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汚染水海洋放出の反対声明

「UNSCEAR2020/21報告書検証ネットワーク」が汚染水海洋放出の反対声明を公開した。「処理水放出を推奨するものでも支持するものでもない」と表明する IAEA 包括報告書を盾とした汚染水の海洋放出強行に反対する。

詳細は以下ご覧ください。
https://www.unscear2020report-verification.net

以下全文を貼り付けておく。
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【UNSCEAR2020/21 報告書検証ネットワーク声明】

「処理水放出を推奨するものでも支持するものでもない」と表明するIAEA 包括報告書を盾とした汚染水の海洋放出強行に反対する。

2023 年 7 月 4 日、IAEA(国際原子力機関)は日本政府の要請に基づき東電福島第一原発の ALPS 処理水の安全性に関する包括的な報告書を日本政府に提出した。それを受け取った岸田首相は、「IAEA の方からは、ALPS 処理水の海洋放出が国際安全基準に整合的であるということ、人、および環境への放射線影響は無視できるほどであるということ、

こういったことなども発表されています。我が国は今回の IAEA の包括的報告書を踏まえて、引き続き科学的根拠に基づいて、国の内外に対して高い透明性を持って、丁寧に説明を行っていきたい」と発言した。

同日、IAEA は「福島原発の処理水を海に放出する日本の計画が国際安全基準に準拠していると認定」というタイトルでプレス・リリースをおこなった。経済産業省も、IAEA 報告書は「ALPS 処理水の海洋放出」が「国際的な安全基準に整合的」であり、「人及び環境に与える放射線の影響は無視できるものと結論づけた」と宣伝した。

以上の発表は、IAEA が東電および日本政府による汚染水の海洋放出計画にお墨付きを与えたかの印象を与えた。しかし、これは日本政府による偽装であり、多くの報道機関はそれを検証することなく報道した。IAEA 報告書の中の以下の決定的な記述が省略されている。

「最後に、福島第一原子力発電所に貯蔵されている処理水の放出は、日本政府による国家的決定であり、この報告書はその方針を推奨するものでも支持するものでもないことを強調しておきたい。」(グロッシ IAEA 事務局長の序言より)

「日本政府から IAEA に対し、ALPS 処理水の海洋排出に関連する国際安全基準の適用を審査するよう要請があったのは、日本政府の決定後であった。したがって、今回の IAEAの安全審査の範囲には、日本政府がたどった正当化プロセスの詳細に関する評価は含まれていない。」 「ALPS 処理水の排出を正当化する責任は、日本政府にある。」(2・4「正当化」の結論)

<IAEA 報告を海洋放出のお墨付きであるかのように偽装した日本政府> 

つまり、IAEA は「ALPS 処理水」の海洋放出という日本政府の行為を「正当化」していないし「支持」もしていない。IAEA は「正当化は、放射線防護の国際基準の基本原則である。つまり、放射線被曝の状況を変えるような決定は、害よりも益をもたらすものでなければならない」と IAEA が依拠している ICRP の「防護原則」を確認し、「貯留される ALPS 処理水の管理方法の最終的な選択の正当性は、多くの利害関係者にとって極めて重要であり、日本政府から明確な説明がなされるべきものである」と述べている。

私たちは、必ずしも ICRP の防護原則すべてを支持するわけではないが、汚染水の海洋放出が、人の健康、生態系、人間の社会的・経済的活動に害を及ぼすのみであり、すでに提案されている代替手段に比べ人類に便益を生み出さず、正当化できるものではないと考える。

IAEA のいう「国際的な安全基準に整合的」とは、「ALPS 処理水」放出による公衆被ばく線量推定のために東電が実施した放射線環境影響評価(REIA)のやり方が、IAEA つまりICRP の基準に沿ったものであると言っているにすぎない。東電が自ら作成したシナリオで計算し、規制庁が承認した実効線量値が、ICRP の線量限度(1mSv/年)や規制庁の線量制約(0.05mSv/年)を下回っていることを IAEA は「(健康影響を)無視できるものである」と表現し、それに「注目している」と述べたにすぎない。

IAEA は自らの原発汚染水の分析を「裏付け活動」(corroboration activities)と位置づけいる。科学で「裏付け活動」は分析対象の主張(IAEA 報告書では東電の主張)の補強(すなわち裏付け)を目的とする活動であり、その主張が事実かどうかの確認に焦点を合わせる「検証」(verification)のための活動とは目的を異にする。放出時点でも将来に渡っても、IAEA 報告書は、海洋放出が人類や海洋の生態系に無害である、と安全を保障しようとするものではない。

それにもかかわらず、日本政府は、「透明性をもって」どころか本声明で述べる一連のIAEA 報告書の論点を説明せず、IAEA 報告書によって「安全」が担保されたかのように装い、報告書を盾に汚染水の海洋放出を強行しようとしている。それは福島小児甲状がん多発の原因が放射線の影響であることは明らかなのに、それを否定する間違った主張を正当化するために UNSCEAR2020/21 報告書を利用したのと同様なやり方であり、科学的にも倫理的にも私たちは絶対認めることはできない。

<いかに薄めてもデブリと接触した核分裂生成物を含む水の放出は地球史的犯罪> 

日本政府はこれまで多核種除去設備(ALPS)によって、トリチウム以外の放射性核種は除去できるとし、トリチウムも ICRP の線量係数を使って実効線量に換算し、その健康影響は無視できると主張してきた。IAEA 報告書には魚介類摂取による内部被曝線量を算出する東電の計算過程で、ヨウ素 129、炭素 14、鉄 55、セレン 79 などの放射性核種の摂取による寄与率が、トリチウムのそれより遥かに高いことが示されている(IAEA 報告書 77 頁、特に Table 3.8)。

これまでもセシウム 137 やストロンチウム 90、コバルト 60、プルトニウム 239 など多くの放射性核種が ALPS 処理後も基準を超えて多く残っていることは東電の放射線環境影響評価でも明らかとなっているが、2 回以上 ALPS 処理(2次処理)し、さらに薄めて基準以下で放出するので安全だと東電は主張してきた。しかし、2次処理によって基準以下にできることは確証されていないし、IAEA 報告書も ALPS の 2 次処理能力を評価対象としていない。放射性物質の放出の影響は放出総量で考えるべきで、何十年もかけて薄めて流すことで安全が担保されるわけではない。

IAEA 報告書は「希釈が放射線防護と安全の目的で行われることを意味しないように注意する必要」があり、「希釈の理由を明確に示すべきであると助言した」(41 頁)と述べている。IAEA 報告書によったとしても、「薄めるから安全」は成り立たないのである。放射性物質が海洋で生物濃縮されることは以前から知られており(1)、東電は IAEA の定めた濃縮係数を使いトリチウムの魚類への濃縮係数を1としている。トリチウムは水素の放射性同位体であり、その化学的性質から DNA など生体分子を構成する最も主要な元素として容易に生体に取り込まれ、有機結合トリチウム(OBT)として存在し、核壊変による細胞破壊を引き起こす。また、トリチウムの汚染粒子の摂取を介した水性の食物連鎖を通じ生物濃縮されることを示唆する研究も存在する(2)。トリチウムのリスクを不当に過小評価したまま見切り発車で「処理水」を海洋放出するなどあってはならない。

東電と政府は、トリチウム水はこれまでも世界中の原発・再処理施設で放出されていると自己弁護している。他所でのトリチウム放出ももちろん許されるべきではないが、原発の通常稼働によって生じたトリチウム水と違って、崩壊し溶解した核燃料であるデブリと核分裂生成物との直接接触を起源とする汚染水をトリチウム水だとして意図的に海に流すという行為は前代未聞である。人新世が話題になっているが、このような放射性物質を30年以上にわたって海に放出し続けることは人類だけでなく地球史レベルの犯罪行為である。

<IAEA は「ALPS 処理水」の健康・生態系影響に関する科学的検証を行え> 

IAEA が「国際的な安全基準に整合的」と評価した東電の放射性影響評価では「人体への影響評価は、一般公衆の線量限度(年間 1 ミリシーベルト)に対して、約 50 万分の1〜3万分の1」とされたが、こうした計算に利用したのが IAEA の安全基準文書や ICRP 勧告なのだから「整合的」なのは当然のことである。これによって日本政府は「放射線の影響は無視できる」と言っているが、この評価は 1 年ごとの放出濃度に対してであり、海洋放出が何年続き、放出総量がどれだけになるのか明らかになっておらず、リスクの科学的評価とはとうてい言えない代物である。

また、内部被曝の健康影響を ICRP の線量係数を使って実効線量に換算するだけのやり方ではリスクの過小評価につながる恐れがある(3)。原爆の残留放射能に曝された被爆者、水爆実験のフォールアウトを浴びた漁民や船員、原発建屋内の作業で被曝した労働者などが訴えてきた健康障害は、ICRP モデルによる線量推定によって、被ばく線量が小さいとして放射線の影響ではないと否定されてきた。そのようにして被害を無視・軽視してきた日本政府が今回もまた「放射線影響は無視できる」とくり返しているのだ。

また、原発事故後甲状腺がんになった若者の被害も UNSCEAR2020/2021 報告書の甲状腺等価線量の大幅な過小評価によって、被ばく線量が小さく放射線の影響ではないとされてきた。汚染水の海洋放出でも同じ論理で「安全だ」と強調されている。私たちは汚染水の海洋放出による健康リスクの科学的評価もなされないまま、「ALPS 処理水」の海洋放出は「無害」だとの印象操作だけで汚染水を海洋放出することに強く反対し、計画の撤回を要求する。

「科学的」に安全だと言って、原発事故を防げなかった政府や東電がいう「科学的」という言葉の使い方には虚偽がある。「科学」は究極の真理というものではなく、絶えず最新の知見で更新されなければならない。将来にわたって安全を保障するためには「科学」の誤用・悪用を避けなければならない。

最後に、以上を踏まえて、私たちは IAEA に対し、ALPS 処理水の安全性に関する包括的報告書に関し、福島県内数か所および東京での説明会・意見交換会(パブリックミーティング)を 8 月中にも開催するよう要請する。

(注1) 鈴木譲「海洋における放射性物質の生物濃縮」『保健物理』,29,134-137(1994)

(注 2) Andrew Turner, Geoffrey E. Millward, Martin Stemp, “Distribution of tritium in estuarine waters: the role of organic matter,” Journal of Environmental Radioactivity, 100 (2009), 890–895

(注 3) ICRP のリスクモデルでは電離エネルギーは臓器や組織、細胞全体に均一に負荷すると仮定されている。実際は内部被ばくの線源が微粒子など生体内に不均一に分布する場合、エネルギーは局所的に負荷し、高線量となって細胞や臓器を破壊する。ICRP はトリチウム(特に OBT)の体内動態モデルを見直し(実効線量係数も見直し)ている。日本政府はようやく放射線審議会でICRP が変更した実効線量係数を採用するかどうかの検討に着手したばかりである。

 2023 年 7 月 22 日

 UNSCEAR2020/21 報告書検証ネットワーク
https://www.unscear2020report-verification.net

 

 


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海洋放出に規制庁はどう評価したか?

明日、郡山市で汚染水海洋放出に関し、規制庁と東電と市民との意見交換会が開催される。そこで規制庁に対する質問をまとめてみた。

日本政府の正当化に関する説明はまさに『合意の捏造、歪曲』満載であり、日本の法律および国際合意(2030アジェンダ)違反??

日本政府への疑問

1.   海洋放出を閣議決定以前に、政府と東電はどのようなプロセスで正当化を検討したのか?その定量的な検討プロセスとその結果が明らかになっていない。詳細を明らかにすべき。

原子力規制庁はどう正当化をどう評価したのか?評価したとするなら議事録を開示願いたい。

IAEAは『正当化の責任は日本政府にある』『日本政府がたどった正当化プロセスの詳細に関する評価は含まれていない。』としている。

 2.日本政府の「正当化」主張

202361日にオンラインで実施された集中対話の中で、PIF専門家パネルのメンバーの人が、計画されているALPS処理水の排出の正当性の問題を提起した。その際、彼はIAEA安全基準シリーズNo.GSG-8(公衆および環境の放射線防護)の2.11項に言及した。同項は以下の通りである:

  2.11. 計画的被ばく状況において、正当化とは、ある行為が全体として有益であるかどうか、すなわち、その行為を導入または継続することによって個人および社会に期待される便益が、その行為によって生じる害(放射線による不利益を含む)を上回るかどうかを判断するプロセスである。便益は、個人と社会全体に適用され、環境への便益も含まれる。放射線の害は、害全体のほんの一部に過ぎないかもしれない。このように正当化は、放射線防護の範囲をはるかに超え、経済的、社会的、環境的要因の考慮も含む。

 1)専門家は、日本政府(GOJ)、特に原子力規制委員会(NRA)が、GSG-82.11項に従って、ALPS処理水の排出に起因するPICsを含む近隣諸国への利益と損害を考慮したかどうかを質問した。

 2) 61日の対話終了時に、PIF事務局は日本側に対し、問題の点について日本が提供することを望む説明や文書を提供するよう要請した。本ノートは、日本政府の立場を明確にするため、この要請に応えて作成したものである。

 その文書の一部が以下。

  【6.29政府文書】 

10:
GSG-92.3項:「正当化は全体的な実施に適用されるものであり、排出のような個別の側面には適用されない」。日本政府は、ALPS 処理水の排出は「個々の側面」に相当し、福島第一原子力発電所(FDNPS)の廃炉は「全体的な慣行」に相当すると理解している。

11:
従ってALPS処理水の海洋放出に関する日本政府の見解は、FDNPSの廃止措置プロセス全体(ALPS 処理水の海洋放出を含む)についてその正当化を判断すべきである。

これに対しIAEAの包括的報告書には以下の記載がある。

『処理水をどのように扱うか、またその決定がどのように正当化されるかを決定する最終決定権は日本政府にある。とはいえFDNPSに貯留されるALPS処理水の管理方法の最終的な選択の 正当性は、多くの利害関係者にとって極めて重要であり、日本政府から明確な説明がなされるべきものである。

 すなわち、IAEAは海洋放出に関する正当化については日本政府が明確に説明すべきと、真っ向から日本政府の海洋放出は個別問題とする事を否定している

IAEA安全基準GSG-92.3項の原文が以下。

2.3. Justification applies to the overall practice and not to individual aspects of the practice, such as discharges, which can be authorized or exempted from the requirement for an authorization only if the practice as a whole is already regarded as justified.

