汚染水海洋放出に関する東電への質問
汚染水(彼らはALPS処理水と呼んでいるが・・)の海洋放出に関する問題点や疑問点について3回に渡って東電へ質問提出した。その質問内容を掲載する。
東電からは現在回答準備中である事がTELとメールで返信があった。真摯で科学的な回答を期待したい。回答によっては安全性が担保される事はなく、海洋放出の正当性・妥当性は崩れる。会期末となった国会でも追及して欲しい。
ーーー3回目の質問ーーー
福島第一廃炉促進カンパニー御中
本日(6月8日)の定例記者会見で福島第一の港湾内のクロソイの放射能測定結果が18,000Bq/kg (2023/5/23採取)との事です。
以下について質問します。
- この原因は何か?
- K排水路から告示濃度限度を超えた放射性物質物質が入った汚染水が海に流れてようですが、これが原因か?
- 原子炉に何か異変が起きている可能性はないのか?
(デブリの変性、変質が始まっているのではないか?) - 港湾内の海水放射性核種の測定結果に異常はないか?
5.ここ数年間の、核種の地下水濃度の急上昇しているが、この事との関連性は無いか?
★(例えば、No.1-6孔では2018年から2022年末までに、全ベータ:100,000⇒1,300,000 Bq/L(13倍)、90Sr:100,000⇒700,000 Bq/L(7倍)、134+137Cs:10,000⇒400,000 Bq/L(40倍)) について、
★また2023年6月2日の東電のデータではNo.1-6抗地下水の全ベータが1,800,000 Bq/L,Cs(134+137)が480,000 Bq/Lに上昇している(Sr90は直近のデータ未公表)。このような高濃度汚染地下水の海洋への漏洩が、現在でもフクイチの沖で高濃度汚染魚が捕獲され、海水が有意に放射能汚染の原因になっている可能性が高いのではないかと考えます
―――――2回目の質問―――――――
先日の質問・疑問に対し、特にALPS処理水(汚染水)の海洋放出に関する問題点や疑問についてまとめましたので、1週間以内(6月12日まで)にご回答いただければ幸甚です。
汚染水海洋放出の問題点(前半部分:その1)
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-05-29
汚染水海洋放出の問題点(後半部分:その2)
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-06-02-1
又『はいろみち』37号のアンケートはがきの質問にも書いてありますが、『廃炉』の定義が明確でなく、全体像が分かりにくくしています。以下追加質問です。
1)廃炉まで30~40年としていますが、東電が考える『廃炉』というのはどのような状況になる事と
定義していますか?
2)廃炉の全体像が見えにくくなっています。あえて、全体像を見えにくくしているのでしょうか?あるいは全体像が描けないない状況でしょうか?
3)廃炉まで30~40年としています。既に事故から13年以上も経過しています。現時点で廃炉(定義による)の工程の何%が進捗していると考えていますか?
―――第1回目の質問――――
昨日はご丁寧な説明ありがとうございました。先日、柏崎・刈羽原発サービスホールで入手した『はいろみち』37号を読ませていただきました。
以下感想と要望です。
- トリチウム汚染水(処理水)に関する危険性、特にOBTについても丁寧に説明すべき。
- デプリに直接触れた汚染水は一般の原発から排出されているトリチウムとはまったく異なり溶解した金属、ジルコニウム、有機物、コンクリートの実態についても触れるべき。
- ペデスタル崩壊による原子炉倒壊に危機についても詳細に解説すべき
- 都合の良い部分のみの解説で都合の悪い部分の隠蔽体質は今も変わっていない事を感じました。
- その場限りの施策ではなく、日本の未来、日本人の命、生活、健康、財産を大局的な施策になっていない。
- 最近、立て続けに柏崎・刈羽原発で起きている不祥事を見れば、東電の管理体制は企業としては失格であり、原発を稼働させる資格は無い事は明らか。
汚染水の海洋放出の問題点については詳細は以下のブログ(前半部分:その1)をご覧ください。
尚、後半部分は別途公開(追加質問)予定です。
山本太郎議員の国会質疑が的を得ています。
https://www.youtube.com/watch?v=dw9RAmVjWO0
以上のブログの質問も含め、1週間を目途にご回答いただければ幸甚です。