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後世につなぐ

2020年はコロナ禍に終始した年でした。新しい生活様式を実践した年でもありました。今年も我慢の1年になりそうですが、希望に満ちた1年になりますようにお祈りいたします。

今年の生き方は以下を目標とする事にした。但しコロナ禍の中でやれる事には限界があるが・・
1・快適に生きる
2.健康に生きる
3.楽しく生きる
4.後世につなぐ

『後世につなぐ』の中でも特に原発事故の真実を学び検証し伝える事が重要だ。そこで2年半に渡って議論してきた、個人線量測定方法のデタラメの検証を今後も継続していく必要があろう・・・是非、線量計メーカー、学会や大学、研究所等での検証をお願いしたい。機材も人材も予算もそして組織としての能力もあり、研究結果としては権威ある組織で検討・解決して欲しい。そして是非論文にまとめて欲しい。

問題提起は以下の【個人線量測定の問題提起】をご覧ください。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2018-07-17
特に、個人線量計(各メーカー毎)のBG値を以下の条件で検証できれば、この問題は大きく前進する。

1.オンファントムとオフファントムでのBG値の差異(屋内、屋外とも)
2.個人線量計のエネルギー検出特性(個人線量計は宇宙線をどこまで検出しているか?)
3.BGの主要因となる宇宙線等の高エネルギー放射線のコンクリート、木造家屋への透過特性
4.子ども達の行動(8時間;鉄筋コンクリート、15時間:木造家屋、1時間:屋外を前提として)によって個人線量計が検出するBG値(オンファントムとオフファントムの両方)

バックグラウンド値についての問題提起はあくまでも空間線量値ではなく、子ども達が 体の前面に装着し、自宅、学校、屋外と行動している場合の個人線量計における差引分をいくらにすべきかとという問題提起。
空間線量値(24Hの屋外)よりも個人線量計で検出されるバックグラウンド値は低く なるはずであり(注)、現在のやり方は24H屋外にいた場合のBG値を差し引いているので、過剰に引きすぎていないかという疑問。

注:低くなるかどうかを上記1~4の実験・評価で確認必要。但し以下の放医研の 採用しているBG値は0.03μSv/hである事も考慮必要。https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2018-07-17

以下ブログの注3を転載する。従い放医研は小生の主張に近いBG値を採用している。

注3:放医研によると、個人線量計の実測値から差し引くBG値は周辺線量当量から実効線量への換算と同一の方法で、空気カーマから実効線量の換算係数の0.75採用して算出。⇒0.75 [Sv/Gy]
福島県内の平常時のBG値の実効線量率として、0.04×0.75=0.03μSv/hを採用。
詳細は以下の放医研の資料11ページの「バックグラウンド値」をご覧ください。
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11174860/www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/6494.pdf


また小生のブログでは以下とも記載している。
【10】考察・検討事項
2.福島県(福島県⇒福島医大⇒放医研へ委託)が実施している追加外部被ばく線量の推定値は実効線量(周辺線量当量から実効線量を求める換算係数:0.6)を採用している(注3)。この推定値を出す過程で、差し引くBG値は周辺線量当量ではなく実効線量としている点は、結果的に本報告書(注3)の意見とほぼ一致するところである。

その実効線量はBG値(空間線量)の福島県内の平均値である0.04μSv/hを0.75倍した0.03μSv/h(年間では0.263mSv/y) としている。このBG値の福島県の平均0.04μSv/hは、二本松で測定した屋外での平均値約0.040μSv/hと偶然にも同じとなった。そしてBGの実効線量は周辺線量当量の0.75倍(注11)し、0.03μsV/h(0.263mSv/y)(注12)としており、本報告書のBG値の平均の0.24msV/y(①) とほぼ同じ値になった。

是非、この放医研が述べていることも検証して欲しい。

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