【日本語訳】

2.3. 正当化は、実施全体に適用されるのであって、排出のような実施 の個々の側面には適用されない。これらの側面は、実施全体がすでに正当化され ているとみなされる場合にのみ、認可されたり、認可の要件から免除されたりする。

3. 海洋放出は日本の法令と国連が推奨するSDGsの14章『海の豊かさを守ろう』に違反。 規制庁はどう評価したのか?

水産資源保護法違反???

(水産動植物に有害な物の遺棄の制限等に関する命令)

第四条 農林水産大臣又は都道府県知事は、水産資源の保護培養のために必要があると認めるときは、次に掲げる事項に関して、農林水産省令又は規則を定めることができる。

一 水産動植物に有害な物の遺棄又は漏せ()()その他水産動植物に有害な水質の汚濁に関する制限又は禁止

  ある専門家は「海洋放出は水産資源保護法違反だ」と指摘。同法は、第4条で「水産動植物に有害な物の遺棄又は漏せつその他水産動植物に有害な水質の汚濁に関する制限又は禁止」を明記している。

水産生物に悪影響を及ぼす汚染物質を垂れ流す東電の行為は犯罪行為です。政府や東電幹部など海洋放出の責任者は刑事訴追されるべきです。実際に、工場から廃液を垂れ流したことで実刑になったケースもあります。」

 http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-733.html?fbclid=IwAR3pEsn42xiJozF1WlAaokdrazSX8pvPDgFX70DxuwFFkxdAOvYsKObq2is

 尚、水産資源保護法では省令又は規則を定める事ができると言う事は、海洋放出は省令や規則が無い現段階ではには違反していないようにも受け取れる。農林水産省は省令を出す事は無い。、福島県もも自主性がは無い。その為弁護士らと相談し、県漁連などが訴訟を起こす事ができるかどうか??・           

SDGs違反

外務省のHPには以下の記載がある。

 20159月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

 海洋放出はSDGsのアジェンダと逆行し、違反しないか?規制庁はどう評価したのか?

  SDGsの『14.海の豊かさを守ろう』には以下の目標が記載されている

 14-1:2025年までに、海洋ごみや富栄養化など、特に陸上の人間の活動によるものをふくめ、あらゆる海の汚染をふせぎ、大きく減らす

※富栄養化:水の中に、プランクトンなどの生物にとって栄養となる成分(リンやちっ素など)が増えすぎてしまうこと。赤潮の原因になるなど、生態系に影響を与えるといわれている。

14-2:2020年までに、海と沿岸の生態系に重大な悪い影響がでないように、回復力を高めることなどによって、持続的な管理や保護をおこなう。健全で生産的な海を実現できるように、海と沿岸の生態系を回復させるための取り組みをおこなう。

4.希釈の理由の明示が無い。(注1)

IAEA報告書は「希釈が放射線防護と安全の目的で行われることを意味しないように注意する必要」があり、「希釈の理由を明確に示すべきであると助言した」(41頁)と述べている。「薄めるから安全」は成り立たないのである。

政府と東電は希釈の理由と正当化について説明されていない。絶対量は変わらない。本件、規制庁はどう評価したのか?
尚、基準値は電力会社の都合で決めた値で、国が追認したもの。

5.海洋放出の手段は最も高価
海洋放出にかかる費用はいくらと見積もっているか?タスクフォースで経産省の事務局が提示したそれぞれ対策費は間違っていないか?海洋放出を誘導する為の虚偽データではないか?その見積もり条件に風評被害対策費や海外からの輸入制限による損害、国内外から訴えられた場合の賠償金は含まれていない。

この事によって、34億程度と最も安い海洋放出の手段を選んだ日本は、風評被害対策費等に4,150億円(数年間?国内だけではすまず輸出分の補填も含めればこれですまない。)中国からの輸入制限(昨年の海産物の中国への輸出額は870億円/年間)と、総額で最も価格の高い手段を選んだ事になる。詳細は以下ご欄ください。https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/pdf/sesaku_2301.pdf

規制庁はタスクフォースの虚偽データをどう評価したのか?タスクフォースはメンバー入れ替えてやり直しすべきではないか?

6.タスクフォースの検討には最初から大型タンクの設置土地拡大の方策が含まれていなかった。規制庁はタスクフォースの検討結果にどう関与したのか?この検討結果や検討プロセスをどう捉えてか?タスクフォースはメンバー入れ替えてやり直すべきではないのか?

 7.海洋放出時の拡散シミュレーション結果は明確になっていない。

北太平洋諸国(アメリカ、カナダ、特にハワイ)や太平洋諸国、日本の漁連や市民にどう説明したのか?経産省や東電から説明を聞いた事が無い。何故説明しないのか?隠蔽していると言わざるを得ない。規制庁は海洋放出後の拡散をどう評価したのか?

 注1: IAEA報告書の41ページ

The Task Force noted that applying these conservative concentration limits to discharges is resulting in the need for dilution of the ALPS treated water prior to discharge, and that care should be taken not to imply that dilution is performed for the purposes of radiation protection and safety (the REIA considers the amount of radioactivity released into the environment in a year rather than the concentration at which it is discharged). The Task Force acknowledged that Japan might choose to dilute discharges for other reasons (e.g., to keep local radionuclide concentrations low at the point of discharge, or to manage reputational risks) and advised that the reasons for dilution should be clearly stated.

日本語訳:

タスクフォースは、これらの保守的な濃度制限を放流に適用することにより、放流前に ALPS 処理水を希釈する必要性が生じていること、および希釈が放射線防護と安全の目的で行われていることを暗示しないよう注意する必要があることを指摘した(REIA は、放流される濃度ではなく、1 年間に環境中に放出される放射能量を考慮している)。タスクフォースは、日本が他の理由(例えば、排出地点での放射性核種濃度を低く保つため、 あるいは風評リスクを管理するため)で排出を希釈することを選択する場合があることを認め、希釈の理由を 明確に示すべきであると助言した。


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『環境省・対話フォーラム』の欺瞞

【『環境省・対話フォーラム』の欺瞞】

2023年8月19日(土)に開催される、環境省主催の『福島、その先の環境へ。』対話フォーラムに以下のコメントと共に申し込んでみた。
(詳細は下記URL)

https://news.mynavi.jp/kikaku/20230718-2727480/?utm_source=instagram&utm_medium=social&fbclid=IwAR0a64SZp0F5oLz5z7UJg3N0igpcZ3z9LAzl_Q4iYyA857peHuaYZRR1Cow

  ーー以下申し込み時のコメントーー
福島で発生している甲状腺がんは明らかに放射能の影響によるもの。UNSCERA2020/2021報告書はプルーム等による内部被ばくを1/70~1/100程度に矮小化している。主に放医研が主体となっている5人の日本人作業グループが恣意的な論文選択(特に鈴木元氏の論文)をした事によって、被ばく線量が矮小化されている。県民健康調査委員会もUNSCEAR報告書に依拠している。
福島の甲状腺がんの実態はUNSCEARが約1/100に矮小化した被ばく線量を100倍にすると線量対甲状腺がん罹患者の比がチェルノブイリ並みとなる。被ばくを隠し通す事で300人以上の甲状腺がんに罹患した子供たちは救われない。この事自体が人権侵害と言わざるを得ない。
環境省も県民健康調査検討委員会には、被ばくの真相を明らかにしていただきたい。この事で国民からの信頼が得られる。汚染水、汚染土壌、廃炉を進める為には国民からの信頼が最も大事。風評被害ではなく実害である事を明確にする事で信頼が得られる。
環境省はこのメンバーにも信頼できない有識者(登壇者)が入っている事が、逆効果となっている事に早く気付く事が大事です。

以下は参考まで(登壇者が御用学者である問題)




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海洋放出に関する政府の『正当化』説明は捏造

日本政府の正当化に関する説明はまさに『合意の捏造、歪曲』満載であり日本の法律および国際合意(2030アジェンダ)違反??

日本政府への疑問
1. 海洋放出を閣議決定以前に、政府と東電はどのようなプロセスで正当化を検討したのか?その定量的な検討プロセスとその結果が明らかになっていない。詳細を明らかにすべき。
IAEAは『正当化の責任は日本政府にある』『日本政府がたどった正当化プロセスの詳細に関する評価は含まれていない。』としている。

2.日本政府の「正当化」主張

 202361日にオンラインで実施された集中対話の中で、PIF専門家パネルのメンバーの人が、計画されているALPS処理水の排出の正当性の問題を提起した。その際、彼はIAEA安全基準シリーズNo.GSG-8(公衆および環境の放射線防護)の2.11項に言及した。同項は以下の通りである:

 

2.11. 計画的被ばく状況において、正当化とは、ある行為が全体として有益であるかどうか、すなわち、その行為を導入または継続することによって個人および社会に期待される便益が、その行為によって生じる害(放射線による不利益を含む)を上回るかどうかを判断するプロセスである。便益は、個人と社会全体に適用され、環境への便益も含まれる。放射線の害は、害全体のほんの一部に過ぎないかもしれない。このように正当化は、放射線防護の範囲をはるかに超え、経済的、社会的、環境的要因の考慮も含む。 

1.              専門家は、日本政府(GOJ)、特に原子力規制委員会(NRA)が、GSG-82.11項に従って、ALPS処理水の排出に起因するPICsを含む近隣諸国への利益と損害を考慮したかどうかを質問した。

 

 

2.              61日の対話終了時に、PIF事務局は日本側に対し、問題の点について日本が提供することを望む説明や文書を提供するよう要請した。本ノートは、日本政府の立場を明確にするため、この要請に応えて作成したものである。

 

その文書の一部が以下。

 【6.29政府文書】 
10項:
GSG-9の2.3項:「正当化は全体的な実施に適用されるものであり、排出のような個別の側面には適用されない」。日本政府は、ALPS 処理水の排出は「個々の側面」に相当し、福島第一原子力発電所(FDNPS)の廃炉は「全体的な慣行」に相当すると理解している。

11項:
従ってALPS処理水の海洋放出に関する日本政府の見解は、FDNPSの廃止措置プロセス全体(ALPS 処理水の海洋放出を含む)についてその正当化を判断すべきである。

これに対しIAEAの包括的報告書には以下の記載がある。
『処理水をどのように扱うか、またその決定がどのように正当化されるかを決定する最終決定権は日本政府にある。とはいえ、FDNPSに貯留されるALPS処理水の管理方法の最終的な選択の 正当性は、多くの利害関係者にとって極めて重要であり、日本政府から明確な説明がなされる べきものである。』

すなわち、IAEAは海洋放出に関する正当化については日本政府が明確に説明すべきと、真っ向から日本政府の海洋放出は個別問題とする事を否定している。


IAEA安全基準GSG-9の2.3項の原文が以下。
2.3. Justification applies to the overall practice and not to individual aspects of the practice, such as discharges, which can be authorized or exempted from the requirement for an authorization only if the practice as a whole is already regarded as justified.

【日本語訳】
2.3. 正当化は、実施全体に適用されるのであって、排出のような実施 の個々の側面には適用されない。これらの側面は、実施全体がすでに正当化され ているとみなされる場合にのみ、認可されたり、認可の要件から免除されたりする。


3. 海洋放出は日本の法令と国連が推奨するSDGsの14章『海の豊かさを守ろう』に違反。 
水産資源保護法違反???
(水産動植物に有害な物の遺棄の制限等に関する命令)
第四条 農林水産大臣又は都道府県知事は、水産資源の保護培養のために必要があると認めるときは、次に掲げる事項に関して、農林水産省令又は規則を定めることができる。
一 水産動植物に有害な物の遺棄又は漏せ(ヽ)つ(ヽ)その他水産動植物に有害な水質の汚濁に関する制限又は禁止


ある専門家は「海洋放出は水産資源保護法違反だ」と指摘。同法は、第4条で「水産動植物に有害な物の遺棄又は漏せつその他水産動植物に有害な水質の汚濁に関する制限又は禁止」を明記している。
「水産生物に悪影響を及ぼす汚染物質を垂れ流す東電の行為は犯罪行為です。政府や東電幹部など海洋放出の責任者は刑事訴追されるべきです。実際に、工場から廃液を垂れ流したことで実刑になったケースもあります。放出されてしまってからも調査を継続して、敵の悪事の決定的な証拠をつかみたい。力を結集して中止に追い込みましょう!」


尚、水産資源保護法では省令又は規則を定める事ができると言う事は、海洋放出は省令や規則が無い現段階ではには違反していないようにも受け取れる。農林水産省は省令を出す事は無い。、福島県もも自主性がは無い。その為弁護士らと相談し、県漁連などが訴訟を起こす事ができるかどうか??・
              
②SDGs違反
外務省のHPには以下の記載がある。

『2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。』


SDGsの『14.海の豊かさを守ろう』には以下の目標が記載されている

14-1:2025年までに、海洋ごみや富栄養化※など、特に陸上の人間の活動によるものをふくめ、あらゆる海の汚染をふせぎ、大きく減らす。
 
※富栄養化:水の中に、プランクトンなどの生物にとって栄養となる成分(リンやちっ素など)が増えすぎてしまうこと。赤潮の原因になるなど、生態系に影響を与えるといわれている。
 
