するなどして、ロボットが到達できなかった場所の土台の状態を確認した。調査したほかの部分と似た状態で、コンクリートの一部がなくなり、鉄筋や鉄板が見えていた。底部や壁面には堆積物などがあった。
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