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トリチウムの恐怖

原発から出るトリチウムを含む汚染水は海洋放出されている。
福島第一原発に溜まったトリチウムを含んだ汚染水も
規制庁や経産省が海洋放出する方向で検討している。

昨日と一昨日、富岡と郡山そして東京で開催された
公聴会で45名中44名が海洋放出に反対の意見を述べた。
しかしながら、経産省の傘下の小委員会のメンバーが
トリチウムの健康被害については無知・無能である事が暴露された。
風評被害のリスコミの議論の前に健康被害に対する
新たな小委員会を立ち上げるべきだ。

以下はたんぽぽ舎のメルマガの一部を転載


【放射性水素」=「トリチウム」の「正体」】
  「トリチウム」が出すベータ線は細胞の中にある遺伝子の中に
  入り込み遺伝子を傷つける
 

1.「トリチウム」の3つの「危険性」「内部(放射能)ひばく」

イ.「トリチウム」が出すベータ線は、体内では10ミリしか飛ばないが、飛ぶ速さは、非常に速い。
   細胞の大きさは0.01ミリなので1000個の細胞を突き抜けていく。細胞は傷つく。
ロ.「トリチウム」は、細胞の中にある遺伝子の中に入り込み、放射線により
  遺伝子そのものを傷つける。遺伝子は修復されるが、修復に失敗する場合があり、
  修復に失敗した遺伝子は異常な遺伝子となり、やがて「がん」になる。
ハ.放射線は、体内の「水(分子)」にぶつかり、「水(分子)」をバラバラにして、
  「活性酸素」を作り出す。「活性酸素」は、毒(サビ)で、細胞膜を破壊していく。

2.「トリチウム」は、「ガス」や「水(雨)」として「沿岸」「内陸部」へ

イ.泊原発は、過去25年間で570兆ベクレルの「トリチウム」を海へ捨て、
  排気筒(煙突)からは、「トリチウムガス」として空へ放出。(空に放出された量は
  北海道電力は測定していない)
ロ.海へ捨てた「トリチウム」は、約40%は蒸発し、「トリチウムガス」となり、
   その半分の約20%は海岸へ。海からと煙突からの「トリチウムガス」は、
   風で沿岸、内陸部に運ばれ、空気中で「トリチウム水」となり、雨に混じって降ってくる。
ハ.「がん多発」の沿岸の泊村、寿都町、岩内町、島牧村をはじめ内陸の町村で、
  「トリチウム」の雨が降り、住民は、長年、放射性物質を吸い込んでいる。
  (内部ひばく)
ニ.「トリチウム」は、岩内湾、寿都湾に、地形と海流の関係で湾内に「滞留」している。

3.汚染水から「トリチウム」を取り出すのは、莫大にお金がかかる。

イ.1トンの汚染水から「トリチウム」を取り出すのに、2000万円かかる。
ロ.福島第一原発では、汚染水が73万トンあり、「トリチウム」は750兆ベクレルあり、
  「トリチウム」を取り出すとなると13兆円かかるので、海に捨てようと計画。

4.泊原発では、福島第一原発(沸騰水型)より、たくさん「トリチウム」が発生

イ.原発は、ウランに火種の中性子をぶつけ核分裂させ、熱を取り出す。→ 
ロ.中性子が数多く発生する。→ ハ.中性子の数を「ホウ酸」を使い減らす。→ 
ニ.「ホウ酸」が中性子を吸収すると「トリチウム」が発生。
 原子力潜水艦と同じタイプの「泊原発」(加圧水型)は、「ホウ酸」をたくさん
 使っているので、大量に「トリチウム」が発生。


※参考記事
 トリチウム 危険知って 道がんセンター 名誉院長が講演

北海道がんセンター名誉院長の西尾正道さんが3日、岩内地方文化セ
ンターで「放射線とがん」と題して、がんの放射線治療を手がけてきた経験を踏
まえて講演した。

後志・原発とエネルギーを考える会主催。西尾氏は、東京電力福島第一原発事
故の汚染水内に大量に存在するほか、北海道電力泊原発からも放出される放射性
物質トリチウムについて解説。「政府はエネルギーが低いから影響ないというが
それは大うそ」と指摘した。 西尾氏は「トリチウムは蒸気でも水でも体の中に
取り込まれる。細胞核に入り、遺伝子を構成する塩基に放射線を与え、遺伝子構
造そのものをおかしくしてしまう」と述べ、がん発生に関連しているとの見方を
示した。 (2016年12月6日北海道新聞より)

















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