14-2:2020年までに、海と沿岸の生態系に重大な悪い影響がでないように、回復力を高めることなどによって、持続的な管理や保護をおこなう。健全で生産的な海を実現できるように、海と沿岸の生態系を回復させるための取り組みをおこなう。












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夏の野の花とチョウ

毎日雨ばかり・・・
そんな中でも野の花やチョウたちが夏が来た事を教えてくれる。
ようやくヤマユリやヤブカンゾウ、そしてネムノキの花が咲いた。


そしてチョウやトンボが舞い、セミが鳴く・・・
あだたら高原にも夏が来た事を自然が教えてくれる・・

                 【ヤマユリ】
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【ヤブカンゾウ】
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【ネムノキ】
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【オナガアゲハ】
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【ツマグロヒョウモン】
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【オオウラギンスジヒョウモン】

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【ベニシジミ】
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【ツバメシジミ】
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【ヤマトスジグロシロチョウ・メス
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【×××シジミ・名前不明】
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【ネジバナ】
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日本が壊れていく・・・

日本の政治、とりわけ霞が関の司法(裁判所と法務省)と経産省の腐り方が半端じゃない。アベ晋三が総理になってから日本の民主主義、三権分立は明らかに崩壊した。

その例が以下(最近のツイートを転載。これはほんの一握り)。日本が崩れていく・・


【司法・裁判・法務省】
以下は福島市在住のベテラン弁護士の話から・・・

★裁判官が目指すのは、裁判官を集めた会議において、同期達よりもひな壇に近い位置に座りたい事らしい。内閣に忖度する判決出せば出世できる。ならば国民よりも国家を向いた判決になる。思い込み裁判は最初から結論ありき、よろめき裁判は原告、被告の意見陳述ごとによろめき、落としどころを探る。

★最高裁の裁判官は内閣が指名する。最高裁の予算は内閣が決める。従い三権分立になっていない。地裁の裁判官は上級裁でひっくり返されないような判決をしようとする為、最高裁、すなわち内閣の思惑を忖度する。誰の為の裁判か?国家の為の裁判となる。裁判官は良家の出身者が多く市民の苦労は知らない。

【経産省】
★経産省は原発事故の責任は未だに取っていない!原発は安全で最も安いと国民を騙し続けてきた経産省が言っている事を信用できるはずがない。汚染水問題は経産省や東電、原発推進のIAEAを信用できない事が最大のネック。反省も謝罪も無く、GXで原発推進に舵を切った経産省を信用しろといっても無理!

★不都合な真実は隠蔽・無視しているのは経産省はじめ原子力ムラの常套手段!UNSCEARは被ばく線量を二桁少なく改竄。IAEAは海洋放出の正当化は無視し検証はしていない。そんな事を無視し、UNSCEARやIAEA、経産省が言っている事が正しいと主張するいつもの××ぶし(ネトウヨ)の信ぴょう性は少ない

★実害を風評被害とし、加害者を消費者に転嫁。さらに実害だと真実を言う人達を風評加害という国。原発事故当時に鼻血を出した人たちを放射能の影響では無いとして無かった事にし、甲状腺被ばく線量を約100分の1に矮小化工作し、甲状腺がんは放射能の影響は考えにくいと北朝鮮並みの捏造国家!

★10年あれば土地所有者の理解も許認可も可能だった。凍土壁に失敗し、海洋放出ありきの責任転嫁でこの問題を10年以上も放置してきた経産省!海洋放出を国民にお願いするなら、まずは原発事故責任を謝罪し、原発推進を撤回する事が先。謝罪なくして海洋放出は10年たっても住民の理解は得られない。

★【西村経産大臣】
よく話題になるトリチウムは生物に濃縮しない性質を持っています。体内に取り込まれたトリチウムは、代謝により体外へ排出され時間とともに減っていきます。こうした特徴は、国際放射線防護委員会(ICRP)等で確認されています。ご懸念や不安な気持ちに寄り添いながら、丁寧に説明、情報発信を重ねます。

上記に対し・・・

 ★濃縮の問題ではない。ICRPのリスクモデルでは電離エネルギーは体全体に、または臓器や組織に、細胞全体に均一に負荷すると仮定。実際の内部被ばくではエネルギーは局所的に負荷し細胞を臓器を破壊。ICRPのリスクモデルでは全く想定していないOBTによる元素変換(核壊変)による細胞破壊が起きる。



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IAEA包括的報告書に関する東電へ質問

約1.5か月前に東電に質問提出も前半部分回答は有ったが、後半部分の回答は未だない。その間海洋放出に関するIAEAの包括的報告書が出されたが、政府は都合の良い部分のみを国民やメディアにアナウンスしている。そこで東電に対し以下の追加質問を提出した。

尚、前半部分の東電からの回答は以下
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-07-03


福島第一廃炉促進カンパニー
 廃炉コミュニケーションセンター・企画グループ

前半部分のご回答ありがとうございました。頂いたご回答には不十分なところや疑問点も散見されます。後半部分の回答は未だに頂いておりませんが、進捗は如何でしょうか?ご回答はいつ頃になりますか?

先日の会津若松での意見交換会をネットで見ました。東電や経産省のK氏の回答には東電や経産省としての努力の結果がまったく無く、海洋放出ありきの方針を一方的に説明しているだけのものでした。東電や経産省はいつも上から目線です。これでは国民・県民・市民の理解は永遠に得られないでしょう・・・

最後の方での以下の発言についてはどのように答えるのでしょうか?
1.受益者負担(安全というなら東京湾に放出せよ)
2.なぜ福島県民だけいじめるのか
3.太平洋諸国等他国は正当化されていない
4.経産省(国)は反省も無く、謝罪もなく、GX法で原発推進に舵を切った。福島県民を愚弄しているのか!

会津魂(ならぬものはならぬ!)に圧倒されているようでした。これが福島県民の強い思いです。
以下要請と質問します。

【要請事項】

1.      ALPS処理水に関する市民との意見交換会の開催(経産省・東電主催)
(中通り2箇所、浜通り1か所、宮城県、茨木県、岩手県、東京での開催、会津若松で開催済)

【質問事項】

1.IAEAの包括報告書に以下の記載があります。東電として正当化と最適化についてはどのような評価・判断をされましたか?

IAEA事務局長序言の最後の部分

「福島第一原発に貯蔵されている処理水の放出は、日本政府による国家的決定であり、この報告書はその方針を推奨するものでも支持するものでもない事を強調する。」

Finally, I would like to emphasize that the release of the treated water stored at Fukushima Daiichi Power Station is a national decision by the Government of Japan and that this report is neither a recommendation nor an endorsement of that policy.

②本文「2.4.正当化」の結論部分

ALPS処理水の排出を正当化する責任は、日本政府にある。」

The responsibility for justifying the decision to discharge the ALPS treated water falls to the
Government of Japan. (P.19)

今回のIAEAの安全審査の 範囲には、日本政府がたどった正当化プロセスの詳細に関する評価は含まれていない。

尚、2.4正当化には以下の記載があります。

今回のIAEAの安全審査の 範囲には、日本政府がたどった正当化プロセスの詳細に関する評価は含まれていない。

       【中略】

処理水をどのように扱うか、またその決定がどのように正当化されるかを決定する最終決定権は日本政府にある。とはいえ、FDNPSに貯留されるALPS処理水の管理方法の最終的な選択の 正当性は、多くの利害関係者にとって極めて重要であり、日本政府から明確な説明がなされる べきものである。

この説明は、20214月に日本政府が発表した基本方針、および利害関係者 に提供されたさらなる説明と明確化を通じて提供されている。

2.以下のタスクフォース・中国人メンバーや中国からの非難に対し、東電はどのような認識と,、今後の海洋放出に関しどのような対応をとる予定か?

【専門家と十分な協議をすることなく包括報告書の発表を急いだことに遺憾の意を表明】

『IAEA報告書は海洋放出の正当性を認めたものでも、海洋放出を認可または承認したものでもない。日本側による汚染水の管理・コントロール措置が概ねIAEAの安全基準と合致してだけで、今後30年間以上安全基準と合致することを意味するものではない。』

詳細は以下ご覧ください。

http://j.people.com.cn/n3/2023/0707/c94474-20041159.html

以下は7月5日の中国外交部のコメントです。
 

 http://j.people.com.cn/n3/2023/0705/c94474-20039958.html

3.         IAEAが原発汚染水の分析を「裏付け活動」(corroboration activities)と称している。科学で「裏付け」はさらなる証拠で従来の主張を補強することに焦点を合わせるもので、主張が事実かどうかを確認することに焦点を合わせる「検証」(verification)とは異なる。
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/46875.html

としています。
IAEAは検証はしていないとしています。東電はこの事に対して、IAEAの包括報告書の位置づけをどの捉えているのでしょうか?









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シオカラトンボと睡蓮

久しぶりにシオカラトンボを見た。
吾妻連峰中腹にある土湯温泉近くの沼。

昔はシオカラトンボは河原に行くとおびただしい数が飛び交い
歩く事が困難なほど、足元の河原の石や岩にとまっていた・・・
除草剤や農薬を使用し始めた事から激減し、姿が見れなくなっていた。
ほそぼそと命をつないでいた事に感動・・
しかし、その数は極めて少ない。

『シオカラトンボがいない』は以下ご覧ください。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2014-08-08


シオカラトンボが少ない要因に関し、福島大学の某教授の見解は以下。
 
 
【シオカラトンボ】
シオカラトンボが減るとすれば,幼虫の生息環境の減少・悪化です。
シオカラトンボの幼虫は止水性のため,水田や溜池にかなり依存します
(河川の緩流域や止水域にも多少は生息していますが)。
したがって,減反や震災・原発事故のために水田が減ったり,
ネオニコチノイド系の農薬を使用したりすると,
アキアカネ同様に減少する可能性があります。
 
オニヤンマは河川に生息する傾向が強いので,
原因はやはり止水域の環境の変化ではないかと思われます。
ただし,アキアカネ(いわゆる赤とんぼ)が減っていなければ,
この可能性も低いと思われます。


ここは沼の為、幼虫の成長には適してはいそうだ・・・



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汚染水海洋放出に関し経産省への要請

IAEAが汚染水海洋放出に関する包括的報告書を福島県民に説明しないのは福島県民軽視であり許容できない。是非福島県内と東京での説明会(パブリックミーティング)を開催すべきだ。

UNSCEARのパブリックミーティングは東京と福島県内で実施され、一方的だったが、市民や専門家からの問題提起があり、メディアの取材もあり、問題提起するには効果は大。

 

経産省・エネ庁のHPとTELで以下の要請(意見)した。

(1000文字の制限がある為短めに・・・)

 

以下要請します。(1か月以内を希望)
1.IAEAの報告書に関し、IAEAによる福島県内3か所および東京での
パブリックミーチングの開催(IAEA主催)

2.ALPS処理水に関する市民との意見交換会の開催
(経産省、東電主催。中通り3箇所以上、浜通り2か所以上、
会津1か所以上、宮城県、茨木県、岩手県、東京(3回以上)
 大阪での開催)

3.以下のプレスは都合の良い内容をピックアップしたもので、
  公正・中立なプレスとは言えない。
https://www.meti.go.jp/press/2023/07/20230704005/20230704005.html

これでは益々経産省(政府)の信頼は無くなり、市民の納得は得られず
海洋放出はできない。中国・韓国・ドイツ等からは更なる抗議が強くなり、
国際的信頼、国民的信頼が失墜する。
このプレスに以下内容を追記するよう要請。

IAEA事務局長序言の最後の部分
「福島第一原発に貯蔵されている処理水の放出は、日本政府による国家的
決定であり、この報告書はその方針を推奨するものでも支持するものでも
ない事を強調する。」

Finally, I would like to emphasise that the release of the treated 
water stored at Fukushima Daiichi Power Station is
 a nationaldecision by the Government of Japan and that this report 
is neither a recommendation nor an endorsement of that policy.

②本文「2.4.正当化」の結論部分
ALPS処理水の排出を正当化する責任は、日本政府にある。」
The responsibility for justifying the decision to discharge the ALPS 
treated water falls to the Government of Japan. (P.19)
「今回のIAEAの安全審査の 範囲には、日本政府がたどった正当化
プロセスの詳細に関する評価は含まれていない。」




   

 




 


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小さな生き物たち

散歩中に出会った小さな生き物たち
チョウとトンボとキジ・・・
チョウは最近になって少し興味が湧いてきた。

ヒョウモンと名前がつくチョウは数多くあり、見分けが難しい。
その中には絶滅危惧類に指定されいるヒョウモンが多い。
ひょっとするとこのヒョウモンも絶滅危惧類かもしれない。
ヒョウモン自体が比較的珍しいチョウのようだ。
キジが木にとまっている姿は珍しい。
直ぐに地表の藪の中に下りたが姿が見えなくなった・・


         【木の枝にとまるキジは珍しい・・・】

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           【オオウラギンスジヒョウモン】

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         【ツマグロヒョウモン・オス】


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        【ヤマトスジグロシロチョウ・メス】

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           【もう秋の雲が・・・】
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IAEA報告書は海洋放出を認めていない

IAEAのタスクフォースのメンバーである中国人がIAEAの報告書が事務局長の判断で十分な議論が無いまま(タスクフォースメンバーの意見を無視)報告書を拙速に提出したと非難。

これは日本政府の夏ごろの海洋放出に呼応して、科学的な議論よりも、政治的な判断で、日本政府に忖度して提出した事が明らかとなった。

放射能被ばくの議論をする場合の鉄則が『正当化』と『最適化』だが、この事についてIAEAはまったく議論も評価もしていない。日本政府が決める事としている。


日本政府もこの地球的な『正当化』と『最適化』について議論した結果(議論していない)を公表していない。SDGsのコンセプト※とも逆行する事は明らかだ。
※『2025年までに、海洋ごみや富栄養化など、特に陸上の人間の活動によるものをふくめ、あらゆる海の汚染をふせぎ、大きく減らす。』
 
海の汚染の中に放射能汚染も含まれる事は明らか・・・


タスクフォース・中国人メンバー:
『専門家と十分な協議をすることなく包括報告書の発表を急いだことに遺憾の意を表明』

『IAEA報告書は海洋放出の正当性を認めたものでも、海洋放出を認可または承認したものでもない。日本側による汚染水の管理・コントロール措置が概ねIAEAの安全基準と合致してだけで、今後30年間以上安全基準と合致することを意味するものではない。』

詳細は以下ご覧ください。


また7月5日の中国外交部のコメントが以下。
『日本側は経済的コストを考えて、国際社会の懸念や反対を無視し、原発汚染水の海洋放出を頑なに決定し、太平洋を「下水道」と見なしている。報告書の内容がどうであろうとも、日本側が今後30年間にわたり100万トン以上の福島原発汚染水を太平洋に放出し続けることは変わらない。日本の浄化装置は長期間効果を維持できるのか?基準値を超過した放出の状況を、国際社会は直ちに把握できるのか?

