SSブログ

IAEA包括的報告書に関する東電へ質問

約1.5か月前に東電に質問提出も前半部分回答は有ったが、後半部分の回答は未だない。その間海洋放出に関するIAEAの包括的報告書が出されたが、政府は都合の良い部分のみを国民やメディアにアナウンスしている。そこで東電に対し以下の追加質問を提出した。

尚、前半部分の東電からの回答は以下
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-07-03


福島第一廃炉促進カンパニー
 廃炉コミュニケーションセンター・企画グループ

前半部分のご回答ありがとうございました。頂いたご回答には不十分なところや疑問点も散見されます。後半部分の回答は未だに頂いておりませんが、進捗は如何でしょうか?ご回答はいつ頃になりますか?

先日の会津若松での意見交換会をネットで見ました。東電や経産省のK氏の回答には東電や経産省としての努力の結果がまったく無く、海洋放出ありきの方針を一方的に説明しているだけのものでした。東電や経産省はいつも上から目線です。これでは国民・県民・市民の理解は永遠に得られないでしょう・・・

最後の方での以下の発言についてはどのように答えるのでしょうか?
1.受益者負担(安全というなら東京湾に放出せよ)
2.なぜ福島県民だけいじめるのか
3.太平洋諸国等他国は正当化されていない
4.経産省(国)は反省も無く、謝罪もなく、GX法で原発推進に舵を切った。福島県民を愚弄しているのか!

会津魂(ならぬものはならぬ!)に圧倒されているようでした。これが福島県民の強い思いです。
以下要請と質問します。

【要請事項】

1.      ALPS処理水に関する市民との意見交換会の開催(経産省・東電主催)
(中通り2箇所、浜通り1か所、宮城県、茨木県、岩手県、東京での開催、会津若松で開催済)

【質問事項】

1.IAEAの包括報告書に以下の記載があります。東電として正当化と最適化についてはどのような評価・判断をされましたか?

IAEA事務局長序言の最後の部分

「福島第一原発に貯蔵されている処理水の放出は、日本政府による国家的決定であり、この報告書はその方針を推奨するものでも支持するものでもない事を強調する。」

Finally, I would like to emphasize that the release of the treated water stored at Fukushima Daiichi Power Station is a national decision by the Government of Japan and that this report is neither a recommendation nor an endorsement of that policy.

②本文「2.4.正当化」の結論部分

ALPS処理水の排出を正当化する責任は、日本政府にある。」

The responsibility for justifying the decision to discharge the ALPS treated water falls to the
Government of Japan. (P.19)

今回のIAEAの安全審査の 範囲には、日本政府がたどった正当化プロセスの詳細に関する評価は含まれていない。

尚、2.4正当化には以下の記載があります。

今回のIAEAの安全審査の 範囲には、日本政府がたどった正当化プロセスの詳細に関する評価は含まれていない。

       【中略】

処理水をどのように扱うか、またその決定がどのように正当化されるかを決定する最終決定権は日本政府にある。とはいえ、FDNPSに貯留されるALPS処理水の管理方法の最終的な選択の 正当性は、多くの利害関係者にとって極めて重要であり、日本政府から明確な説明がなされる べきものである。

この説明は、20214月に日本政府が発表した基本方針、および利害関係者 に提供されたさらなる説明と明確化を通じて提供されている。

2.以下のタスクフォース・中国人メンバーや中国からの非難に対し、東電はどのような認識と,、今後の海洋放出に関しどのような対応をとる予定か?

【専門家と十分な協議をすることなく包括報告書の発表を急いだことに遺憾の意を表明】

『IAEA報告書は海洋放出の正当性を認めたものでも、海洋放出を認可または承認したものでもない。日本側による汚染水の管理・コントロール措置が概ねIAEAの安全基準と合致してだけで、今後30年間以上安全基準と合致することを意味するものではない。』

詳細は以下ご覧ください。

http://j.people.com.cn/n3/2023/0707/c94474-20041159.html

以下は7月5日の中国外交部のコメントです。
 

 http://j.people.com.cn/n3/2023/0705/c94474-20039958.html

3.         IAEAが原発汚染水の分析を「裏付け活動」(corroboration activities)と称している。科学で「裏付け」はさらなる証拠で従来の主張を補強することに焦点を合わせるもので、主張が事実かどうかを確認することに焦点を合わせる「検証」(verification)とは異なる。
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/46875.html

としています。
IAEAは検証はしていないとしています。東電はこの事に対して、IAEAの包括報告書の位置づけをどの捉えているのでしょうか?









nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

nice! 2

コメント 0