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福島円卓会議

第2回目の『福島円卓会議』に遠隔参加した。汚染水海洋放出に関し、関係者・市民が言いたい事を自由に発言する機会を持ちたいと福島大の教授や准教授が主催。今回は第2回目。

ただ最終ゴールが定まっていない。小生から最終ゴールについて提案したところ、主催者が取り上げてくれた。

小生からチャットで以下コメント・提案をした。

日本政府の問題点・欺瞞
IAEAは『ALPS処理水の管理方法に関する最終的な選択を正当化する意思決定プロセスが日本政府によって踏まれたことに留意する。』としている。

日本政府は太平洋諸国(PICs)の質問に対し『ALPS 処理水の排出は「個々の側面」に相当し、福島第一原子力発電所(FDNPS)の廃炉は「全体的な慣行」に相当すると理解している。』と回答。

IAEAは『IAEAの審査を通じて、日本政府によって特定されたアプローチに基づく東京電力の申請は、規制機関である規制委によって審査・承認されたことが認められた。」と言っている

【 日本政府の問題点・欺瞞】

IAEAは単に留意すると記載。日本政府の正当化を認めたわけではない。IAEAと日本政府の言っている事は矛盾だらけのまやかしであり、まさに欺瞞と言っていい。規制委によって正当化?が審査・承認されたとの記載があるが、規制委員会は正当化をどのように評価し審査したのか?その審査の過程も含めた議事録を開示すべき。規制委員会は正当化の審査はしていないとしている。

OBTに関するICRPのリスクモデルでは電離エネルギーは体全体に、または臓器や組織に、細胞全体に均一に負荷すると仮定。実際の内部被ばくではエネルギーは局所的に負荷し細胞を臓器を破壊。ICRPのリスクモデルでは全く想定していないOBTによる元素変換(核壊変)による細胞破壊が起きる。

★規制庁に以下の質問しています。同様な質問を経産省と東電にも質問中です。https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-07-24

★東電からの回答(前半)です。
 後半部分の回答がいつになるのかの回答はありません。                                                                                                                                                       
 https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-07-03

★トリチウムは遺伝(染色体)に大きな影響を与える。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-07-27

IAEAは福島県内数か所および東京で市民との意見交換会を8月中に開催すべきとIAEA及び経産省や外務省要請ください。

★福島第一の場合は溶け落ちた核燃料に触れた水。問題をトリチウムだけにファーカスしている。海洋放出基準は放射性核種に限定し、核分裂した安定テルル、溶解した金属特にステンレス鋼材やジルコニウム,スズ等、さまざまな有機物、コンクリート、腐食酸、硫酸還元菌、放射性炭素等は含まれていない。

 ICRPのリスクモデルはエネルギー量(物理量)だけを問題にしている。人体の細胞にどのような影響をあたえるかという細胞科学的観点、あるいは体内に入った時にどのような化学的反応をみせるかといった化学的な観点は一切無視。徹底的に放射線物理学の観点からしかみていない。科学的にはいびつな体系。

  ★日本リスク学会シンポジウムで小生からの質問に対しICRPの甲斐倫明委員がICRPの線量係数の矮小化を認め、すでに新しいパブリケーション(Pub.150)で修正されているとのコメントを得た。しかしながら 日本政府は未だに従来の線量係数を使用し、内部被ばく線量を矮小化している。

 ★不都合な真実は隠蔽・無視しているのは経産省はじめ原子力ムラの常套手段!UNSCEARは被ばく線量を二桁少なく改竄。IAEAは海洋放出の正当化は無視し検証はしていない。

 ★汚染水増加をゼロにできれば、汚染水の海洋放出は必要ない。東電・経産省の凍土壁の失敗を県民・国民に押し付けしている状況。

 ★海洋放出手段は最も高価
34億程度と最も安い海洋放出の手段を選んだ日本は、風評被害対策費等に4,150億円(数年間?国内だけではすまず輸出分の補填も含めればこれですまない。)中国からの輸入制限(昨年の海産物の中国への輸出額は870億円/年間)と、香港への輸出額は550億円/年間。総額で最も価格の高い手段を選んだ事になる。

https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/pdf/sesaku_2301.pdf


★福島円卓会議のゴールは以下のようなものを期待しています。

1.県民各層からの意見交換の場の設定

2.この意見交換の場をメデイアに取材・報道してもらい、海洋放出反対の世論を作る

3IAEAの包括報告書の真実を発信し、メデイアに伝え報道してもらう

4.海洋放出以外の手法を科学的に検証し、メデイアに伝え報道してもらう

5.経産省、東電、規制庁への質問提出

6.岸田総理、東電社長、福島県知事に対しの要請文や声明文を作成し届ける(記者会見も・・)

7.IAEAは福島県内数か所および東京で市民との意見交換会を8月中に開催すべきとIAEA及び経産省や外務省要請


★「科学的」に安全だと言って、原発事故を防げなかった政府や東電がいう「科学的」という言葉に二度と騙されてはならない。「科学」は将来にわたって安全を保障するものではないからである。彼らの言う「科学的」には必ず政治的な思惑でのバイアスがかかっている。

IAEAのタスクフォースメンバー『IAEA報告書は海洋放出の正当性を認めたものでも、海洋放出を認可または承認したものでもない。日本側による汚染水の管理・コントロール措置が概ねIAEAの安全基準と合致してだけで、今後30年間以上安全基準と合致することを意味するものではない。』

★経産省は原発事故の責任は未だに取っていない!原発は安全で最も安いと国民を騙し続けてきた経産省が言っている事を信用できるはずがない。汚染水問題は経産省や東電、原発推進のIAEAを信用できない事が最大のネック。反省も謝罪も無く、GXで原発推進に舵を切った経産省を信用しろといっても無理!

★日本は信頼できない国に!実害を風評被害とし、加害者を消費者に転嫁。さらに実害だと真実を言う人達を風評加害という国。原発事故当時に鼻血を出した人たちを放射能の影響では無いとして無かった事にし、UNSCEARに1,7億円の拠出金を渡し、甲状腺被ばく線量を約100分の1に矮小化工作し、甲状腺がんは放射能の影響は考えにくいと北朝鮮並みの捏造国家!







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