放射性核種は長期にわたり累積・濃縮されるが、これは海洋の生態環境、食品の安全、人々の健康にどのような影響を与えるのか?これらの問題のいずれについても、IAEA報告書は答えていない。
中国側は改めて日本側に対して、原発汚染水の海洋放出計画を停止し、しっかりと科学的で安全かつ透明性ある方法で処分を行うよう促す。それでも独断専行した場合、必ずや日本側は全ての重大な結果を負うことになるだろう。中国側は日本側に対して、IAEAと協力して、日本の近隣諸国などを含むステークホルダーが参加する長期的な国際監視測定制度を早期に構築するよう促す。







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あだたら高原

あだたら高原に咲く花・・・

いつも歩いている登山道にも
気づいていない面白い被写体が・・

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経産省はどこまで国民を騙すのか!

汚染水海洋放出に関するIAEAの包括的報告書に関しての最近のツイートを掲載。
 
★【IAEAは海洋放出のお墨付きは出していない!】 
政府は国民に正しい説明をせよ!IAEA事務局長序言の最後の部分「最後に、福島第一原発に貯蔵されている処理水の放出は、日本政府による国家的決定であり、この報告書はその方針を推奨するものでも支持するものでもない事を強調する。」

★IAEAと日本政府及び国会こそ、海洋放出の『正当化』や『最適化』を議論した経過が見当たらない。日本政府は海洋放出ありきでIAEAを賄賂で手中に収めながら、別の意味での正当化を計ろうとしている。韓国を見習ったらどうか?
★【経済産業省】
今回IAEAから提出された包括報告書において、ALPS処理水の海洋放出は、①国際安全基準に整合的、②人及び環境への放射線影響は無視できる、③IAEAは放出開始後もレビュー等を実施していくこと等の報告を受けました。
【小生】
以下のプレスは都合の良い内容をピックアップしたもので以下の内容を追記すべき。
①「処理水放出は、日本政府による国家的決定であり、この報告書はその方針を推奨するものでも支持するものでもない事を強調する」
②「処理水排出を正当化する責任は日本政府にある」


★【玉木雄一郎(国民民主党代表)】
約2年にわたる調査結果を踏まえたIAEAの報告書が提出されました。処理水(treated water)の放出計画が、国際的な安全基準に合致していることが明らかとなりました。安全性に関する国内外の懸念に応え、更なる理解の増進につながることを期待します。 
twitter.com/rafaelmgrossi/…

【小生】
IAEAが原発汚染水の分析を「裏付け活動」(corroboration activities)と称している。科学で「裏付け」はさらなる証拠で従来の主張を補強することに焦点を合わせるもので主張が事実かどうかを確認することに焦点を合わせる「検証」(verification)とは異なる。https://japan.hani.co.kr/arti/politics/46875.html


★【細野豪志】
かつて政治家はマスコミに反論する方法がなかった。処理水の海洋放出に対する世論はSNSで潮目が変わったように思う。「汚染水」という呼び方に固執していた一部のマスコミにも変化が出てきた。政治家がマスコミに反論するのは勇気がいる。それでも時に腹を据えてやらなければならない時がある。
【小生】
細野の劣化が甚だしい。日本の政治家が、海洋放出の『正当化』や『最適化』について議論した経過や結果が見当たらない。日本政府は最初から海洋放出ありきでIAEAを悪用(賄賂で手中に収めながら)。日本政治(特に細野)の劣化が日本を益々劣化・弱体化させていく(涙)。

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IAEAは海洋放出のお墨付きは出していない!

IAEAは 最終判断は日本政府と逃げている。IAEAは海洋放出のお墨付きは出していない!

〇IAEA事務局長序言の最後の部分
「福島第一原発に貯蔵されている処理水の放出は、日本政府による国家的決定であり、この報告書はその方針を推奨するものでも支持するものでもない事を強調する。」

Finally, I would like to emphasise that the release of the treated water stored at Fukushima Daiichi Power Station is a national decision by the Government of Japan and that this report is neither a recommendation nor an endorsement of that policy.

◯本文「2.4.正当化」の結論部分
「ALPS処理水の排出を正当化する責任は、日本政府にある。」

The responsibility for justifying the decision to discharge the ALPS treated water falls to the Government of Japan. (P.19)


2.4正当化には以下の記載がある。
今回のIAEAの安全審査の 範囲には、日本政府がたどった正当化プロセスの詳細に関する評価は含まれていない。
       【中略】

処理水をどのように扱うか、またその決定がどのように正当化されるかを決定する最終決定権 は日本政府にある。
とはいえ、FDN
PSに貯留されるALPS処理水の管理方法の最終的な選択の 正当性は、多くの利害関係者にとって極めて重要であり、日本政府から明確な説明がなされる べきものである。

この説明は、20214月に日本政府が発表した基本方針、および利害関係者 に提供されたさらなる説明と明確化を通じて提供されている。I
          【中略】

 この正当化決定は、放射線防護の範囲をはるかに超えており、経済的、社会的要因など、技術 的な側面以外の考慮事項も多く含まれているため、IAEAがこの決定の非技術的側面について コメントしたり分析したりすることはできない。
NHKも他のメデイアも間違った歪曲報道をしている。但し、日本経済新聞だけが正しく記事にしている。これは2年前のUNSCEAR2020/2021報告書のプレス発表時に英文の報告書全文を精査せずに、一斉に日本語のプレス内容を報道した時と同じ。NHKはじめ日本のメデイアが劣化している(涙)

以下は最近の小生のツイートを転記
★IAEAが原発汚染水の分析を「裏付け活動」(corroboration activities)と称している。
科学で「裏付け」はさらなる証拠で従来の主張を補強することに焦点を合わせるもので、主張が事実かどうかを確認することに焦点を合わせる「検証」(verification)とは異なる。
★IAEAと日本政府及び国会こそ、海洋放出の『正当化』や『最適化』を議論した経過が見当たらない。日本政府は海洋放出ありきでIAEAを賄賂で手中に収めながら、別の意味での正当化を計ろうとしている。韓国を見習ったらどうか?

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『汚染水海洋放出に関する問題点と疑問』に対する東電からの回答(前半)

汚染水海洋放出に関する問題点と疑問(第1版)』を6月上旬に提出していたところ、前半部分の疑問について本日回答があった。

内容は貧弱な回答で、今まで言ってきた事をただ繰り返すのみ。東電は政府(経産省)は科学的に丁寧に説明すると言っているが、単なる口先だけで科学的とは程遠い内容。これでは国民の疑問に答えた事にはならない。

根拠となるデータを示す事なく、結論のみを回答する。しかも個々の質問に答えることなく、都合の悪いものは東電が公開している膨大なデータを見ろと、そのURLだけを示してくる。東電も測定しデータを掲載する人はいても、それを分析する人材がいないのだろう??これが国民に丁寧で科学的な説明とは思えない。1か月も待たされてこの程度の回答には失望せざるを得ない。

この回答は東電内の多岐に渡る関係部門からの回答を窓口部門が取りまとめたものにしては、回答があまりにも貧弱。東電には科学的・生物学的にわかる専門家人材がいない事がこれで明らかとなった。呆れる他ない。

現在、『汚染水海洋放出に関する問題点と疑問』は第3版になっており、今回の回答を踏まえて、追加質問をする予定。

質問(前半)は以下をご覧ください。

https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-06-12

質問(後半)は以下(東電は7月3日現在未回答)
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-06-12-1

  ーー以下が東電からの回答ーーー

×× ×様

当社・福島第一原子力発電所の事故により、今なお、福島の皆さまをはじめ広く社会の皆さまに、大変なご負担とご心配をおかけしていることにつきまして、あらためて心より深くお詫び申し上げます。

さて、お問い合わせいただきました件(前半)について、お時間を頂戴しまして恐縮です。下記のとおり、ご回答させていただきます。

【1.約束違反】

★東電と政府は福島県漁連の「タンクに溜まっている水は国民の理解がないかぎりいかなる処分も行わない」との要請に対し、「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」と約束した。

しかし政府は海洋放出方針を決定してから、関係者の理解を得ます。説明を尽くしますと言っている。明らかに約束違反ではないか。

⇒(回答)
〇まず、政府が海洋放出を決定したのは、「ALPS汚染水」ではなく、「ALPS処理水」です。また、安全基準を満たさない状態での放出がなされることはありません。

〇福島県漁連に対して回答した方針に変わりはありません。

〇ALPS処理水放出に係る実施主体である当社といたしましては、当該の文書回答も踏まえまして、引き続き、安全な設備の設置や運用などの計画に基づく安全確保や、科学的根拠に基づく国内外への情報発信、海域モニタリング強化、風評対策など、政府の基本方針を踏まえた取組を進めるとともに、ご懸念やご関心に向き合い、福島第一原子力発電所の廃炉・処理水等対策に係る当社の考えや対応について、ご説明をさせていただく取組を重ねてまいります。

【2.世論は海洋放出反対・公聴会の開催を!】

★福島県内の多くの自治体は海洋放出に反対している。2020年2月の福島県内の世論調査でも57%が海洋放出反対している。GXの原発推進も含め、日本では政策決定の在り方に民主主義が徹底的に欠けている。海外では市民の意見を聴いて原発政策を決定している。まずは福島県内数か所で経産省主催の公聴会を開催したらどうか?

⇒(回答)
回答する立場にございません。

【3.なぜ汚染水は増え続けるのか?】

★なぜ汚染水は増え続けるのか?大金を投資しつくった凍土壁は役立っていない?コンクリートのような工法で広域の止水壁を作って地下水を止めるべきとの専門家の意見もでているが、なぜ行わないのか?凍土壁の失敗を認めたくない為に汚染水が増え続け、海洋放出するとすれば本末転倒ではないのか

⇒(回答)

〇陸側遮水壁、サブドレン等の重層的な汚染水抑制対策により、2014年5月は1日当たり540m3程であった発生量が、2022年度実績では90m3/日と確実にその効果は現れています。現在は、中長期ロードマップの2025 年内目標である「汚染水発生量を100m3/日程度に抑制」達成に向け、陸側遮水壁やサブドレンの確実な運用と合わせて、屋根雨水対策等の重層的な対策を進めているところです。

〇具体的には、建屋への雨水流入対策は、今後も1-4号機山側のフェーシングや1号原子炉建屋の屋根補修対策を行う計画であり、計画通りに実施していくことで、建屋流入量は更に抑制可能と考えています。

〇今後、局所的な建屋止水の効果、建屋外壁止水の検討結果、燃料デブリ取り出しなどに関する建屋周辺の廃炉作業の状況も踏まえて、2028年度までに約50~70㎥/日まで、汚染水の発生量抑制を目指してまいります 。

【4.処理水の定義と測定結果の情報公開】

★政府による処理水の定義は『トリチウム以外の放射性物質が基準を下回っている事』となっている。タンクに留められている7割近くは基準値を超えている(ストロンチウム90、ヨウ素129、セシウム137、さまざまなプルトニウム等)ので、処理水ではなく『汚染水』という事で良いか?すべてALPS処理水と言っている事は情報操作ではないか?

★すべてのタンクについて62核種とトリチウム、そして炭素14の測定結果が公開されていない。(3つのタンク群のみ公開)公開されていないと言う事は汚染水の全容がつかめない状態で、海洋放出ありきで良いのか?全容をつかむまでは、海洋放出は止めるべきではないか?また未公開データはいつまでに公開するのか?

⇒(回答)

〇「ALPS処理水」とは、トリチウム以外の放射性物質が、環境へ放出する場合の規制基準値を確実に下回るまで、多核種除去設備等で浄化処理した水(トリチウムを除く告示濃度比総和1未満)を「ALPS処理水」と定義しています。

〇環境へ放出する際には、約7割にあたる規制基準を満たしていない水(処理途上水)は、二次処理を確実に実施し、トリチウム以外の放射性物質について告示濃度限度比の総和を1未満とする方針です。

〇当社が測定した全てのデータは、当社のウェブサイト「福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果」に掲載されています。

〇また、タンク内の「ALPS処理水等」の測定結果については、処理水ポータルサイトに整理した形でお示ししています。

福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/index-j.html

貯蔵タンクエリア毎の放射能濃度https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/images/tankarea.pdf

【5.ALPSの機能について】

★タンク保管の7割は汚染水。ALPSでの処理水は3割。ALPSは「使用開始前検査」を受けていない試運転状態。法的には「仮設」。ALPSのフィルターが破損したり、信頼性・安定性に欠ける。基準を超える7割の汚染水の割合が減っていないが、ALPSが正常に機能しているのか?

