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個人線量測定の問題公開

福島県で実施されている個人線量測定は自然放射線(BG値)を過剰に引き過ぎており、追加被ばく線量値が過小化されている。特に二本松市は酷い。パワーポントを日本語と英語で作成したので、今後公開する事にした。今回の公開の目的は隠されている不都合な真実をできるだけ真実に近づける為の議論のきっかけを作る事。

東京新聞記者の榊原崇仁氏著書『福島が沈黙した日』を読んでいると、UNSCEAR2020レポートや福島医大の大平論文のデタラメが明らかになってきた。事故当時日本政府は甲状腺被ばく等価線量を事故現場から50kmも離れた3個所と限られた場所で、しかもたった1080人しか測っていない。

また、基準を10万cpmに引き上げてしまった事。(1.3万cpmが100mSvに相当)放医研の赤石氏等の判断で、1080人で甲状腺被ばくの測定を止めてしまった事。また同じ放医研の専門家でもない藤林氏の間違った計算によって10万cpmが0,17mSvとの矮小化が原子力安全委員会や政府の現地本部 そして福島県等の関係者が追認してしまった事によって、被ばく線量値が小さいといった 判断となり、その後のスクーリングが止められてしまった。
放医研は3月17日~19日にかけ、避難者の被曝の問題を矮小化する工作に手を染めてしまったのです。

現在の甲状腺がんの問題もすべて、このスクリーニングが十分にされなかった事。その指示が放医研であった事。放医研の責任は重大だが、この事を深く追及する事はされていない。

又、4月に入ってスクリーニングを始めた弘前大学の床次氏らの測定を福島県が止めるよう指示していた事も明らかになった。(この事あるシンポジウムでも床次氏本人の口かも言及されており、その後メールで詳細質問しても回答はなく、口を塞いでしまった。)

今回の個人線量測定問題についても小さな事ではあるが、隠された真実を明らかにしておく事は必要であろう。後世に残す為にも・・・

この個人線量測定の問題を追及する科学者もジャーナリストも記者は皆無。小さくとも不都合な真実が隠され続けてはなりません。IAEA、UNSCEAR、ICRPが言及しはじめれば、日本政府(放射線審議会や規制委員会、環境省等)や学会や他の機関、福島県や各自治体も動かざるをえない。公開する事によって議論が開始されて欲しいと願っている。これはスタート台。

この問題提起によって専門家であるICRP、UNSCEAR、IAEA等で検討・議論してもらう事が目的。従い、これに修正を加えるのはICRPであり、UNSCEARでありIAEAだ。

最終的には個人線量測定方法や考え方に関する国際標準ガイドライン作成をして欲しい。この事によって腰の重い日本政府(環境省や規制庁等)を動かす事になる。更に、UNSCEAR2020レポートも若干の見直しも必要になってくるかもしれない。

不都合な真実が隠されたままにならない為に、被ばくが過小評価されない為に甲状腺がんが過剰診断だと片づけられない為にも・・・

週間金曜日(1322号)に白石草さんの『臨床現場からかけ離れた「過剰診断」「検査縮小」論が掲載されている。そして朝日新聞記者から週刊金曜日記者になった本田雅和さんの 患者への取材記事も掲載された。・・・

そして是非UNSCEARに対して公開質問の提出を検討していく。ここを崩さない限り、評価部会を崩すのは困難。その為には榊原崇仁さん(『福島が沈黙した日』の著者)や白石草さん達との連携も欠かせない。どなたかが科学雑誌や、論文等で早野論文問題のようにこの個人線量の欺瞞を追及して欲しい。

尚、個人名はすでに著書や雑誌で公開されているので、そのまま掲載した。

「個人線量測定方法を見直し、過去の線量値を修正せよ」は以下ご覧ください。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2019-07-29

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