(回答)

〇既設、増設、高性能ALPSとも使用前検査は全て完了しています。

〇多核種除去設備は、汚染水に含まれる62種類の放射性物質(核種)を、環境へ放出する場合の国の基準以下の濃度に低減する浄化能力があり、現在の運用実績としては、規制基準を満たすまで浄化処理しています。

【6.トリチウムの危険性は有機結合型OBT】

★トリチウムの危険性はOBT(有機結合型トリチウム)にある。HTO(トリチウム水)は生物体の中に入ると炭素などの有機物と結合して有機結合型トリチウム(OBT)に変わる。細胞はOBTを水素原子とみなし高分子を構成する。

ところがOBTは核壊変しヘリウムに変わってしまう。
ヘリウムは結合を担う能力は無いので、OBTを使った高分子結合は壊れ、細胞は破壊される。これがトリチウムの危険の実態。更にOBTはHTOに比べ20~50倍滞留時間が長い。OBTは染色体など重要器官で使われ、十分DNAを傷つける。

★トリチウムOBTの人体への影響は未だに、未確認。論文も無い。有機結合型トリチウム(OBT)の人体(細胞レベル)への影響に関する論文等は無いはずです。(短時間の魚類への影響は存在するが完全ではない?)。論文があるなら提示ください。OBTに関してはIAEA、東電、規制庁はどのような見解も示していない。

(回答)

〇トリチウムの健康影響については、UNSCEAR(国連科学委員会)が2016年報告書附属書Cで、トリチウムの性質、体内動態、生物効果、作業者や公衆の疫学的データなどを整理し、見解を述べています。

〇当社が実施した、「ALPS処理水の海洋放出に係る放射線環境影響評価報告書」では、摂食する海産物中のトリチウムの割合につき、10%が有機結合型トリチウムである場合をベースケースとして評価するだけでなく、100%全てが有機結合型トリチウムとした場合の評価も実施しており、被ばく評価結果にほとんど影響がないことを確認しています。

【7.ICRPリスクモデルの欺瞞・線量係数矮小化】

★ICRPのリスクモデルでは電離エネルギーは体全体に、または臓器や組織に、また細胞全体に平均・均一に負荷すると仮定。しかし実際の内部被ばくでは、エネルギーは局所・部分的に集中的に負荷し、細胞を、臓器を破壊していく。ICRPの平均化概念は内部被ばくでは全く起こり得ない。ICRPのリスクモデルでは全く想定していない”元素変換(核壊変)による細胞破壊が起きる。

★ICRPのリスクモデルはエネルギー量(物理量)だけを問題にしている。人体の細胞にどのような影響をあたえるかという細胞科学的観点、あるいは体内に入った時にどのような化学的反応をみせるかといった化学的な観点は一切無視。徹底的に放射線物理学の観点からしかみていない。科学的には、いびつな体系。

★『トリチウム(HTO)無害論』はICRPの1Bq換算係数(1.8×10⁻⁸msV)が実情とはかけ離れている事。例えば年間100万BqのHOTを摂取しても18μSvと小さい。朝日や毎日のトリチウム無害論もすべてこの換算係数からでている。ICRP内部でもこの換算係数が科学的に妥当ではないとの意見が何度となくでている。しかしICRP勧告は頑として修正しない。しかしこの換算係数は5倍~10倍程度が妥当との専門家(ICRPの専門家も含め)の意見がある。

⇒(回答)

〇IAEAやICRPでは、世界中で公表された複数の放射線障害に係る論文を精査し、信頼性の高いデータに基づき各基準や勧告を取りまとめていることから、非常に信頼性が高いものと考えています。

【8.健康被害の実態について】

★カナダの重水炉型原発周辺では、排水されるトリチウムで健康被害を指摘している調査結果や論文がでている。特に激しく細胞をつくる4歳以下の子ども・幼児・乳児・あるいは胎児にその被害は集中した。

★日本の玄海原発周辺でも住民の白血病が多発している調査結果がある。1998年~2007年の調査では玄海町の白血病による死者数は人口10万人あたり30.8人(前半の5年平均)~38.8人(後半の5年平均)と全国平均(5.4人~5.8人)の6倍~7倍。また原発から15km離れた唐津市でも全国平均の3倍程度。魚介類、飲料水、空気中に浮遊するHTOが原因と考えられる。

★厚労省が発表した平均寿命でワースト10には、下北半島の六ケ所村、東通村、むつ市等核燃料サイクル工場が設置されている周辺の自治体の寿命が短い。これはトリチウム海洋放出に関係していないか?トリチウムに汚染された魚介類、飲料水、空気中に放出されたトリチウムを吸入した事と関係あるのではないか?ないとするなら短寿命の要因は何か?

⇒(回答)

〇トリチウムによる人体等への影響に関する疫学的調査は、大気圏核実験が頻繁に行われた1950年代から世界各地で行われているほか、原子力発電所周辺でもさまざま行われ、その結果として十分の余裕を持ちつつ現在の規制体系が作り上げられてきていると承知しています。

したがって、国際的な考え方に基づく現状の法令を遵守することにより、懸念する放射線障害は発生することはないと考えます。

【9.燃料棒に直接触れた汚染水の海洋放出の前例はない】

★「ALPS処理水と、通常の原発排水は、まったく違うものです。ALPSでも処理できない核種のうち、11核種は通常の原発排水には含まれない核種です。通常の原発は、燃料棒は被膜に 覆われ、冷却水が直接、燃料棒に触れることはありません。でも、福島第1原発は、むき出しの燃料棒に直接触れた水が発生している。処理水に含まれるのは、“事故由来の核種”です」(山本拓議員)

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/287910/2
溶融燃料と接触した水の海洋放出は世界的に前例があるか?前例がないなら安全だと言える確証はまったくない。デブリに触れた汚染水の海洋放出はあり得ない。

⇒(回答)

〇放射性物質を原子力施設から環境中へ放出する際に、管理対象とする放射性物質の種類については、国の規制基準の下、施設毎(事業内容、炉型など)に定められています。

〇環境へ放出する場合には、トリチウム以外のそれら放射性物質についても規制基準以下の濃度であることを確認することとしており、放射性物質を環境中へ放出する際の国の規制基準を満たす、という観点では、他の原子力施設から排水される水と、変わりはありません。

【10.トリチウム以外の放射性核種や溶融した物質の検証がされていない】

★政府は通常の原発でもトリチウムが発生し、海洋放出しているから、基準値以下に薄めれば問題ないとの説明をしているが、福島第一の場合は溶け落ちた核燃料に触れた水である事。政府はこの問題をトリチウムだけにファーカスしている。

海洋放出基準は放射性核種に限定し、核分裂した安定テルル、溶解した金属特にステンレス鋼材やジルコニウム,スズ等、さまざまな有機物、コンクリート、腐食酸、硫酸還元菌、放射性炭素等は含まれていない。本件について経産省、東電、IAEA,規制庁はどのように判断しているのか?

⇒(回答)

〇ALPS処理水の海洋放出に当たっては、希釈前の段階でトリチウム以外の放射性物質が規制基準(告示濃度比総和1未満)を満足していることを確認するだけでなく、水質汚濁防止法に基づき定められた福島県条例の一般水質基準の対象項目について、自主的に放出の都度満足していることを確認します。

【11.IAEAと日本政府は出来レース】

★日本政府はIAEAを第三者機関の評価としていますが、IAEAと日本政府は海洋放出ありきで日本政府と協定を締結しているとすれば、公正・中立な評価は不可能。原発推進のIAEA以外の第三者機関の査察も受けるべきではないか?

『IAEAと日本政府は出来レース』は以下ご覧ください。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-05-08

※IAEAの立場は福島第一の汚染水の海洋放出を禁止すれば、世界中の原発を止めざるを得なくなる為、福島第一の汚染水の海洋放出を認可するしかないという立場。(IAEAは原発推進の立場)

⇒(回答)

IAEAのタスクフォースは、IAEAおよび世界各国(中国・韓国・ロシア等を含む)の国際専門家で構成されております。当社はレビューに真摯に対応してまいります。

 以上

当社は、原子力事故の当事者として、事業運営への信頼回復に努めるとともに、「復興と廃炉の両立」の大原則のもと、福島第一原子力発電所の廃炉・汚染水・処理水対策を、安全確保を最優先に一つひとつ着実に進めるとともに、処理水に関する正確な情報を、社会のみなさまへ迅速かつ透明性高くお届けする取組を徹底してまいります。

2023年7月3日

東京電力ホールディングス株式会社

 

 

 

 

 

 

 


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我が家に咲く花たち

我が家に咲く花たち・・・
野の花、野菜の花、花壇に咲く花と多彩だ・・・
カボチャ、ナス、トマト、ピーマンの花・・
チョウもハチも蚊も、そして野鳥も蝉も・・

昨日、今年初めてのヒグラシが鳴いた・・
ヤマユリのつぼみも膨らんできた
7月下旬には咲くだろう・・・
この一帯がヤマユリで賑わう・・



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 【オオウランギンスジヒョウモン】
比較的めずらしいチョウ。
ヒョウモンと名前が付くチョウの種類は多く
中には絶滅危惧種もある・・・

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IAEAは日本政府の手の中にある

【IAEA報告書は真実を歪めている事が内部文書で明らかに!】
★アメリカメデイアからの情報
国際原子力機関(IAEA)が、内部告発によって2023年6月1日に作成した文書によれば、IAEAは130万トンの放射能汚染水の放出を承認しようとしているだけでなく、事実がそうでないことを示しているにもかかわらず、日本の立場を支持し、"国民から否定的に見られる "可能性のあるものを排除するために、世界への情報発信を操作しようとしている。
内部文書の一部(翻訳文)が以下・・・
東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の取扱いに関する最終報告書のIAEA修正案について
IAEAは5月19日、東京電力福島第一原子力発電所(FDNPS)におけるALPS処理水の取扱いに関する最終報告書(案)をまとめた。その結論は、一部の放射性核種の放射能濃度が放出制限値を超えているにもかかわらず、今夏のALPS処理水の放出について良好な結果を示している。国民の不安を考慮し、ALPS処理水の安全な排出を実施するための東京電力および日本政府(GOJ)の能力の信頼性については、最終報告書で説明される予定である。
IAEA と日本政府(GOJ)との協議を経て、国民が否定的にとらえる可能性のあるデー タや結果は削除する。ラファエル・マリアーノ・グロッシ事務局長の承認後、最終報告書は6月下旬に発行される。
最終結論と所見
報告書には、「はじめに」、「安全原則」、「IAEA安全ガイド」、「参考文献」が含まれる。以前日本政府と交渉したグロッシ事務局長からの指示に基づき、エグゼクティブサマリーにはALPSの処理水放出を支持する肯定的な結論を記載する。最終報告書では、東京電力の放流計画が国際安全基準に準拠していることを強調し、国民の懸念や疑念に対処する。IAEAはタスクフォースの専門家全員と議論を行うが、彼らの提言は報告書には反映されない。

★韓国メデイアからの暴露

IAEAは日本政府の手の中にある。日本政府はIAEAを100万ユーロで買収。韓国のような真実を伝えるメデイアが日本には無い事が残念。この暴露は真実だろう。日本政府に騙されて、飼いならされている日本人が如何に多い事か?元凶は日本メデイアの検証能力の無さと委縮https://youtu.be/OZ5OujkvSI0

★韓国系日本メディア
IAEAの原発汚染水分析は、2021年7月に日本と合意した範囲内で進められてきた「ALPS処理水の取扱いに関する安全面のレビュー」の一部。このレビューは「処理水(原発汚染水)が安全に海に放出されるよう支援してほしい」という日本政府の要請で始まった。はじめから中立や客観とはかけ離れていた。
IAEAが原発汚染水の分析を「裏付け活動」(corroboration activities)と称している。科学で「裏付け」はさらなる証拠で従来の主張を補強することに焦点を合わせるもので、主張が事実かどうかを確認することに焦点を合わせる「検証」(verification)とは異なる。

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吾妻山に咲く可憐な花たち

吾妻スカイライイン・浄土平から鎌沼に向かう。
湿地帯もあり、多様な高山植物が見れる。

この時期はチングルマ、イワカガミ、ゴセンタチバナ、ハクサンチドリ、ワタスゲ、ショウジョウバカマ等が見れる・・・
詳細は以下の解説(写真付き)をご覧ください。
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吾妻・鎌沼散策

高山植物を写真に撮りたく、吾妻スカイライン・浄土平に車を停め、鎌沼を目指した。

以下は案内を転載。
『磐梯朝日国立公園内、標高1770mに位置し、形が鎌に似ているからその名がついたとされます。南側は姥ヶ原はツンドラのような草原、北側の酸ヶ平は湿原となっており、様々な自然を観察できるコースです。浄土平から一周約5.1km(所要時間2時間)の鎌沼自然探勝路があり、多くの高山植物をみることができます。』
 
高山植物の写真は以下のブログをご覧ください。

【吾妻山に咲く可憐は花たち】
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-06-28


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つづく・・・





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されど野の花

自宅や自宅周辺を散策しながら撮った野の花、野のコケ、野の樹木。


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経産省への質問提出

汚染水海洋放出に関する問題点と疑問について、経産省へ以下提出した。真摯な回答が届く事を期待したい。

経済産業省 
  廃炉・汚染水・処理水対策官

   ××××さま

先日(20日)の如春壮での市民との意見交換にご足労いただきありがとうございました。市民・県民の疑問を直接聞いていただき、それらに真摯にお答えいただいた事は有意義であったと思います。市民・県民の声を、是非霞が関にお伝え頂きたくお願いいたします。

当日(20日)に開催された『汚染水を海に流すな!6.20福島行動』も市民・県民の声です。是非この声も霞が関にお伝えください。

KFB(福島放送=テレビ朝日系)「処理水海洋放出計画 市民団体がデモ行進(福島)」(50秒)https://www.kfb.co.jp/news/fukushima/index.php?id=202306207113

 東京新聞等の記事をご覧ください。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/257899?fbclid=IwAR1yWBqlyslA_OmF0t2drJy-JcClfWl_zgNE8PTYf47PsIi9PgHxrcBvhq0

朝日新聞記事。
https://www.asahi.com/articles/ASR6N6W1NR6NUGTB001.html

河北新報(有料O
https://kahoku.news/articles/20230620khn000065.html

Yahoo記事(KFBをリファー)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c5425bc79faf3df948627069e8c08b08d1b88d1

以下の小生のブログにもアップしました。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-06-21

小生の以下の3つの質問に対する木野様の回答は以下と理解しました。この理解でよろしいでしょうか)

  1. 関係者には消費者も含まれるべき(健康被害者)だが、入っているか?⇒入っている。
  2. 関係者の理解は得られていないと思うがどうか?⇒まだ理解は得られていない。
  3. 理解が得られなければ海洋放出はできないと思うがどうか?⇒海洋放出はできない。(しない)
    上記の質疑応答から、夏までの海洋放出はしないと理解したが如何でしょうか?最終判断は経産大臣(総理)と理解しますが、経産省内部でも国際問題化しており当分は放出しなという結論になりつつあると理解します。(正しいか?)

★『ALPS汚染水海洋放出に関する問題点と疑問』をまとめてみました。(以下ブログ)
1週間程度を目途にご回答いただければ幸甚です。
前半:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-06-12
後半:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-06-12-1


多くの質問がありますが、一言で問題点を指摘するなら以下になろうかと思います。

【海洋放出で失うものは甚大。得るものは廃炉という幻想のみ】

海洋放出を強行した場合に、日本政府、日本人が失うものは甚大。
①日本の民主主義。
②福島県民の更なる苦しみ。
③中国、韓国、太平洋諸国との政治問題に発展。韓国や中国からの賠償金問題へ発展の可能性。日本政府への信頼。
④全世界の消費者の健康被害。 
⑤世界中の漁業や観光業の生業。
⑥日本の漁業と観光は壊滅。
⑦地域や国際間の分断等・・・

 一方得られるものは『廃炉が進む』という『幻想』だけ。廃炉の定義も無い。デプリの取り出しもすぐには困難。汚染水を止められなかった反省もない。汚染水も減少し、ゼロにできればタンクの増設は不要。汚染水海洋放出も不要。

既に分かっていた用地不足はタンク用地拡大すれば解決するも12年間放置。汚染水陸上移動や海上移動の規制改訂も放置。
その間GX法制定で原発回帰。原発発電コストアップで電気料金高騰と原発事故で日本は破綻と破滅の道へ・・・数年かけて検討した専門家会議メンバーも素人ばかり。事務局のシナリオ通り。すべて民意無視の茶番劇!

★更に、日本政府とIAEAとの関連性については以下の記事がありました。https://japan.hani.co.kr/arti/politics/46875.html

この事実は正しいとすれば、茶番劇と言う事でしょう。日本政府が第三者機関だというIAEAは原発推進する機関であり、公正・中立で信頼できる組織で無い事は明らかです。

IAEAが実施している事は「原発汚染水の海洋放出を支援してほしい」日本の要請で始まり さらなる証拠で主張を補強する「裏付け活動」であり「検証ではない」。

以下記事の一部を転載します。

『今回のIAEAの原発汚染水分析は、20217月に日本と合意した範囲内で進められてきた』

ALPS処理水の取扱いに関する安全面のレビュー」の一部だ。当初、このレビューは「処理水(原発汚染水)が安全に海に放出されるよう支援してほしい」という日本政府の要請で始まった。はじめから中立や客観とはかけ離れていたのだ。

このような限界はIAEAが原発汚染水の分析を「裏付け活動」(corroboration activities)と称して
いることにも現れている。

科学で「裏付け」はさらなる証拠で従来の主張を補強することに焦点を合わせるもので、主張が
事実かどうかを確認することに焦点を合わせる「検証」(verification)とは異なる。』


★札幌でのG7共同声明の誤訳(改竄)の撤回・修正についてはいかがでしょうか?
西村大臣の改竄発言にドイツのレムケ大臣が猛反発しています。国際問題化しています。この事はいずれ中国や韓国でも報道され問題化してきます。ドイツからの正式な修正依頼も提出される可能性もあります。

このように現在の政府(経産省や環境省等)が実施している事は、あまりに国民や福島県民を愚弄しており信頼できようはずはありません。是非、真摯な対応をお願いいたします。


朝日新聞記事概要が以下

4 月に札幌市で開かれた主要 7 カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合で採択された共同声明をめぐり、環境省が公表している日本語訳が間違っているとして、全国約 150の市民団体らが 12 日、環境相と経済産業相に撤回を申し入れた。回答期限は 18 日。共同声明は英文で A4 36 ページ(日本語訳は 32 ページ)で、4 16 日に採択された。
このうち東京電力福島第一原発から出る処理水の放出や除染土の再利用について言及した 2 カ所について、市民団体「放射線被ばくを学習する会」などが誤訳を指摘している。

処理水について、環境省がホームページで公開している「仮訳」では「廃炉及び福島の復興に不可欠である多核種除去システム(アルプス)処理水の放出」とあるが、英語の原文では「廃炉及び復興のために不可欠」なのは「(処理水放出が)IAEA(国際原子力機関)の安全基準や国際法に準拠して実施されること」と「放出が人や環境に害を及ぼさないこと」のように読める。

除染土の再利用についても、仮訳は日本の取り組みが「オープンで透明性をもって、国社会との緊密なコミュニケーションをとりながら進められている」と評価したのに対し、英文では、日本に国際社会との連携をとりながら、透明性をもって取り組みを進めることを推奨しているように読める。』

https://www.asahi.com/articles/ASR5Z6TNMR5YUGTB00L.html

★先日ご購入いただいた『明らかにする会』の冊子『チェルノブイリ並み被ばくで多発する福島
甲状腺がん』は読んで頂きましたか?
UNSCEAR2020/2021
報告書も日本政府と放医研の明石眞言氏や鈴木元氏の大きな関与によって、被ばく線量が約1/70程度に矮小化されている事が明らかになりました。ここでも茶番劇を繰り広げています。

本件に関する経産省としてのご見解も聞かせてください。

大変お忙しいとは存じますが、1週間程度を目途に添付問題点と疑問及び本文の質問(確認事項)にご回答いただければ幸甚です。

 

 

 


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汚染水を海に流すな!6.20福島行動

ふるさとの海、日本の海、世界と海を放射能でこれ以上汚してはならない。『関係者の理解なしには如何なる処分を行わない』という約束を反故にし、タンク貯蔵汚染水を「ALPS処理水」といって、海洋放出を始めようしている。原発事故被害者である福島県民にさらなる苦悩を強い、海洋汚染を広げる行為は許されない。福島県こそが率先して海洋放出を中止を求めるべき。


【海洋放出で失うものは甚大。得るものは廃炉という幻想のみ】
海洋放出を強行した場合に、日本政府、日本人が失うものは甚大。
①日本の民主主義。
②福島県民の更なる苦しみ。
③中国、韓国、太平洋諸国との政治問題に発展。韓国や中国からの賠償金問題へ発展の可能性。日本政府への信頼。
④全世界の消費者の健康被害。 
⑤世界中の漁業や観光業の生業。
⑥日本の漁業と観光は壊滅。
⑥地域や国際間の分断等・・・

一方得られるものは『廃炉が進む』という『幻想』だけ。廃炉の定義も無い。デプリの取り出しもすぐには困難。汚染水を止められなかった反省もない。

汚染水も減少し、ゼロにできればタンクの増設は不要。汚染水海洋放出も不要。既に分かっていた用地不足はタンク用地拡大すれば解決するも12年間放置。汚染水陸上移動や海上移動の規制改訂も放置。

その間GX法制定で原発回帰。
原発発電コストアップで電気料金高騰と原発事故で日本は破綻と破滅の道へ・・・
数年かけて検討した専門家会議メンバーも素人ばかり。事務局のシナリオ通り。
すべて民意無視の茶番劇!


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福島県への緊急要請

福島原発事故に伴う喫緊の課題は
①震度6弱/強の地震で一号機原子炉の倒壊の可能性
②汚染水海洋放出の問題、
③原発復活加速の動きだ。

そこで当事県の福島県に自ら検証する専門家分科会の設立が急務であるとして、以下を6月8日に福島県庁を訪問し要請してきたが、念の為文書(メール)でも再要請した。

要請1週間後に進捗状況をTELで確認したところ、議会対応で忙しいとしているが、福島県職員の主たる目的は『県民の命と健康を護る事』『県民の生活と財産を衛る事』。議会対応よりも優先すべき重点課題のはず。しっかり対応(まずは検討)促進するようお願いした、

尚県職員は公人でもある為、課長以上は実名にした。

   ---以下要請内容(一部削除)ーーー

福島県原子力安全対策課
    伊藤課長殿
    ccM主幹、K主任、O専門職殿

 先日(8日)のM主幹と意見交換の時間を頂きありがとうございました。先日提案した以下の検証委員会(分科会)の設立の進捗は如何でしょうか?

原子炉倒壊問題と汚染水海洋放出問題に関し、廃炉安全監視協議会の傘下に福島県独自の検証委員会(分科会)の設立を早急にお願いいたします。東電の説明に対する質問は素人でもできます、

是非、自ら検証や提案のできる専門家6~7名で構成する分科会としてください。原子炉倒壊に関する分科会には森重晴雄氏の参加もご検討ください。


汚染水の関するIAEAについて以下の記事がありました。
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/46875.html

IAEAが信頼できる組織で無い事は明らかです。

IAEAが実施している事は「原発汚染水の海洋放出を支援してほしい」日本の要請で始まり さらなる証拠で主張を補強する「裏付け活動」であり「検証ではない」。
『今回のIAEAの原発汚染水分析は、20217月に日本と合意した範囲内で進められてきた「ALPS処理水の取扱いに関する安全面のレビュー」の一部だ。当初、このレビューは「処理水(原発汚染水)が安全に海に放出されるよう支援してほしい」という日本政府の要請で始まった。はじめから中立や客観とはかけ離れていたのだ。
このような限界はIAEAが原発汚染水の分析を「裏付け活動」(corroboration activities)と称していることにも現れている。

科学で「裏付け」はさらなる証拠で従来の主張を補強することに焦点を合わせるもので、主張が事実かどうかを確認することに焦点を合わせる「検証」(verification)とは異なる。』

海洋放出に関する継続的な監視・検証の為の第三者機関※の設立も必須です。

※第三者機関の例:福島大学+東京大学+NPOたらちね+福島県漁業組合+福島県等で構成

以上早急にご検討ください。

【参考情報】
ALPS汚染水海洋放出に関する問題点と疑問」をまとめてみた。

前半:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-06-12
後半:
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-06-12-1

同じく、原子炉倒壊問題に関しても廃炉安全監視協議会の傘下に、6~8人程度で構成した専門分科会の設立も要請している。







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汚染水海洋放出問題についての東電交渉

東電・福島復興本社のみなさんへ:この記事に問題ある場合はご連絡ください。

6月12日福島市で開催された東電と市民10団体との交渉に参加。主催団体は脱原発福島県民会議。他に原子力情報室、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西等全国10団体。東電からは福島復興本社・復興推進室副室長など4名が参加。主催者側からの東電への事前質問に対し、東電は文書で回答準備せずに口頭での回答。市民が約35名程度、取材記者が6~7名。一部のTVで放送していた。

冒頭東電からは質問への回答が終了したらメデイアは退席して欲しいとの要求あり。更に、主催側から3時間を要求していたが東電からは2時間にしてほしいとの要求。結局メデイアは最後まで退席せずにOK。30分間の延長で2.5時間。

『関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない‥‥』という福島県漁連との約束は『今も変わりはない』と断言。ならば、現在の海洋放出に向けた工事は約束違反ではないか、早急に真水を使った設備の確認試験を中断すべきではないのか?に対し、しばらくの時間、4名は無言のまま反論は無かった。反論が無い事は約束違反を認めた事かの主催者側から念を押すと、しばらく経過してから東電から苦し紛れに以下の発言。

2021年の『政府の基本方針』にもとづいて、福島県と2町の了解を得て工事を開始した。更に何の根拠も示さず『約束違反とは考えていない』と回答。東電からの言葉は実態とはかけ離れた、科学的根拠、政府の基本方針、丁寧に、真摯に・・・東電はこれらの重い本当の意味を理解しているのだろうか??彼らの回答は論理的にも矛盾だらけで破綻している。

小生の有機結合型(OBT)の危険性についての質問には、IAEAだ、UNSCEARだ、ICRPだ・・と言い出す始末・・・これに首を振ったら、しっかりそれを見ていたようだ。東電が直接安全性について研究・検証しないのかと念を押したが・・・東電も市民がIAEAやUNSCEAR、ICRPへの不信感を持っている事には気づいているようだった。

東電が回答できなかった工事中断要請等に関する回答は本社に持ち帰って今月末頃までに回答するとのいつものパターン。

「ALPS汚染水海洋放出に関する問題点と疑問」をまとめてみた。
以下のブログでも公開。

前半:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-06-12
後半:https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-06-12-1

  ~~~参考情報~~~

【汚染水を海に流すな!6.20福島行動】

6月20日(火)
10:30~福島テルサ「あづま」にて集会
11:30~12:00県庁までデモ行進
12:00~13:00県庁前スタンディング
15:00~16:00県知事と議会に要請書提出

ご都合が合う方は、青いものを身に着けてご参加ください。

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キショウブとマーガレット

自宅周辺にキショウブとマーガレットが咲いている。いずれも繁殖力が強い植物。マーガレットは種を飛ばし周辺で増殖していく。

【キショウブ】
ヨーロッパから西アジア原産のキショウブは、1897年ごろ園芸植物として日本に渡来した。その鮮やかで美しい黄色い花が好まれ、ビオトープなどに使用され、現在は北海道から九州まで広い地域で野生化している。

しかし、繁殖力が非常に強く、甚大な被害が予想されるため、「生態系被害防止外来種」の中でも対策の必要性が高い「重点対策外来種」に指定されている。

同じアヤメ科のカキツバタ(準絶滅危惧種)などと交雑してしまったり、水辺に棲息する他の在来種と競合した結果、駆逐してしまったりする恐れがあるので、そのような場所で見かけた場合は積極的な防除が呼びかけられているのだ。

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【マーガレット】
カナリア諸島が原産地で、17世紀末にヨーロッパへ渡る。日本には明治時代末期に伝わり、大正時代から幅広く栽培されるようになった。3-7月に花をつける。白色の一重咲きが普通であるが、黄色やピンクのもの、八重咲き、丁字咲きのものもある。本来は宿根草であるが、日本では温暖地でないと越冬できない。


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花の女王バラ

既に福島でのバラの最盛期は終わりつつあった。福島市の四季の里、あづま総合運動場のバラ園で雨上がりのバラを撮った。

花の女王といわれるバラ。バラには多種多様な種類や系統がある。


以下はウィキペデアから転載。
「ばら」の名は和語で、「いばら」の転訛したもの[注 1]。漢語「薔薇」の字をあてるのが通常だが、この語はまた音読みで「そうび」「しょうび」とも読む。漢語には「玫瑰」(まいかい)や「月季」(げっき)の異称もある(なお、「玫瑰」は中国語においてはハマナスを指す)。

ヨーロッパではラテン語の rosa に由来する名で呼ぶ言語が多く、また同じ語が別義として「薔薇色」として「ピンク色」の意味をもつことが多い。
6月の誕生花である。季語は夏(「冬薔薇」「ふゆそうび」となると冬の季語になる)。 花言葉は「愛情」であるが、色、状態、本数、組合せによって変化する。

福島市内のバラの情報は以下。

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ALPS汚染水海洋放出に関する問題点と疑問(後半)

一部追記(◆部および★部)し再掲します。(前半と後半に分け掲載)

【ALPS汚染水海洋放出に関する問題点と疑問(後半)】
 
              第1版2023年6月4日
                                        第2版2023年6月11日(◆部追記)
              第3版2023年6月21日(★部追加)
                                                第4版2023年6月25日(▼部追加)

前半からのつづき・・・(前半部分は以下ご覧ください)
【13.小中学校へのチラシ配布について】
復興庁と資源・エネ庁が汚染水の海洋放出は一方的に安全だとする都合の良い部分だけを取り上げた内容のチラシが小・中学校に配布された。各自治体の教育委員会で問題になっている。政治的なチラシを教育現場に持ち込んだ前代未聞の事件。
復興庁と経産省が文科省を威圧?して、放射線副読本と一緒に「安全宣伝チラシ」を送りつけたもので、地元市町村の反対の根強さを浮き彫りにする結果になった。
これでは経産省の信頼は得られない。福島県内はじめ全国での公聴会を開催し説明したらどうか?詳細は以下のブログをご覧ください。
岩手県、宮城県、福島県の実態調査を河北新報が実施した。以下がその記事の一部を転載。
南相馬市教委は市議の指摘を受け、市内の中学校に確認した。担当者は「事前の連絡と説明は必要だろう」と憤り、同市の中学校長は「処理水海洋放出は(議論が分かれる)微妙な問題。南相馬は現場そのもので、敏感にならざるを得ない」と話した。

いわき市教委は「学校に直接送るなんて聞いたことがない」と困惑。「さまざまな意見がある問題で、県教委の判断を仰ぐ必要がある」として、各校に学校での保管を依頼した。
「8日に県から問い合わせがあり、初めてチラシの存在を知った」と明かすのは福島市教委。配布していない学校には、保管するよう通知を出した。

福島大共生システム理工学類のG准教授(環境計画論)は「廃炉に関する様々な課題のうち、処理水放出の問題だけに焦点が当てられた『焦点ずらし』だ。処理水の放出が既定となっており、他の代替案や放出に反対する意見を取り上げていない点も問題がある」と指摘。「多様な視点で議論する芽を摘み、異論を封じ、政府の公式見解を一方的に伝えるものだ」と評した。

岩手県教委は、8日にあった県立学校の校長会で、チラシの内容や配布方法が議論を呼んでいるとして、「丁寧な対応をお願いする」と各校へ依頼した。処理水の海洋放出を巡り、風評被害を不安視する沿岸自治体や県漁連は国に反対の意思を伝えてきた。

野田武則釜石市長は「(岩手県内の)三陸沿岸の自治体はどこも海洋放出に反対だ。安全だと言っていた原発で事故が起きた。不信感を払拭することなく、海洋放出を前提に物事を進める姿勢に疑問を抱かざるを得ない」と批判した。

2月20日の河北新報記事
「原発処理水は安全」国が学校にチラシ 被災3県、配布見合わせも
同じく河北新報 2月20日記事
『慎重な対応必要』『微妙な問題』『国の姿勢に疑問』 戸惑う被災3県
放射線の副読本と一緒に配布されたのが以下のチラシ。①、②のチラシ230万枚が昨年12月から、教育委員会を通さずに、放射線副読本と一緒に全国の小中学校に直接送られた。

① 経済産業省資源エネルギー庁の「復興のあと押しはまず知ることから」
② 復興庁の「ALPS(アルプス)処理水について知ってほしい3つのこと
【14.汚染水濃度の上昇問題】
1)ここ数年間の、トリチウムを除く核種の地下水濃度の急上昇(例えば、No.1-6孔では2018年から2022年末までに、全ベータ:100,000⇒1,300,000 Bq/L(13倍)、90Sr:100,000⇒700,000 Bq/L(7倍)、134+137Cs:10,000⇒400,000 Bq/L(40倍))について、
①その原因はどこにあると考えるか?
②事故からの時間経過に伴って、デブリの変性、変質が始まっているのではないか?
③東電は規制庁にこの重大問題・現象を提示し、問題点を議論しているのか?

【15.遮水壁効果の問題】
1)汚染地下水の行先として、港湾や港湾外の外洋への漏洩が考えられるが、どう評価しているのか?
もし、護岸遮水壁、凍土遮水壁で汚染地下水がシールド出来ているとすれば、港湾や外洋において放射性セシウムで汚染された海水や魚介類(2016年以降2022年末までの海水:港湾遮水壁前1~100 Bq/L《ほとんどが検出限界値以上》、2017年以降2022年末までの港湾内魚介類:2~2000 Bq/kg《ほぼ90%以上が検出限界値以上》)が見つかる原因は何か?

2) 2017年以降、港湾の海水と魚介類の放射性セシウム濃度は殆ど減少していない。護岸遮水壁と凍土遮水壁の設置は無意味だったのではないのか。他の対策をしないのはなぜか?(遮水壁を設置しなければもっと酷い汚染が起きていたと考えるのか?)
 【16.米ウッズホール海洋研究所のケン・ブセラー博士のコメント】
 
「福島汚染水、放流でなく60年貯蔵すればトリチウム97%消える」
          米ウッズホール海洋研究所のケン・ブセラー博士
 
福島原発事故地域に保管中の放射性物質汚染水を海に放流するよりも60年間保管することを検討すべきだという指摘があった。取り除くことができない放射性物質のトリチウム(三重水素、H3)は半減期が短いため60年経過すれば97%消えるからだ。
米ウッズホール海洋研究所のケン・ブセラー博士は7日(現地時間)、科学ジャーナル「サイエンス」の寄稿「福島の放流」で、福島原発事故汚染水を海洋に放流するという日本政府の方針に対して問題点を指摘した。
 
1)100万立方メートルを超える放射性汚染水
現在、福島原発には1000個以上のタンクに100万立方メートルを超える汚染水が貯蔵されていて、最近も一日に200立方メートル近い汚染水が出ている。汚染水には高度水質浄化システムでも除けない放射性物質のトリチウムが含まれているが、日本政府ではこれを海洋に放流する方向で進めている。
 
ブセラー博士は「トリチウムは半減期が比較的短いうえ、海洋生物や海底堆積物に容易に吸収されず、害が少ないベータ放射線を放出するため、問題は少ない方」とし「全世界の原発からも排出されている」と明らかにした。
2)汚染水保管地域を他の地域にまで広げて保管すべき
しかしブセラー博士は汚染水を海洋に放流する方法だけがあるのではなく、時間が解決してくれると指摘した。ブセラー博士は「トリチウムは半減期が12.3年であり、60年間保管すればトリチウムの97%が崩壊する」とし「60年間に貯蔵量は現在の4倍に増えるだろうが、汚染水保管地域を他の地域にまで広げて保管すればよい」と提案した。
 
3)「トリチウムだけが問題ではない」
ブセラー博士は寄稿で、特に汚染水の中のトリチウムだけを考えるべきではないと警告した。2018年に東京電力が公開した資料を見ると、汚染水にはコバルト60やストロンチウム90のような放射性物質が含まれている。東京電力自体も汚染水の70%はこれら放射性物質除去のために2次処理をしてこそ放流できると評価した。
 
4)放流する前に放射性物質の除去データを公開すべき
ブセラー博士は「放射性物質は(核種により)海洋でそれぞれ異なる作用をする」とし「炭素14やコバルト60、ストロンチウム90など同位元素は半減期が長く、海底堆積物や魚類への親和力がはるかに高く、人間と環境に潜在的にはるかに危険だ」と強調した。例えば炭素14の場合、トリチウムと比較すると生物濃縮指数が5万倍にのぼり、コバルト60の場合はトリチウムに比べ海底堆積土に30万倍もよく結合する。このため汚染水を放流する前に2次処理を通じてこれら放射性物質がどれほど除去されたかを公開する必要があるということだ。
 
また汚染度がまだ公開されていないプルトニウムも濃度が公開されなければいけない。プルトニウムの場合、冷却水に入っている可能性があるが、2011年の事故当時、大気中に多くの量は放出されていないと把握されている。
 
5)「放流時には独立機関のモニタリングが必要」
ブセラー博士は「汚染水の放流は回復中の地域の漁業にマイナスの影響を及ぼしかねないため、大衆の心配を無視してはいけない」とし「放流される場合、海水と海洋生物、海底堆積物のモニタリングに地域の漁民と独立的な専門家が参加しなければいけない」と忠告した。2015年半ばから福島周辺で捕獲された魚のセシウム濃度は1キロあたり100ベクレル(Bq)を超過した事例がないという。
第三者機関(例:福島大学+東京大学+NPOたらちね+福島県漁業組合等で構成)されたが必須)
 
※ブセラー博士は2011年の東日本大地震の福島原発爆発事故当時から放射性物質の海洋拡散を研究している。ブセラー博士は2011年6月から専門家チームを構成し、原子炉で生産されたセシウム(Cs)134とセシウム137が黒潮海流に沿って移動する過程を追跡するために最初の国際研究クルーズを実施した。また、北米太平洋沿岸で放射性物質の移動をモニタリングする米国・カナダの市民科学者ネットワークを構築した。
                                          
【17.汚染水の行き先と収支】
1)地下水の高濃度汚染(例えば、No.1-6抗1,300,000 Bq/L、90Sr:700,000 Bq/L、134+137Cs:400,000 Bq/L)について、その起源と行先についてどう考えるか。
ドレンによる地下水の回収と汚染地下水発生の収支は整合しているのか。そもそも、炉心への冷却水注入量と回収量の差(それが圧力容器、核の容器からの漏洩分:注)はどのように見積もっているのか?
注:東電が公表すべきものが公表されていない
◆2)処理水や汚染水の構内におけるフローチャートを明確にすべき(開示要求)。
過去そして現在、構内から構外へ放射性物質がどのように動いているのか(動いている場所と量と濃度と方向:フラックス)を明確にすべき(開示要求)。


【18.全ベータ】
1)汚染地下水に含まれる高濃度ストロンチウム90(全ベータ)の起源はどのように考えるか。放射性セシウムとストロンチウム90の濃度が炉工学的には整合していない(核分裂収率と半減期は90Srと137Csはほぼ等しいので、地下水の汚染源になったはずのデブリでは両核種の比はほぼ1になる)が、これはデブリ形成の際の溶融温度の差で両核種が分別したと考えてよいのか?
高温で溶融したデブリでは放射性セシウムは大気に揮発してデブリ中で枯渇したが、低温溶融では残っている。ストロンチウム90は全てのデブリに残留している。フクイチ構外の環境でストロンチウム90濃度が異常に低いのはそのためか?
2)現在、地下水によってデブリから溶出、漏洩していると考えられる全ベータ(ストロンチウム90と放射性セシウム)については放射線防護上、リスクはないと考えているのか。リスクがあるなら早急な対策が必要ではないのか?
 
★【19.海洋放出で失うものは膨大。得るものは廃炉という幻想のみ】
 
海洋放出を強行した場合に、日本政府、日本人が失うものは膨大。
①日本の民主主義。②福島県民の更なる苦しみ。③中国、韓国、太平洋諸国との政治問題に発展。韓国や中国からの賠償金問題へ発展の可能性。日本政府への信頼。④全世界の消費者の健康被害。 ⑤世界中の漁業や観光業の生業が奪われる。⑥日本の漁業と観光は壊滅。⑥地域や国際間の分断等・・・
 一方得られるものは『廃炉が進む』という幻想だけ。廃炉の定義も無い。デプリの取り出しもすぐには困難。汚染水を止められなかった反省もない。汚染水も減少し、ゼロにできればタンクの増設は不要。用地が足りなくなるならタンク用地拡大すれば解決するも、12年間放置。汚染水陸上移動や海上移動の規制改訂も放置。その間GX法制定で原発復活。原発発電コストアップで電気料金高騰と原発事故で日本は破綻と破滅の道へ・・・
 
数年かけて検討した専門家会議メンバーも素人ばかり。事務局のシナリオ通り。すべて民意無視の茶番劇!本件に対するご見解を聞かせてください。


★【20.廃炉は幻想ではないか?】
大量のデプリを完全に取り出せる技術的目途も立っていない。仮にデプリが取り出されたとしても、取り出したデプリが敷地内に長期保管されるのであれば、『廃炉』からはほど遠い状態。これだけ見ても40年廃炉(注)はイメージ戦略(幻想)でしかない事は明らか。

①デプリ取り出し技術はいつ完成するのか?②取り出したデプリはどこで保管するのか?③廃炉の定義はどのような状態を指すのか?④現在の廃炉進捗は何%と捉えているか?
 
 
注:当初30年から40年といっていた廃炉時期を40年(2051年)としているようです。

 【21.札幌でのG7共同声明の誤訳(改竄)の撤回・修正について】(朝日の記事参照)

西村大臣の改竄発言にドイツのレムケ大臣が猛反発しています。国際問題化しています。
この事はいずれ中国や韓国でも報道され問題化してきます。ドイツからの正式な修正依頼も提出される可能性もあります。

このような発言は故意にされています。現在の政府(経産省や環境省等)が実施している事は、あまりに国民や福島県民を愚弄しており信頼できようはずはありません。
是非、真摯な対応をお願いいたします。

朝日新聞記事概要が以下

『4 月に札幌市で開かれた主要 7 カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合で採択された共同声明をめぐり、環境省が公表している日本語訳が間違っているとして、全国約 150の市民団体らが 12 日、環境相と経済産業相に撤回を申し入れた。回答期限は 18 日。共同声明は英文で A4 計 36 ページ(日本語訳は 32 ページ)で、4 月 16 日に採択された。

このうち東京電力福島第一原発から出る処理水の放出や除染土の再利用について言及した 2 カ所について、市民団体「放射線被ばくを学習する会」などが誤訳を指摘している。処理水について、環境省がホームページで公開している「仮訳」では「廃炉及び福島の復興に不可欠である多核種除去システム(アルプス)処理水の放出」とあるが、英語の原文では「廃炉及び復興のために不可欠」なのは「(処理水放出が)IAEA(国際原子力機関)の安全基準や国際法に準拠して実施されること」と「放出が人や環境に害を及ぼさないこと」のように読める。

除染土の再利用についても、仮訳は日本の取り組みが「オープンで透明性をもって、国際社会との緊密なコミュニケーションをとりながら進められている」と評価したのに対し、英文では、日本に国際社会との連携をとりながら、透明性をもって取り組みを進めることを推奨しているように読める。』

https://www.asahi.com/articles/ASR5Z6TNMR5YUGTB00L.html



 




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ALPS汚染水海洋放出に関する問題点と疑問(前半)

一部追記(◆部)し再掲します。(前半と後半に分け掲載)

【ALPS汚染水海洋放出に関する問題点と疑問(前半)】 
              第1版2023年6月4日
                                        第2版2023年6月11日(◆部追記)
              第3版2023年6月21日(★部追記)
                                        第4版2023年6月25日(▼部追加)


経産省、東電への質問事項・確認事項を以下の通りまとめてみました。
今後の経産省や東電との交渉等に参考として頂ければ幸甚です。
 
【1.約束違反】
1) 東電と政府は福島県漁連の「タンクに溜まっている水は国民の理解がないかぎりいかなる処分も行わない」との要請に対し、「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」と約束した。しかし政府は海洋放出方針を決定してから、関係者の理解を得ます。説明を尽くしますと言っている。明らかに約束違反ではないか。

◆2)『関係者』とは誰の事か?最も健康に被害を受けるのは消費者のはず。まず関係者には消費者を加えるべき。また関係者の『理解』とは消費者を含めたすべての関係者の『納得』と『同意』と理解する。同意なく海洋放出を決定したのはまさに道義にも反するは約束違反であり、消費者を含む国民への反逆ではないか?これでは国民の信頼は得られない。

【2.世論は海洋放出反対・公聴会の開催を!】
1)福島県内の多くの自治体は海洋放出に反対している。2020年2月の福島県内の世論調査でも57%が海洋放出反対している。
GXの原発推進も含め、日本では政策決定の在り方に民主主義が徹底的に欠けている。海外では市民の意見を聴いて原発政策を決定している。まずは福島県内数か所で経産省主催の公聴会を開催したらどうか?

【3.なぜ汚染水は増え続けるのか?】
1)なぜ汚染水は増え続けるのか?大金を投資しつくった凍土壁は役立っていないのか?コンクリートのような工法で広域の止水壁を作って地下水を止めるべきとの専門家の意見もでているが、なぜ行わないのか?凍土壁の失敗を認めたくない為に汚染水が増え続け、海洋放出するとすれば本末転倒ではないのか

【4.処理水の定義と測定結果の情報公開】
1)政府による処理水の定義は『トリチウム以外の放射性物質が基準を下回っている事』となっている。タンクに留められている7割近くは基準値を超えている(ストロンチウム90、ヨウ素129、セシウム137、さまざまなプルトニウム等)ので、処理水ではなく『汚染水』という事で良いか?すべてALPS処理水と言っている事は情報操作ではないか?

2)すべてのタンクについて62核種とトリチウム、そして炭素14の測定結果が公開されていない。(3つのタンク群のみ公開)公開されていないと言う事は汚染水の全容がつかめない状態で、海洋放出ありきで良いのか?全容をつかむまでは、海洋放出は止めるべきではないか?また未公開データはいつまでに公開するのか?

【5.ALPSの機能について】
1)タンク保管の7割は汚染水。ALPSでの処理水は3割。ALPSは「使用開始前検査」を受けていない試運転状態。法的には「仮設」。ALPSのフィルターが破損したり、信頼性・安定性に欠ける。基準を超える7割の汚染水の割合が減っていないが、ALPSが正常に機能しているのか?

【6.トリチウムの危険性は有機結合型OBT】
1)トリチウムの危険性はOBT(有機結合型トリチウム)にある。HTO(トリチウム水)は生物体の中に入ると炭素などの有機物と結合して有機結合型トリチウム(OBT)に変わる。細胞はOBTを水素原子とみなし高分子を構成する。ところがOBTは核壊変しヘリウムに変わってしまう。ヘリウムは結合を担う能力は無いので、OBTを使った高分子結合は壊れ、細胞は破壊される。これがトリチウムの危険の実態。
更にOBTはHTOに比べ20~50倍滞留時間が長い。OBTは染色体など重要器官で使われ、十分DNAを傷つける。


2)トリチウムOBTの人体への影響は未だに、未確認。論文も無い。有機結合型トリチウム(OBT)の人体(細胞レベル)への影響に関する論文等は無いはずです。(短時間の魚類への影響は存在するが完全ではない?)。論文があるなら提示ください。
OBTに関してはIAEA、東電、規制庁はどのような見解も示していない。


【7.ICRPリスクモデルの欺瞞・線量係数矮小化】
1)ICRPのリスクモデルでは電離エネルギーは体全体に、または臓器や組織に、また細胞全体に平均・均一に負荷すると仮定。しかし実際の内部被ばくでは、エネルギーは局所・部分的に集中的に負荷し、細胞を、臓器を破壊していく。ICRPの平均化概念は内部被ばくでは全く起こり得ない。ICRPのリスクモデルでは全く想定していない”元素変換(核壊変)による細胞破壊が起きる。


2)ICRPのリスクモデルはエネルギー量(物理量)だけを問題にしている。人体の細胞にどのような影響をあたえるかという細胞科学的観点、あるいは体内に入った時にどのような化学的反応をみせるかといった化学的な観点は一切無視。徹底的に放射線物理学の観点からしかみていない。科学的にはいびつな体系。


3)『トリチウム(HTO)無害論』はICRPの1Bq換算係数(1.8×10⁻⁸msV)が実情とはかけ離れている事。例えば年間100万BqのHOTを摂取しても18μSvと小さい。朝日や毎日のトリチウム無害論もすべてこの換算係数からでている。ICRP内部でもこの換算係数が科学的に妥当ではないとの意見が何度となくでている。しかしICRP勧告は頑として修正しない。しかしこの換算係数は5倍~10倍程度が妥当との専門家(ICRPの専門家も含め)の意見がある。


◆4)6月9日に開催された日本リスク学会シンポジウムで上記3)に関する小生からの質問に対しICRPの甲斐倫明委員がICRPの線量係数の矮小化を認め、すでに新しいパブリケーション(Pub.150)で修正されているとのコメントを得た。しかしながら日本政府は未だに従来の線量係数を使用し、内部被ばく線量を矮小化している。


【8.健康被害の実態について】
1)カナダの重水炉型原発周辺では、排水されるトリチウムで健康被害を指摘している調査結果や論文がでている。特に激しく細胞をつくる4歳以下の子ども・幼児・乳児・あるいは胎児にその被害は集中した。


2)日本の玄海原発周辺でも住民の白血病が多発している調査結果がある。1998年~2007年の調査では玄海町の白血病による死者数は人口10万人あたり30.8人(前半の5年平均)~38.8人(後半の5年平均)と全国平均(5.4人~5.8人)の6倍~7倍。また原発から15km離れた唐津市でも全国平均の3倍程度。魚介類、飲料水、空気中に浮遊するHTOが原因と考えられる。


3)厚労省が発表した平均寿命でワースト10には、下北半島の六ケ所村、東通村、むつ市等核燃料サイクル工場が設置されている周辺の自治体の寿命が短い。これはトリチウム海洋放出に関係していないか?トリチウムに汚染された魚介類、飲料水、空気中に放出されたトリチウムを吸入した事と関係あるのではないか?
ないとするなら短寿命の要因は何か?


【9.燃料棒に直接触れた汚染水の海洋放出の前例はない】
1)「ALPS処理水と、通常の原発排水は、まったく違うものです。ALPSでも処理できない核種のうち、11核種は通常の原発排水には含まれない核種です。通常の原発は、燃料棒は被膜に覆われ、冷却水が直接、燃料棒に触れることはありません。でも、福島第1原発は、むき出しの燃料棒に直接触れた水が発生している。処理水に含まれるのは、“事故由来の核種”です」(山本拓議員)
溶融燃料と接触した水の海洋放出は世界的に前例があるか?前例がないなら安全だと言える確証はまったくない。 デプリに触れた汚染水の海洋放出はあり得ない。

【10.トリチウム以外の放射性核種や溶融した物質の検証がされていない】
1)政府は通常の原発でもトリチウムが発生し、海洋放出しているから、基準値以下に薄めれば問題ないとの説明をしているが、福島第一の場合は溶け落ちた核燃料に触れた水である事。政府はこの問題をトリチウムだけにファーカスしている。
海洋放出基準は放射性核種に限定し、核分裂した安定テルル、溶解した金属特にステンレス鋼材やジルコニウム,スズ等、さまざまな有機物、コンクリート、腐食酸、硫酸還元菌、放射性炭素等は含まれていない。
本件について経産省、東電、IAEA,規制庁はどのように判断しているのか?

【11.IAEAと日本政府は出来レース】
1)日本政府はIAEAを第三者機関の評価としていますが、IAEAと日本政府は海洋放出ありきで日本政府と協定を締結しているとすれば、公正・中立な評価は不可能。
 『IAEAと日本政府は出来レース』
原発推進のIAEA以外の第三者機関の査察も受けるべきではないか?
※IAEAの立場は福島第一の汚染水の海洋放出を禁止すれば、世界中の原発を止めざるを得なくなる為、福島第一の汚染水の海洋放出を認可するしかないという立場。
(IAEAは原発推進の立場)

【12.汚染水モニタリングに関する疑問】
米ウッズホール海洋研究所のケン・ブセラー博士が汚染水問題に関する意見を述べている。その意見と東京電力が出している『処理水の話。これからの話』の冊子を読んで汚染水のモニタリングに関する疑問が以下。(質問16と関連)

1)ALPSは7種類18塔の吸着塔を通しているが、トリチウムを除き62種類核種が本当に告示濃度限界未満まで取り除かれるのか?
『炭素14やコバルト60、ストロンチウム90など同位元素は半減期が長く、海底堆積物や魚類への親和力がはるかに高く、人間と環境に潜在的にはるかに危険だ」と強調。
例えば炭素14の場合、トリチウムと比較すると生物濃縮指数が5万倍にのぼり、コバルト60の場合はトリチウムに比べ海底堆積土に30万倍もよく結合する。このため汚染水を放流する前に2次処理を通じてこれら放射性物質がどれほど除去されたかを公開する必要がある』と。
 

2)『放流される場合、海水と海洋生物、海底堆積物のモニタリングに地域の漁民と独立的な専門家が参加しなければいけない』と言っているが、JAEAは独立した第3者機関といえるのか?『福島大学』や他大学、市民団体『たらちね』や『福島県漁業組合』、福島県等も参加させてはどうか?
 

 3)トリチウムを海洋放出する場合に 立坑内でトリチウムを1500Bq/Lまで希釈するとしているが、1回毎に立坑内満水後放流し、空にしてから次の希釈をしないとモニタリングの正確性に欠ける事になる。そこで以下質問。
①どのような方法で海洋放出するのか? 
②この濃度確認はJAEAが実施するのか?
 この測定には第三者機関が実施すべきではないか?
③満水になった立坑内の汚染水は1日何回放出するのか?


後半部分に以下に続きます。
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2023-06-12-1

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ひめさゆり

ヒメサユリは、福島・新潟・山形の県境の一部にしか見られない貴重な植物で喜多方市の花としても制定されている。



吾妻山の中腹にある土湯温泉から近い、提ヶ平のヒメサユリの里
ここからは吾妻小富士が見える

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『睡蓮』再び・・・

フランスの画家モネの絵『睡蓮』を連想させるスイレンの群生・・・
幾種類ものトンボが飛び交う里山の湖。

土湯温泉に近い『照南湖ビオパーク』で撮影・・・
5月上旬にはすでにスイレンが咲いていた、再び訪れた・・・
今が最盛期・・・

天気が良い日は湖面に青空が写るが・・・今日は残念ながら曇り空・・
5月上旬に撮った以下の写真と比較する分りやすい・・

【モネの『睡蓮』】


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